ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

小さな塾*日々のつれづれ*

2017年02月25日 | Weblog

“描きたいことは沢山あるの。でも、どうしたらそのまま文章にできるんだろう。”

物語を書くのが大好きな息子が、つぶやきました。


息子はこれまで、ノート何冊分も、物語を書いてきました。

描きたい場面はたくさん心にあるのに、いざ表現しようとすると、なかなか言葉にできなくて、苦しくなってしまいます。



どうしたらいいのかしら・・・。


すると、わたしの心に、三冊の本が浮かびました。

それは、わたしが20年近く前に受講していた「立原えりかの童話塾」という通信講座のテキスト。


当時、半分くらい進めたのですが、不意に、“わたしの表現方法は、物語でない、詩なんだわ。”と気づいてしまい、最後まで続けることができませんでした。


処分する機会は幾らでもありました。

転居も、何度も何度もありました。

でも、どうしても、手放す気持ちになれません。



その意味が、ようやくわかりました。

こんなに長く時を越えて。

テキストを持ってきて渡した時、息子がとれほど喜んだことか。



早速始めることになりました。

独学でできるようになっていますが、わたしにも見ていてほしいそうなので、一緒に学ぶことにしました。

毎晩、夕食後に、少しずつ。



やってみて、わかりました。

息子の心の中には、それはそれは広くて豊かな世界が広がっていました。

イメージも、どんどんどんどん溢れてくるのです。


ひとつの課題を受け、幾らでもノートに書いていきます。

気づいたこと、驚いたことを、赤えんぴつで書き込んでいきます。


始めて一週間。

テキスト一冊、終わりました。


最後まで終えられたら、修了証を作ってあげようと思います。

きっと、目を輝かせることでしょう。



心にある物語を、素敵な世界を、前より楽に表現できるようになるといいね。

それがあなたの喜びなら。









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