ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

それぞれの挑戦*日々のつれづれ*

2017年02月24日 | Weblog

二人の小学生の子どもがいました。


一人は、女の子。

学校が好きだけど、みんなの仲間に入れてもらうことができずにいました。


もう一人は、男の子。

学校に強い違和感があり、自分が無くなってしまうように感じたので、ずっとお休みしていました。



女の子は、辛く、淋しくて、たまりませんでした。

大勢の中にいるのに、孤独でした。


男の子は、自由に学ぶことができるのは嬉しかったのですが、ひとりぼっちでした。



女の子は、闘っていました。

どうしたら、みんなの仲間に入れてもらえるのか、一生懸命に考えました。

淋しさに負けないで、できる努力をしてみました。



男の子も、闘っていました。

学校に飛び込むことができれば、ひとりぼっちではなくなります。

まわりの人たちにも心配をかけずにすみます。

でも、男の子にとって、そうすることは、自分を無くすることでした。

それはどうしてもできないと、思いました。

男の子は、ひとりぼっちの淋しさを、抱え続けました。



二人とも、違う挑戦をしています。

でも、同じほど、頑張っています。


どちらも間違ってはいません。

どちらも、正しいのだと思います。



女の子は、学校が好きなのです。

だから、通い続けられるように、仲間入りできるように頑張っている。


男の子は、学校が苦しいのです。

だから、自分らしく生き、学べる道を切り開こうとしています。



この二人の子どもを、世界にたくさんいるであろう子どもたちを、思いきり抱きしめたい。


そして、伝えたい。

頑張っているね、ほんとうに、頑張っているね、と。



学校で闘っている子どもたちには、どうか、ご両親はもちろん、担任の先生が、理解者であってほしい。

居場所が見つけられずにひとりぼっちでいる子どもたちには、ご両親が理解者でいてほしい。


それから、どちらの子どもにも、その子の弱さを克服するようなアプローチだけでなく、その子の素晴らしさを伸ばしていく道も、見つけてほしい。



ひとりぼっちの子どもたちが、本当の仲間だと感じられる友達に出逢える場所を、見つけられるといいな。



わたしたちも、いま、作っているからね。

まだこれからだけど、小さいものだけど。


ここから、呼びかけるよ。

だから、会いにきてね。

子どもたち、ご両親も。



仲間だと、感じられたら、どんなにどんなに、嬉しいだろう・・・。

この子も、あの子も・・・。