二人の小学生の子どもがいました。
一人は、女の子。
学校が好きだけど、みんなの仲間に入れてもらうことができずにいました。
もう一人は、男の子。
学校に強い違和感があり、自分が無くなってしまうように感じたので、ずっとお休みしていました。
女の子は、辛く、淋しくて、たまりませんでした。
大勢の中にいるのに、孤独でした。
男の子は、自由に学ぶことができるのは嬉しかったのですが、ひとりぼっちでした。
女の子は、闘っていました。
どうしたら、みんなの仲間に入れてもらえるのか、一生懸命に考えました。
淋しさに負けないで、できる努力をしてみました。
男の子も、闘っていました。
学校に飛び込むことができれば、ひとりぼっちではなくなります。
まわりの人たちにも心配をかけずにすみます。
でも、男の子にとって、そうすることは、自分を無くすることでした。
それはどうしてもできないと、思いました。
男の子は、ひとりぼっちの淋しさを、抱え続けました。
二人とも、違う挑戦をしています。
でも、同じほど、頑張っています。
どちらも間違ってはいません。
どちらも、正しいのだと思います。
女の子は、学校が好きなのです。
だから、通い続けられるように、仲間入りできるように頑張っている。
男の子は、学校が苦しいのです。
だから、自分らしく生き、学べる道を切り開こうとしています。
この二人の子どもを、世界にたくさんいるであろう子どもたちを、思いきり抱きしめたい。
そして、伝えたい。
頑張っているね、ほんとうに、頑張っているね、と。
学校で闘っている子どもたちには、どうか、ご両親はもちろん、担任の先生が、理解者であってほしい。
居場所が見つけられずにひとりぼっちでいる子どもたちには、ご両親が理解者でいてほしい。
それから、どちらの子どもにも、その子の弱さを克服するようなアプローチだけでなく、その子の素晴らしさを伸ばしていく道も、見つけてほしい。
ひとりぼっちの子どもたちが、本当の仲間だと感じられる友達に出逢える場所を、見つけられるといいな。
わたしたちも、いま、作っているからね。
まだこれからだけど、小さいものだけど。
ここから、呼びかけるよ。
だから、会いにきてね。
子どもたち、ご両親も。
仲間だと、感じられたら、どんなにどんなに、嬉しいだろう・・・。
この子も、あの子も・・・。