教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

玄倉川水難事故

2006年08月26日 | ニュースを読む
始業式の日に校長先生もふれられましたが、神奈川県玄倉川でおこった水難事件には誰もが大きな衝撃を受けたことと思います。人々が激流に飲み込まれていく映像がテレビで流されました。救助隊や報道陣が目の前にいるにもかかわらず、命を救うことができなかったのです。

事件をめぐっては様々な立場から論議が起こりました。その中で多くの人たちが指摘していたことは、件の職員や警察官から受けた警告を守っていたらこの事故は防ぐことができたということです。河川を管理している立場の者が危険と判断し避難命令を出しても素人判断で無視してしまう。「あぶなくなったら避難するから、ほっといてほしい」自然を甘く見た対応が大惨事を引き起こしたのです。

考えてみれば、このようなことは私たちの日常生活にも見られることではないでしょうか。「大人や先生は大げさに言ってるだけ」と思って、自然や社会を甘く見ていると取り返しのつかない事故や事件に巻き込まれることもあるのです。この時期は体育大会や文化祭の取り組みが続き、気持ちがうわつくこともあります。今一度自分の生活を見直して下さい。
(生徒指導部だより『千里馬』88号1999年9月13日)

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今年も河川での事故が続きました。特に私たちの市では1時間に110mmという観測記録を塗り替える集中豪雨が降りました。地球温暖化の進行の中で、自然が荒々しくなったと言われます。これから台風のシーズンも迎えます。子どもたちの安全については「臆病」でちょうど良いと思います。