教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

12月6日は○○小・○○小6年生の中学校見学会です

2007年11月29日 | 小中連携
たくさんの行事のあった2学期も残りわずかになり、中学校では来年の新入生受け入れに向けた準備が始められています。この中学校見学会は、小学校6年生が中学校生活を体験することによって、より良い中学校生活に向けたスタートが切れることを願って始められたものです。今年度の○中見学会は、次のようなスケジュールで行います。

13:30  6年生中学校体育館前に集合
13:35~ 体験授業(授業は次の4コースから選択します)
A:国語科「古典入門」 古典の文章はなにやら難しそうだと思っていませんか?リズムの美しさを音読で味わい、内容の楽しさを読解で味わいましょう。
B:数学科「数の歴史」 小学校の算数授業は、人類の数に関する考えの歴史にしたがって進められ、それが中学校まで続いています。この数の歴史を体験し中学校数学に向けての意識を高めてもらいます。
C:美術科「デジタル・アニメーション」 動くはずのないものに命を吹き込もう!デジカメを使って写真を撮影します。それをパソコンで再生すると・・・。
D:理科「水の分解と合成」 どんな生物でも水がなければ生きていけません。人体の約60~70%は水分です。身近な存在である水は、実は水素と酸素からできています。実験では水を水素と酸素に分解したり元に戻したりします。
14:35~ 体育館で全体会(生徒会執行部が司会)
      中学校生活の説明、先輩からのアドバイスと質疑応答など
15:20~ 部活動見学(活動場所に分かれて部活動を見学)

また今回の体験授業と見学会は、市の『小中一貫教育研究発表会』と兼ねて行われます。そのため市内外からの見学者も多数参加が予想されます。当然保護者の皆さんの見学も大歓迎です。この機会に是非子どもたちと一緒に中学校の授業を受けてみませんか。

先輩から後輩たちに伝える言葉② サッカー部

2007年11月21日 | 子どもたちの声
【サッカー部  3年 ○○○○】
 サッカー部では、とにかく、みんな練習をして、試合に一つでも勝つことを目標にして、がんばっていますが、人数が少くないので、やる事が、限られています。
ですが、一人一人やる気はあるので、楽しいと思います。

 ENJOY⇔SOCCERというのが○中が目指しているプレースタイルです。厳しい事もたまには、あるけど、サッカーが楽しくなくなると、部活を、さぼってしまうと思ったので、絶対に楽しくなるように、サッカー(練習)をしています。

 今のサッカー部は、13人中2人しか、小学校の時にやっていた人がいません。だから、初心者の人でも、基礎から、サッカーが出来るので、サッカー部に入って欲しいです。先輩も、よく顔をだしてくれる人ばかりです。先輩達とやるサッカーは、とてもおもしろいです。

 上下関係は、ないので、先輩にもきがるに、話しかけれるので、どんどん、わからない事は聞いて、いってほしいと思います。一番、伝えたい事は、「サッカー部に入ってほしい」と言う事です。

先輩から後輩たちに伝える言葉① 男子テニス部

2007年11月14日 | 子どもたちの声
【男子テニス部部長 3-2 ○○○○】継続は力
 僕が後輩に伝えたいことは「続けることはやがて自らの力になる」ということ、つまり「継続は力なり」ということです。僕には運動することの才能やセンスが備わっているとはいえません。実際にテニス部に入部したとき、当時入部した4人の中で一番テニスが上達するのが遅く、何度練習しても他の部員に追いつくことができませんでした。その後試合が数回あったけれど、良い結果を出すことはできませんでした。

 このままではいつまでたっても良い結果を出すことができないだろうと思ったので、それまで以上に練習をしました。更に家に帰ってからも近所の壁で練習を行い、サーブ・ショット等のコツをつかむことができました。次の試合は、会場校であったこともあってか、良い結果をだせました。しかしそれ以上に今まで練習してきたことが一番の力になったと思います。
 その後、今の高一の先輩が引退して僕が部長となりました。僕たちは今までやっていた『発展の練習』を省き、『基礎の練習』を多く取り入れることで『発展した技』に近づけられるようにしました。そしてそれを続けるうちに部員全員の技術が向上しました。
 公式戦最後の団体戦は、○中や○中といった強豪がたくさんいるので勝てるかどうか心配でした。最初に○中と当たりました。みんな惜しいとことまでいったのですが負けてしまいました。しかしその後順調に勝ち進み、最後に○中と当たりました。一組目のペアは無事に勝つことができたけれど、僕を含め2ペアは負け、結局○中には負けてしまいました。けれど負けた2ペアともあと一点というところまで競り合ったので、今までやってきたことが力になったのだと思うことができました。
 もう男子テニス部は存在しないけれど、僕たちがクラブ活動に打ち込んでいたこと、先輩たちが僕たちに残してくれたことが無くなるものではないと思います。

市内戦跡を一緒に歩きませんか

2007年11月12日 | 平和について
みなさんは私たちの○市が基地の街だったことをご存知ですか。空港を抱える○市は、戦前・戦中には海軍飛行部隊の基地が置かれていました。○市の南部には軍需工場が密集し、そこでは学徒動員された旧制中学校(現○高校)や高等女学校(現○高校)の生徒たちが、海軍戦闘機『紫電改』や爆弾・機関銃を作っていたのです。
 戦後も1958年に空港が米軍から返却されるまで基地の街は続きます。空港返還後も米軍機の飛来は続き(1995年の84回など)、今も○市は戦争と無縁ではありません。
 教職員9条の会では、市内に残る戦争に関わる記憶をたどり、平和への思いを深めたいと思います。
 ■日時   11月23日(金:勤労感謝の日) 9時~12時
 ■講師   ○○○○さん
 ■集合   ○○駅東側人口広場
 

品川区日野学園 平成18年度教育課程について

2007年11月08日 | 教育資料
明日は日野学園の研究発表会です。私も参加させていただきますが、参考資料として公開されている日野学園昨年度の教育過程を掲載させていただきます。

1 プラン21に対する基本的な考え方
品川区では、学校を変えるという意図で、プラン21が進められてきた。学校選択制や習熟度別学習、小中連携教育、外部評価者制度、学力定着調査などがそれである。本校は、全国に先駆けて創られた9ヵ年の小中一貫校である。品川区が、義務教育の目的を真に果たすために周到な準備期間と多くの人々の英知とを結集して平成18年4月に開校する新しい9ヵ年の義務教育学校である。それは、21世紀の教育を目指す、初めての小中一貫学校であると言える。まさに品川区が進めてきたプラン21の成果であると捉える必要がある。
品川区が進める小中一貫教育は、これまでに行われてきた小手先の教育改革ではない。教育委員会と学校とが一体となって進める地方からの教育改革である。これこそ区民のための区民による理想の教育を目的としているのである。
21世紀に羽ばたく新しい教育を実現する本校は、このように品川区の教育改革の先頭に立つ学校であり、かつ、プラン21の理想そのものの具現化であるといえよう。よって、本校で学ぶ児童生徒はもちろんのこと、教育を担う教職員も、自分が学校の一員であるという意識に加え、区民の期待と保護者の信頼のもとに、一人一人が学校教育の新しい歴史を拓くという使命感を強く認識する必要がある。

第1表―2 学校名 品川区立小中一貫校 日野学園
2 教育目標
(1)学校の教育目標
小中一貫校日野学園の開設初年度にあたり、以下のように暫定的な教育目標を掲げる。小学校と中学校を通した9年間のカリキュラムによる教育を行なう本校では、人間尊重の精神のもと、児童生徒の知性や感性、市民性、社会性、体力などの調和のとれた個性豊かな人間の育成をめざして、以下の項目を教育目標として掲げる。
● 自ら考え自ら学ぶ
● 思いやりの心で助け合う
● 健康で明るくやりぬく
(2)学校の教育目標を達成するための基本方策
9年間の一貫した教育課程により、児童生徒の個性や能力の伸長をはかるとともに、豊かな人間性・社会性を育成するために次の基本方策を設定して推進する。
① 各教科や領域の活動、「根っこの時間」、ステップアップ学習を通して確かな学力の育成と個性や能力の伸長を図る指導を推進する。
② 少人数学習、習熟度別学習など個に応じた指導法や評価・評定の工夫・改善に努め、児童生徒の学力の向上を図る。
③ 学校の施設や区民施設を効果的に活用して児童生徒の体力向上および心身の健康づくりを進める。
④ 市民科を中心にして、全教育活動を通じて、人間尊重の精神を育て、社会人としての生きる資質を磨く。
⑤ 学校生活の中で、自他の生命を尊重できるようにし、自他を的確に理解することで、差別や偏見をもたない意識を醸成する。
⑥ いじめや不登校をなくすために、行事や地域での活動を通して学校への帰属意識を高める。
⑦ 心の悩みを早期に発見し、適切に解決するために、カウンセラーと学校の教職員が一体となった教育相談体制を確立する。
⑧ キャリア教育の視点から、地域社会や保護者との連携を強化し、地域とともに児童生徒を育てるネットワークづくりを進める。
⑨ 地域人としての意識を育て、地域の構成者としての責任を果たすために、積極的にボランティア活動に参加させる。
⑩ 9年間のカリキュラムの実践・検討を継続的に進めるために校内研究体制を維持し、教職員が一体となって研究を発展させていく。