教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

小(広島)・中(信州)学校の修学旅行が終わりました

2007年06月17日 | 学校の話題
中学校 6月6日~8日 学校→名神高速道・中央高速道→長良川ラフティング→乗鞍高原(泊)→乗鞍山畳平雪遊び→上高地散策→乗鞍高原(泊)→高山市内散策→中央高速道・名神高速道→学校
小学校 5月24日~25日 学校→山陽新幹線→広島平和公園・原爆資料館見学・英語体験学習→呉市上鎌刈島星空観察→(泊)→藻塩作製→山陽新幹線→学校

子どもたちが楽しみにしていた修学旅行が小・中学校ともに終わりました。小学校の修学旅行は広島での平和学習、中学校の修学旅行は長野県での自然体験が中心です。

今年の小学校の特徴は、修学旅行で英語体験活動が行われたということです。海外旅行客へのインタビューを通じ「ヒロシマ」という町が世界から注目を集めていることを改めて知ることになったと思います。現在子どもたちのアンケートを整理し
ていますが、結果については改めて『かけはし』で報告します。

今回は中学校修学旅行について、子どもたちの感想を繋げながら紹介することにします。行った先での楽しい思い出を読むのも嬉しいものですが、友達の良さを発見した作文に出会うと、私も優しい気持ちになれます。またルールについても多くの子どもたちが真剣な意見を述べていました。掲載する文は全て実名でというのが私の考えですが、あえて匿名の作文を二つ載せました。

■ラフティング【○○○○ 1組】最初はやったことがなかったので、とても怖かったです。でもやってみると、とても楽しかったです。最初は少しの揺れも怖かったけど、流れが激しいところに行った後は、全然怖くなくなっていました。あとボートから川に飛び込んだことも楽しかったです。【○○○ 1組】もっと何回も川に落ちると思っていたが、それほど落ちなかった。激流を下る時は、とてもワクワクした。インストラクターさんは、とても良い人だった。

■白馬【○○○○ 1組】バスで坂をどんどん登っていく時の山の景色が今でもちゃんと思い出せます。今まで雲が横や下にある所に行ったことがなかったので、とても興奮しました。【○○○○○ 1組】雪滑りでは、みんなで米袋をつなぎ一気に滑りました。気温が6度にもかかわらず、とても熱くなった。【○○○○○ 2組】雲海がとても綺麗でした。あそこまで高い山に登ったことも雪が残る山に登ったこともなかったので、とても嬉しかったです。

■お風呂【○○○ 2組】内風呂は硫黄の臭いがきつかったけれど、やっぱり風呂に入ってみると気持ちが良かった。朝に入った露天風呂は、体全体がさっぱりして夜に入るより気持ちよかった。

■高山散策【○○○○ 1組】高山での自由行動が心に残りました。今までの宿泊行事は、やる事が全部決まっていました。けれど今回初めて自由に行動するというプログラムがつけたされました。班で意見を出し合いながら考えていくというのがとても新鮮でした。そして何よりも中学生最高学年という意識が深まりました。生まれてから滋賀県より北に行ったことがありませんでした。だから旅行前日からとても楽しみにしていました。【○○○○ 2組】食べる事を楽しみにしていました。みたらし団子を一番最初に食べたけど、めっちゃおいしかったです。その後、黒ごまのみたらし団子も食べました。五平餅や牛串も食べました。どれもめっちゃおいしかったけど、一番楽しみにしていた飛騨牛にぎりを食べた時は、幸せでした。

■友達【○○○○ 1組】1日目と3日目はバスにいることが多かったですが、バスの中で楽しくいれることができたのは、修学旅行委員さんたちのおかげです。みんなが楽しくなるようにバスレクやクラスレクを放課後や昼休みを使ってやってくれました。【○○○○ 1組】今まで教室で座席が近いというよしみでしか話したことがなかった人と自由時間に一緒に遊びました。面白い人だと分かりこれからも仲良くしていきたいです。【○○○○ 1組】しんどくなった女子に男子の一人が大丈夫か、と声をかけていたのを見て、この子にこういう一面もあるんだと思い、うれしかったです。【○○○○ 1組】修学旅行委員は中間テスト前にも何度も残って話し合いました。意見の対立や不満がありましたが、旅行前日になってみんなが自分のやるべき仕事を見つけ、力を発揮できました。こういう頑張りがあってバスレク・クラスレクともに盛り上がり達成感を感じています。【○○○○○ 2組】同じ部屋のメンバーの人たちが、私が室長会議に行っている間に布団を敷いてくれました。みんな優しい人たちでした。嬉しかったです。

■ルール【○○○○ 1組】私は去年持っていってはならないものを持って行ってしまい、準備をしてくれたキャンプ委員の方に申し訳なくて、反省しました。今回は持ち物のルールは守れました。委員の方たちの気持ちを考えると、ルールは破れなかったはずです。【○○○○ 1組】去年はあんなルール違反があり、後半は楽しい思い出がなかったのですが、今年は楽しむことができました。去年の分まで盛り上げてくれた修学旅行委員のみんなにありがとう!をたくさん言いたいです。【○○○○ 2組】修学旅行委員だったので、出発式でルールの事を呼びかけた。だけどルール違反する人がいた。自分の呼びかけの力が足りなかったのだと思う。もっとしっかりはっきりしゃべればよかった。昨年は自分が違反者でキャンプ委員に迷惑かけた。そのことがあったので、今回は自分の力が足りなかったと思い反省しています。


中学校一年生が小学校の先生に送った手紙⑥

2007年06月06日 | 子どもたちの声
【○○小学校○○先生へ 1-2 ○○○○】
 お久しぶりです。お元気でしょうか。先生、また6年生の担任ですね。だからまた卒業式で泣くはめになるのでしょうか。ぼくは元気です、というとウソになるでしょうか。実際はたいへんな毎日です。僕のまわりの状況を説明しますと、①美術部に入った、②図書委員になった、③毎日図書館に通い詰めぐらいです。今一番楽しいことは、美術部の部活です。先輩たちも優しくて、とてもフレンドリーです。今は1cm角の折り紙を大きな紙にはっていき、1枚の絵を作るタペストリーを作っています。他に水彩画を描いたりしています。放課後に遊べなくなったのが残念ですが、毎日放課後がとても楽しいです。図書館は面白そうな本がたくさんあります。毎日読書だらけです。図書委員では月曜にカウンター当番をしているほか、『図書委員だより』を発行しています。とまあ、いろいろたいへんですが、ぼくは楽しく中学校生活を過ごしています。それではお元気で。

中学一年生が小学校の先生に送った手紙⑤

2007年06月05日 | 子どもたちの声
【元○○小学校○○先生へ 1-1 ○○○○】
 お元気ですか?私は元気です。この前小学校に遊びに行った時、先生が転勤したと聞きました。そっちの学校はどうですか?○○中はとても面白くて楽しい学校です。担任の先生は○○先生で、めっちゃ面白い人です。そして楽しみにしていたクラス分けは、仲の良い人たちと一緒になってよかったです。中学校に行ってから忘れ物があまりなくなりました。あと勉強はとても難しくて大変です。先生たちもいろいろな人がいて、ユニークな先生もたくさんいます。もうすぐ中間テストがあります。小学校ではそういうのがなかったのでとても緊張していますが、一生懸命勉強しています。それからこの前生徒会レクレーションというのがありました。2・3年生の先輩が、いろんなゲームを考えてくれて○○公園でそのゲームをするというものでした。とても面白くて良い思い出になりました。先輩はとても良い人ばかりで優しいです。そして今まであまり話したことのなかった人たちや転校生の人・他の小学校出身の人たちとも仲良くなって遊んだりしています。中学校に行って一番ビックリしたのは、とっても校舎が広いことです。○○小学校でもじゅうぶん広いのに中学校は本当に広いです。移動する時とかは、迷ってしまうほど大変で困っています。まだまだ知らない教室がたくさんあるから、早く覚えるのが目標です。今度6月に卒業文集を取りに小学校へ行く時は、先生と会えるのを楽しみにしています。先生も新しい学校で頑張って下さい。

中学一年生が小学校の先生に送った手紙④

2007年06月02日 | 子どもたちの声
【○○小学校○○先生へ 1-2 ○○○○】
 お久しぶりです。お元気でしょうか。先生、また6年生の担任ですね。だからまた卒業式で泣くはめになるのでしょうか。
 ぼくは元気です、というとウソになるでしょうか。実際はたいへんな毎日です。僕のまわりの状況を説明しますと、①美術部に入った、②図書委員になった、③毎日図書館に通い詰めぐらいです。今一番楽しいことは、美術部の部活です。先輩たちも優しくて、とてもフレンドリーです。今は1cm角の折り紙を大きな紙にはっていき、1枚の絵を作るタペストリーを作っています。他に水彩画を描いたりしています。放課後に遊べなくなったのが残念ですが、毎日放課後がとても楽しいです。
 図書館は面白そうな本がたくさんあります。毎日読書だらけです。図書委員では月曜にカウンター当番をしているほか、『図書委員だより』を発行しています。
とまあ、いろいろたいへんですが、ぼくは楽しく中学校生活を過ごしています。それではお元気で。

こんな母の日のプレゼントもあるのです

2007年06月01日 | 子育て
 皆さんにとって『母の日』はどんな一日だったでしょうか。下の記事は2年前の朝日新聞『ひととき』というコーナーに掲載されたものです。「息子がくれた最高の贈り物」というタイトルを見て、幸せな一日を送ったのだろうと思い読みはじめました。
予想は見事に裏切られ、涙が溢れました。こんなことを「最高の贈り物」と喜べるようになるまでに、このお母さんはどれだけ悲しい涙を流したのだろうかと思います。同時に我が子の欠点ばかりが目に付く自分に反省したのです。皆さんにとって母の日の最高のプレゼントとは何なのでしょうか。

新聞から~和歌山市 39歳主婦
 186㌢、104㌔という健康そのものの息子が昨年9月、足の痛みを訴えて病院に行きました。
 診察結果は悪性骨肉腫。多発性で肺にまで移転していると言われ、何がなんだか分からないまま入院しました。
 病気と闘った7ヶ月の間、私には一言の愚痴も言わず、弱音も吐かず、周りの方々からは温かい励ましと心遣いを頂きました。
 最先端の治療をしていただきましたが最悪の結果となり、4月26日、16歳8ヶ月の若さであの世へ旅立ちました。たった一人の最愛の息子でした。
 8日の明け方。その息子が夢の中で「お母さん!筆箱とノート忘れた」と言って自転車にまたがり、生前の元気な姿そのままで戻ってきたのです。はっきりと話をしました。忘れ物を渡し、「ゆっくりと気をつけて、学校に遅れないよう行くんやで」と言って、お尻をポンポンとたたいて送り出しました。
 目が覚めると、その日は母の日でした。寂しく、心細くなっていた心が癒され、ポカポカした温かい一日になりました。
 旅立った息子が出来るたった一つの最高のプレゼントでした。