腎臓について復習する機会を得た。読者も一緒に勉強しよう。
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\..│..腎臓..│../
/..└┬──┬┘..\
. ̄ ̄ ̄...... ̄ ̄ ̄
①健康な人では、1分間に腎臓に流れ込む血液量は1㍑。心臓から流れ出る血液の約1/5を占め。体中で最も血液の流れが多い臓器。
②
........┌皮質…表面
腎実質─┤
........└髄質…内側
腎実質は血液を濾過して尿をつくり、腎杯と腎盂は生産さろた尿の集合場所。
........┌糸球体
腎小体─┤
........└ボーマン嚢
腎臓の内部には、毛細血管が毛玉のように丸まってできた糸球体があり、ボーマン嚢という袋に囲まれている。
糸球体は主に皮質の中に分布しており、糸球体から続く尿細管という長い管は、皮質と髄質の中を縦横無尽に駆け巡り、尿を生産。
この腎小体と一本の尿細
管までを合わせてネフロン
................ ̄ ̄
この部分が血液を濾過してたり、尿を生産したりする。所謂腎機能の中枢。
ネフロンは、左右の腎臓にそれぞれ100万個ずつある。
尿細管の最後は集合管といわれ、できた尿を集め、腎盂に送り出す。
尿は腎盂にいっぱいになると、尿管へ流れ出していく。
【腎臓=高性能フィルター】
腎臓内には、糸球体という血液を濾過する超微細なフィルターがある。
.......血液
........▼
.......全身
........▼
..腎動脈→腎臓内
........▼
......糸球体
........▼
赤血球、白血球、高分子タンパク質など体に必要な成分以外は濾過
.....▼.......▼
.....▼..不要なものは尿
.....▼
腎静脈→心臓
腎臓病になると、濾過するフィルターの目が粗くなったり、逆に詰まったりして、糸球体の働きが悪くなる。
すると体に必要なものまで濾過してしまったり、濾過されるべきものが血液中に留まったりして尿毒症の原因となる。
腎臓病が進行して、腎不全に陥ると、機器による血液濾過「透析療法」が必要になる。
【尿の経路】
糸球体で濾過された後の老廃物は「原尿」という尿のもとになる。
原尿の中には水分のほか、電解質(ナトリウム、塩素、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)やブドウ糖、タンパク質の代謝物である尿素、有機酸など様々な成分を含んでいる。大人では1日に約150㍑(ドラム缶1本程度)もの原尿が作られるが、必要な成分を多く含んでいるため、尿細管を通る間に再吸収される。
最終的には1.5㍑の尿が排泄されるが、99㌫以上が再吸収されていることになる。
原尿は近位尿細管で老廃物が取り除かれるが、その80㌫が再吸収される。そのため、近位尿細管は血液のリサイクル装置とも呼ばれ、ブドウ糖やアミノ酸などの大部分が再吸収される。
次に近位尿細管の下にあるU字型のヘンレ係蹄という部分で、さらに水分が吸収され、尿の濃度が調整される。
次の遠位尿細管でさらにナトリウムや水分、塩素が吸収される一方、取り込み過ぎたカリウムなどが尿中に出される。ここで水分や電解質の量の最終的な調整が行われ、集合管という太い管に流れ込む。集合管ではさらに抗利尿ホルモン(*)の働きによって水分や尿酸が再吸収され、体に不要とされる老廃物を含む水分がが腎杯、腎盂にに集められる。これが尿管を通って膀胱に溜められ、尿として排泄される。ちなみに、途中で再吸収された水分やセウブンは、血液に戻されて腎静脈から下大動脈に入って心臓へと戻り、再び全身を流れるようになっている。
........
腎臓病になって、尿をつくる働きや再吸収の仕組みが障害されると尿量の減少や浮腫などの症状が出る。
(*)脳下垂体後葉から分泌され、水分の再吸収を促すホルモン
【体内環境の調整役】
水分接種過多→血液の濃度低下
.............▼
抗利尿ホルモンの分泌が低下
.............▼
尿細管に対する作用が抑えられ、水分の再吸収が減少し、薄い尿がたくさん出るようになる
大量の汗→血液濃度上昇
.............▼
抗利尿ホルモン分泌亢進
.............▼
水分再吸収活発化
.............▼
濃い尿が少ししか出ないように調整
┌──────────┐
│希釈力と濃縮力で、体.│
│の状況に応じて臨機応│
│変に対処しながら、体.│
│内の水分量を一定に保│
│っている............│
└──────────┘
また、細胞外液の電解質濃度が少しでも変化すると、細胞は正しく機能しない。
細胞外液のナトリウム濃度は0.85㌫が標準。塩分を尿として排泄させて、ナトリウム濃度が±0.05㌫の誤差の範囲内で保たれるように調整。
人間の体液のpHはは7.35~7.45(弱アルカリ性)という極めて狭い範囲に保たれなくてはならず、重炭酸イオンの濃度を調節して、体液のpHを調節。
重炭酸イオンはアルカリ性…
◆体液が酸性に傾く→重炭酸イオンを排泄しないように働く
◆体液がアルカリ性に傾く→重炭酸イオンを排泄するように働く
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①健康な人では、1分間に腎臓に流れ込む血液量は1㍑。心臓から流れ出る血液の約1/5を占め。体中で最も血液の流れが多い臓器。
②
........┌皮質…表面
腎実質─┤
........└髄質…内側
腎実質は血液を濾過して尿をつくり、腎杯と腎盂は生産さろた尿の集合場所。
........┌糸球体
腎小体─┤
........└ボーマン嚢
腎臓の内部には、毛細血管が毛玉のように丸まってできた糸球体があり、ボーマン嚢という袋に囲まれている。
糸球体は主に皮質の中に分布しており、糸球体から続く尿細管という長い管は、皮質と髄質の中を縦横無尽に駆け巡り、尿を生産。
この腎小体と一本の尿細
管までを合わせてネフロン
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この部分が血液を濾過してたり、尿を生産したりする。所謂腎機能の中枢。
ネフロンは、左右の腎臓にそれぞれ100万個ずつある。
尿細管の最後は集合管といわれ、できた尿を集め、腎盂に送り出す。
尿は腎盂にいっぱいになると、尿管へ流れ出していく。
【腎臓=高性能フィルター】
腎臓内には、糸球体という血液を濾過する超微細なフィルターがある。
.......血液
........▼
.......全身
........▼
..腎動脈→腎臓内
........▼
......糸球体
........▼
赤血球、白血球、高分子タンパク質など体に必要な成分以外は濾過
.....▼.......▼
.....▼..不要なものは尿
.....▼
腎静脈→心臓
腎臓病になると、濾過するフィルターの目が粗くなったり、逆に詰まったりして、糸球体の働きが悪くなる。
すると体に必要なものまで濾過してしまったり、濾過されるべきものが血液中に留まったりして尿毒症の原因となる。
腎臓病が進行して、腎不全に陥ると、機器による血液濾過「透析療法」が必要になる。
【尿の経路】
糸球体で濾過された後の老廃物は「原尿」という尿のもとになる。
原尿の中には水分のほか、電解質(ナトリウム、塩素、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)やブドウ糖、タンパク質の代謝物である尿素、有機酸など様々な成分を含んでいる。大人では1日に約150㍑(ドラム缶1本程度)もの原尿が作られるが、必要な成分を多く含んでいるため、尿細管を通る間に再吸収される。
最終的には1.5㍑の尿が排泄されるが、99㌫以上が再吸収されていることになる。
原尿は近位尿細管で老廃物が取り除かれるが、その80㌫が再吸収される。そのため、近位尿細管は血液のリサイクル装置とも呼ばれ、ブドウ糖やアミノ酸などの大部分が再吸収される。
次に近位尿細管の下にあるU字型のヘンレ係蹄という部分で、さらに水分が吸収され、尿の濃度が調整される。
次の遠位尿細管でさらにナトリウムや水分、塩素が吸収される一方、取り込み過ぎたカリウムなどが尿中に出される。ここで水分や電解質の量の最終的な調整が行われ、集合管という太い管に流れ込む。集合管ではさらに抗利尿ホルモン(*)の働きによって水分や尿酸が再吸収され、体に不要とされる老廃物を含む水分がが腎杯、腎盂にに集められる。これが尿管を通って膀胱に溜められ、尿として排泄される。ちなみに、途中で再吸収された水分やセウブンは、血液に戻されて腎静脈から下大動脈に入って心臓へと戻り、再び全身を流れるようになっている。
........
腎臓病になって、尿をつくる働きや再吸収の仕組みが障害されると尿量の減少や浮腫などの症状が出る。
(*)脳下垂体後葉から分泌され、水分の再吸収を促すホルモン
【体内環境の調整役】
水分接種過多→血液の濃度低下
.............▼
抗利尿ホルモンの分泌が低下
.............▼
尿細管に対する作用が抑えられ、水分の再吸収が減少し、薄い尿がたくさん出るようになる
大量の汗→血液濃度上昇
.............▼
抗利尿ホルモン分泌亢進
.............▼
水分再吸収活発化
.............▼
濃い尿が少ししか出ないように調整
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│希釈力と濃縮力で、体.│
│の状況に応じて臨機応│
│変に対処しながら、体.│
│内の水分量を一定に保│
│っている............│
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また、細胞外液の電解質濃度が少しでも変化すると、細胞は正しく機能しない。
細胞外液のナトリウム濃度は0.85㌫が標準。塩分を尿として排泄させて、ナトリウム濃度が±0.05㌫の誤差の範囲内で保たれるように調整。
人間の体液のpHはは7.35~7.45(弱アルカリ性)という極めて狭い範囲に保たれなくてはならず、重炭酸イオンの濃度を調節して、体液のpHを調節。
重炭酸イオンはアルカリ性…
◆体液が酸性に傾く→重炭酸イオンを排泄しないように働く
◆体液がアルカリ性に傾く→重炭酸イオンを排泄するように働く