※橋爪大三郎(1948-)・折木良一(1950-、自衛隊第3代統合幕僚長)『日本人のための軍事学』2018年、角川新書
第2部 安全保障とは何か 第5章 日本の防衛力整備(117-140頁)
(18)完全ステルス性の5世代機F-35!
R 自衛隊は、現在、4世代機のF-15 を改修している。また2017年に入ってきた完全ステルス性の5世代機F-35を、今後、40数機整備する予定で、そうなると5世代機に更新される。(折木、122頁)
R-2 3世代機がそれこそ束になっても、1機の5世代機にかなわない。(折木、122頁)
R-3 北朝鮮は2世代機くらいなので日本の脅威にならない。(折木、122頁)
R-4 中国は4世代機・5世代機が増えてきている。爆撃機や情報偵察機も格段に近代化されつつある。(折木、122頁)
R-5 5世代機と5世代機の戦いでは「見えないもの同士の戦い」になり、「AWACS」のような早期警戒管制機を増やしたり、機能を向上させたりしないと勝てない。(折木、123頁)
(19)ミサイル迎撃ミサイル、ミサイル迎撃レーザー、電磁砲!
S ミサイル防衛については、「打ち上げ時を狙うイージスシステム」や「落下時に迎撃するTHAAD(サード)ミサイル(終末高高度防衛ミサイル)」は、確実性に疑問がある。
S-2 「ミサイル迎撃レーザー」や「電磁砲」で無効化した方が確実だ。(橋爪、126頁)
S-3 両者とも研究開発は、各国でかなり進んでいる。(折木、126頁)
(20)サイバー戦対応!
T 日本の安全保障体制で今後の弱点は、「サイバー戦対応」だ。防衛省が2014年にサイバー防衛隊を作ったが、規模が小さい。(折木、128頁)
(21)日本は情報処理に弱い!「インテリジェンスのプロフェッショナル」の組織が重要だ!
U 専守防衛では、「先に手出しはできない」ので、国中を“ハリネズミ状態”にして防御しなければならない。そのためには「情報力」があることが大前提だ。(折木、131-132頁)
U-2 日本は情報処理に弱い。アメリカ、ロシア、欧州の国々、イスラエルが情報処理に強い。(折木、132頁)
U-2-2 キリスト教国やユダヤ教国は、「悪魔に魂を売り渡した人」がいると考え、情報の管理に注力する。日本は農耕民族で人を信じ協力する。だから日本は情報処理に弱い。(橋爪、132-134頁)
U-2-3 専門性を超えて「情報を統合化できるインテリジェンスのプロフェッショナル」の組織が重要だ。(橋爪、135-136頁)
(22)日本の核武装は簡単な話でない!
V 日本の核武装は簡単な話でない。(a)日本は技術的に2-3年で核武装できるだろうが、その場合、核実験をする場所がない。(b)核保有を宣言しNPT(核拡散防止条約)を脱退すると、原発の燃料が輸入できなくなる。(b)-2 核燃料サイクルが確立していないので、電力供給がひっ迫する。(折木、138 頁)
V-2 日本の核抑止力を高めるには、非核三原則(持たず、作らず、持ち込ませず)の「持ち込ませず」の原則を変更した方がよい。「『日本にアメリカ軍の核があるかもしれない』と相手が思うだけで、いまより抑止力が高まるだろう」。(折木、138-9 頁)
第2部 安全保障とは何か 第5章 日本の防衛力整備(117-140頁)
(18)完全ステルス性の5世代機F-35!
R 自衛隊は、現在、4世代機のF-15 を改修している。また2017年に入ってきた完全ステルス性の5世代機F-35を、今後、40数機整備する予定で、そうなると5世代機に更新される。(折木、122頁)
R-2 3世代機がそれこそ束になっても、1機の5世代機にかなわない。(折木、122頁)
R-3 北朝鮮は2世代機くらいなので日本の脅威にならない。(折木、122頁)
R-4 中国は4世代機・5世代機が増えてきている。爆撃機や情報偵察機も格段に近代化されつつある。(折木、122頁)
R-5 5世代機と5世代機の戦いでは「見えないもの同士の戦い」になり、「AWACS」のような早期警戒管制機を増やしたり、機能を向上させたりしないと勝てない。(折木、123頁)
(19)ミサイル迎撃ミサイル、ミサイル迎撃レーザー、電磁砲!
S ミサイル防衛については、「打ち上げ時を狙うイージスシステム」や「落下時に迎撃するTHAAD(サード)ミサイル(終末高高度防衛ミサイル)」は、確実性に疑問がある。
S-2 「ミサイル迎撃レーザー」や「電磁砲」で無効化した方が確実だ。(橋爪、126頁)
S-3 両者とも研究開発は、各国でかなり進んでいる。(折木、126頁)
(20)サイバー戦対応!
T 日本の安全保障体制で今後の弱点は、「サイバー戦対応」だ。防衛省が2014年にサイバー防衛隊を作ったが、規模が小さい。(折木、128頁)
(21)日本は情報処理に弱い!「インテリジェンスのプロフェッショナル」の組織が重要だ!
U 専守防衛では、「先に手出しはできない」ので、国中を“ハリネズミ状態”にして防御しなければならない。そのためには「情報力」があることが大前提だ。(折木、131-132頁)
U-2 日本は情報処理に弱い。アメリカ、ロシア、欧州の国々、イスラエルが情報処理に強い。(折木、132頁)
U-2-2 キリスト教国やユダヤ教国は、「悪魔に魂を売り渡した人」がいると考え、情報の管理に注力する。日本は農耕民族で人を信じ協力する。だから日本は情報処理に弱い。(橋爪、132-134頁)
U-2-3 専門性を超えて「情報を統合化できるインテリジェンスのプロフェッショナル」の組織が重要だ。(橋爪、135-136頁)
(22)日本の核武装は簡単な話でない!
V 日本の核武装は簡単な話でない。(a)日本は技術的に2-3年で核武装できるだろうが、その場合、核実験をする場所がない。(b)核保有を宣言しNPT(核拡散防止条約)を脱退すると、原発の燃料が輸入できなくなる。(b)-2 核燃料サイクルが確立していないので、電力供給がひっ迫する。(折木、138 頁)
V-2 日本の核抑止力を高めるには、非核三原則(持たず、作らず、持ち込ませず)の「持ち込ませず」の原則を変更した方がよい。「『日本にアメリカ軍の核があるかもしれない』と相手が思うだけで、いまより抑止力が高まるだろう」。(折木、138-9 頁)