お寺さんぽ Ver.03

現在は更新をお休みしています。

十輪寺 (京都)

2006年03月26日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は京都は西京区の十輪寺です。

起源は古く、パンフにも誰が建立したとかなかったので詳細は不明ですが、
嘉祥三年(850)に文徳天皇の御后「染殿」の世継ぎ誕生を祈願、めでたく
御子が誕生し、後に清和天皇となったことから文徳天皇の信任を得て、そ
の勅願所(注)となりました。
要はその頃にはもうあったようです。

その後、藤原北家(花山院家[かさのいんけ])が帰依し菩提寺としました。
伊勢物語の主人公とされる平安時代の歌人在原業平(ありわらのなりひら)
がその晩年に余生を過ごしたのもここ十輪寺で、ついた通称は「なりひら寺」
です。

この在原業平くんは六歌仙の一人でして、公の歴史書「三代実録」によると
「体貌閑麗・放縦不拘」とのこと。
なんのこっちゃわかりませんね。
えっと、身のこなしが物静かで、イケメンで、好き勝手にやっていた性格、とい
う感じになりますか。
現代で言えば、よく芸能ネタにされるかっちょえーミュージシャンみたいなもん
ですね。
ちなみに美女としてよく知られる人で同じ六歌仙の小野小町は有名ですが、
美男代表はこの人だそうです。
一般にはあまり知られてませんね。男なんて所詮そんなもんです。

ここの本尊は地蔵菩薩ですが、その木像に巻かれた腹帯を先の染殿が使用
したところから、腹帯地蔵尊とも言われ、現在も安産を願う人々の信仰を集め
ているようです。
へー、とパンフをよんで思いましたが、なぜかひでるさん記憶まっったくありま
せん。で、文を読み進めると、「秘仏で八月二十三日のみ開帳」だって。
出ました秘仏・年一日のみ公開。
ちなみにここへ行ったのは十月でした。だめじゃん。

さて、写真は境内裏庭にある業平の墓ですが、イケメンうたうたいだったため
か恋愛・結婚成就の神さまだそうですよ。
ひでるさんも行ったんですが……効果なさそうですね。
あ、うそです。
じょーだんですよ、やだなぁ。
人も少なく静かなお寺ですんで、ゆっくり拝観したい方はオススメですよ。


(注)勅願所(ちょくがんじょ)国家鎮護・玉体安穏などを祈願した社寺。[goo辞書]


[住所] 十輪寺 京都市西京区大原野小塩町481

 ★ランキング参加しております。応援お願いします★
⇒ 人気blogランキングへ
⇒ ブログランキング (マイプロフィール

仏像が気になりだしたら… 自宅で選べる美術品 掛軸、絵画、美術工芸品のトップアート
ちょっと旅へ出たいと思ったら… 旅の総合サイト『BON VOYAGE!』

最新の画像もっと見る