お寺さんぽ Ver.03

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大岩毘沙門天 最勝寺 (栃木県・足利市)

2010年04月11日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は栃木県足利市の「大岩毘沙門天」こと「最勝寺」です。

「織姫公園」からのハイキングコース途中にある「大岩毘沙門天」こと「最勝寺」ですね。
真言宗の古刹で、正式名称は「多聞院最勝寺」となります。

天平十七年(745)ということで、奈良時代。
付近の「行道山浄因寺」と同じく、東大寺(奈良)の大仏制作にも活躍した「行基(ぎょうき)」の開山と言われています。

ただ…「行基さま」の主な活動は近畿地方。
うーん、ちょっと違うのではないかなぁ。
「聖武天皇」の勅命によって「行基菩薩」が開いた~という事なので、単に名前貸しみたいな感じかな。
あるいは指揮・監督なのかも。



なお、こちらのお寺には、興味深いエピソードがありました。
本尊はあのいるか、いないかという「聖徳太子」作と言われている、純金の毘沙門像。
どこに祀ったら良いのか、当時の「行基さま」は色々と考えを巡らせていたようです。

それがためか、眠った「行基さま」の夢には神人が現われて…

大岩山が良いでしょう~♪

と言ったか、どうか。
ともかく、そうした夢から大岩山をチョイスしたんだって。

当時はなかなかの勢力を誇り、本堂、経堂、釈迦堂ほか十二坊で賑わいを見せていたようです。
実際に発掘調査では、平安から鎌倉時代のものとされる瓦が出土していました。

「大和・信貴山」「山城・鞍馬山」と並ぶ日本三大毘沙門の一つ。
(※上の写真はお寺置いてあったペーパーからのものです)
中期頃には、「足利尊氏」やその三男。
初代鎌倉公方である「足利基氏」など足利一門が厚い信仰を寄せていました。
境内には樹齢六百年という、巨大な杉もありましたよー。



本堂は宝暦十二年(1762)の再建。
こちらが重文。
確か開いている日が決まっていたと思ったんですが…ごめんなさい、忘れてしまいました。
毎月一日が御縁日~とありましたんで、たぶん各月一日は開いている筈です。

山門は元禄六年(1693)の改築。
こちらにある仁王像はなにげに「運慶」の作品でした。いちおう。

ちなみに、毎年の大晦日には”互いに悪口を言い合う”という奇祭「悪態祭り」があるそうです
行きかう人に「バカやろう」とか大声をあびせるのだとか。
物騒なお祭りですねぇ。


[住所]
大岩毘沙門天 最勝寺 栃木県足利市大岩町207

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※バカ~ということで、こちら。
 納得する部分もちらほら…。