自治会が管理する檀家もない宗教法人でもない古びた建物の「薬師寺」。
平安・室町時代の名残りがあるものの、文献も記録も残っていないので、後世に引き継いでいくにあたり、せめて現世代でわかることだけでも記録しておこうと、この4月から有志で史実や言い伝えをもとに推測・憶測を含めてとりまとめてきた。
新たな情報を入手する度に追加修正を繰り返し、やっと終わった。
・・・バトンを自治会役員に渡した・・・
資料を作る本当のねらいは別にあった。
「歴史的な記録や文献が残されていない中、貴重な資料を作ってくれた」と感謝してくれるのは嬉しい。
でも、作ることが目的でなかった自分は言う。
自分は皆にお寺のことを理解してもらおうなんて、そんな偉そうなことをするつもりで作ったのではない。
だから、このまま住民回覧などしてもらっては困る。
この資料で、古(いにしえ)から何世代にもわたって地域の人々が守ってきた歴史の重さを知ってもらい、自分たち世代で守り、後世に伝えようという意識を皆で共有してもらわないと、現在の「自治会の薬師委員の決め方」や、ボランティアの「花当番制度」の改革ができないと思ったから、作らせてもらったんや。
そういう使い方をしてくれないのであれば、この資料は没にさせてもらうとまで言い切ってしまった。
言い過ぎたかな・・・
でも、本心だし・・・
まあ エエッか
どう改革するのかについて、年寄りは口を出したらアカン。
石をぶつけたら、逃げるだけや。
終わった。