ナイスちょっとな健康維持

健康維持がテーマ。健康維持は日々の積み重ね。気楽にちょっとずつ続けてナイスでいよう。薬剤師が発信します。

新薬メーカー増益報道の翌日、後発薬使用原則報道に笑った

2007-11-09 20:34:49 | WEBマスター雑感
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水曜日に、「製薬大手4社、そろって増益」という記事をみた。糖尿病薬アクトスの武田、免疫抑制剤プログラフのアステラス、アルツハイマー型認知症治療薬アリセプトのエーザイ、そして、第一三共。第一三共は、日本発では久々の世界的大型薬として期待される抗血栓薬のプラスグレルが話題の中心だが、ドラッグストアでも話題を独占している。肝斑の効能を取得したスイッチOTC(正確には違うが)のトランシーノは生産が追いつかないくらい大ブレークだ。

そして、翌日の木曜日、「後発薬使用原則に厚労省処方箋様式再変更」という記事をみて、

あれぇ??

とちょっと笑った。

だって、製薬大手が儲かっている話題の翌日に、製薬大手が特許を持っているだろう新薬を処方しちゃダメで後発薬を処方しなさい、なんてルールを作ったというのだからちょっと笑える。製薬大手ぼろ儲けだから、今なら文句言わないだろう、んじゃ今突撃!!という感じ?

後発薬については「新薬と有効成分は同じでも価格が安い後発医薬品」と説明されているが、新薬と有効成分は同じでも効果は同じとは限らない、という落とし穴がある事が意外と知られていない。とはいえ、効果はまったく同じでなくても、充分代用できるのが現実だろうからそれはいい。ところが、プラセボでもわかるように、「この薬が効く」と何年も飲み続けていた薬を、ある日突然変えられてしまったら、急に効かなくなったり、あるいは、急に具合が悪くなったりするものだ。

一年くらい前、ロキソニンの後発薬らしきものを処方された際、似ているけれども異物を飲む感じがしていやだったので「ロキソニンに変えてくれ」と言ったが、変えてもらえなかった時にショックを受けたし理不尽と思った。処方するのは医者だが、服用するのは自分だ。効果や効能や体質にあう合わない以前に、服用する側にだって、好きなブランドや好きなメーカーや好きな色、好きな味がある。今後、処方箋に書かれる文字が後発薬ばかりになってしまったら、つまらないなぁ。現場だって、きっと大混乱だろう。史上最悪の薬剤師不足の危機を目前に、こんなルール作って混乱させる必要はないのに

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