1kg入りの塩漬けケパーなり
先日、塩漬けのケパーを入手した。
よく瓶詰で売られているのは酢漬けになったケパーだ。しかしイタリア料理を調べていると、塩漬けのケパーを使うレシピがけっこうあるのだ。
考えてみれば、塩漬けのケパーは食べたことがない。
さっそくネットで調べてみると、あったあった。イタリア食材専門店などで売られている。
「何事もまずは本物のレシピを試さねば」
この思いにとらわれている僕は、買い物カゴのボタンをクリックしてしまうのだった。
そうして届いた1kgパックを開けてみると...。
臭いです。
ケパー特有の、草木が湿ったような匂いに、アンモニアの匂いが混じっている。
生のケパーの実を塩漬けにした商品なので、少しずつ発酵が進んでいるのであります。
日本の漬け物とまったく同じ。
さて、肝心のお味はどうか。
試みにそのままつまんでみると、ものすごく塩辛い。
うんと辛かった昔の梅干しよりも、もっと塩辛い。一気に血圧が上がる感じだ。
ホールトマト、EVオリーブ油とともにトースト
そのケパーの塩漬けを、数度水を替えながら塩抜きして粗みじんにし、トマトトーストにトッピングしてみた。
アンモニア的匂いはやや弱まり、その奥から発酵食品ならではの複雑なうま味が出てくる。
これは確かに、酢漬けの単一な味よりずっとウマい。
これを使っていろいろと試すのが楽しみな年末なのでありました。