カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

アメリカ大統領選挙〔2016/11/08〕

2016年11月17日 08時56分28秒 | 海外

1週間以上前のことで恐縮ですが

アメリカ大統領選挙があり、ご存じの通り、トランプが勝ちました。

候補者の双方にいやな汚点・欠点があり、これが原因で投票を棄権した人もいるらしく、残念ながら消去法という低レベルの大統領選挙となりました。

共和党のトランプは

既成政治家に失望した多くの有権者の支持を受けましたが、いかんせん、暴言・失言の満載、人格的な問題があったのかも知れません。

民主党のクリントンは

従来の路線から軌道を修正して若干有利とみられましたが、従来の政治家タイプの例に漏れずウソが目立ったのでしょうか。

この結果

アメリカの選挙民は、暴言・失言を許容し、ウソにうんざりし、共和党員が民主党候補者へ投票した例もあるようでしたが、それ以上に民主党支持者が共和党候補者へ投票したようです。

この結果、トランプが選挙人の過半数270を越えて、新大統領に選ばれました。実際の就任は2ヶ月後になる見込みです。

2016/11/16現在の開票結果では、MI(ミシガン:選挙人16)の未開票を残してはいますが、トランプ290・クリントン232となっています。:NHK集計

余談ですが(あんたの話はすべて余談ぢゃ)、2桁の州略号MI(ミシガン:Michigan)は紛らわしく、MO(ミズーリ:Missouri)、MN(ミネソタ:Minnesota)などと区別しにくいですね、どうでもいいことですが・・・・・・

それよりも選挙後1週間も経過するのに未集計の州があること自体がアヤシい!

またMLB球団などの略号もあるし、国の略号もISOとIOCでは異なるようですから、困ったものですね(笑)。

おもしろいけれども複雑なのが「選挙人」というアメリカの制度でした。

州として誰を選ぶかにこだわっていて、実際の投票で少しでも上回ったほうが、全国の有権者数の比率で割り当てられた選挙人なるものをすべて獲得する、という「総取り制度」になっているようです。

「自分の州は、これこれの党を支持する」、と明確に主張したいので「総取り」としたのでしょう。

ただしアメリカ全体としてはこれを人口比で決めざるを得ず、そのためその「選挙人」数を人口比率できめたのです。

この結果、州ごとに選挙人を総取りし、国全体としては選挙人の多さで当選者を決めることになりました。

その仕組みからして

獲得した選挙人の数が、必ずしも得票数と一致するとは限らない

という事態は、常に想定されていました。

今回は

あくまでも数学的なシミュレーションで、そういう事態を再現しようとしました。

この結果、私の手法ではかなりの確率(10%以上)で、両者が一致しないことを見つけました。

ただし80~90%は「獲得した選挙人の数の大小が、獲得した得票数の大小に一致しています」が、10~20%程度で「逆の事態」がおこった、ということです。「常に一致しない」ということではないことを、事前にご了解下さい。

いくつかその例をみましょうか。

まずは実際の選挙結果から〔ただしMI(16)のみ未開票〕

 

出典:

http://www3.nhk.or.jp/news/special/2016-presidential-election/

これに計算を少し加えたのが上の表です。

獲得した選挙人の数ではトランプが過半数を超えていますが、アメリカ全体の有権者の得票数からすれば、僅かにクリントンが上回っています。

ただしニューヨーク・タイムズによれば 

Popular Vote As of Wednesday, Nov. 16. 

For Clinton 50.4% 61.8 million
For Trump   49.6% 60.8 million
===========================================
             0.8%  1.0 million

としており、NHK報道による私の計算結果と若干異なっております。

また時事通信でもこれと同じで

敗者が100万票以上リードしていて、「大統領選挙人制度の見直しを求める声が出ている」としています。 


次に私のシミュレーション結果

選挙人の獲得数と実際の得票数が、A候補とB候補で

一致する場合を2例

一致しない例を1例

あげています。

上の表についての補足は次の通りです。

  • 4州の人口を、勝手に私が決めました。全体が3億人になったのに特別な意味はありません。
  • 選挙人定数が500なのに、なぜ有権者数に比例した選挙人の合計495と一致しないかと言えば、それは選挙人の比例割り当てで、計算上の誤差があったからです。厳密に人口比で選挙人を割り当てることは、選挙人の数をもっと増やさない限り、できそうにありません。
  • 網かけ部分の実際の投票数を乱数で決めており、ExcelではF9で再計算(再度乱数を発生)させることができます。

試行回数ですが

F9を50回押したとき「得票数が選挙人と不一致」となったのは12回、つまり24%の確率で「選挙人の数の大小が得票数の大小と一致しない」事が分りました。

別の施行では50回のうち6回、つまり12%の確率で「選挙人の数の大小が得票数の大小と一致しない」事が分りました。

大ざっぱな結論ですが、

1~2割程度の確率で、選挙人数ではある党が優勢なのに、得票数では別の党が優勢

ということがあるようです。

どうやらこれは、アメリカの大統領選挙制度がもつ根本的な宿命のようです。

興味をもったかたは、ぜひとも似たようなシミュレーションをしてみて下さい。

なぜもうちょっと早く公表しなかったのかというお叱りがありそうです。たしかに早めに完成しておりましたが、そのほかにやるべきことが多すぎたため、選挙後10日近くも経過してからの発表となりました。遅くなっても~しわけごぜーませんですだ(笑)。 


これについて

時事通信の伝える「民主党内では、選挙結果は民意を反映していないと批判し、大統領選挙人制度の見直しを求める声が出ている」には、負けたからと言ってそんなことを言うのだろう、という冷静な反応を私は示しておきます。

そんなのは、制度そのものから分っていたのですね。

これを機会に「どうすればよいか」をよく考えることでしょう。 


これに関連しますが、先にイギリスで国民投票(2016/06/23)があり

イギリス全体の票集計でEU離脱が決まった

のですが

スコットランドとしては「EU残留」へ投票した人が多かったとのこと 


これらにみられる共通点は

アメリカ大統領選挙では、州ごとの選挙人獲得ではトランプが勝ったが、アメリカ全体の票ではトランプは負けた

イギリスの「EU離脱か残留か」の国民投票では、スコットランドは国として残留を選ぶ人が多かったが、スコットランドが属するイギリス全体ではEU離脱が多かったため、スコットランドの意に反してEU離脱となった。

このため前に行なった「スコットランドはイギリスに残留すべきか独立すべきか」という住民投票〔2014/09/18〕は、イギリスがEUに残留するという前提で行なわれており、結果的にイギリス残留が決まった〔55%-45%で残留〕が、イギリスがEUを離脱するというのなら再度住民投票をすべきである

ことに見られます。

これについての私の見解は次のようなものです。

アメリカの大統領選挙で

総得票でトランプが負けたのだから選挙のやり直しだというのは論外。今回の選挙を認めて、冷静に「制度の見直し」に着手するのがよい。

イギリスの場合

国民投票〔2016/06/23〕では、イギリス全体では52%-48%でEU離脱になったのですが、スコットランドではEU残留を希望した方が多かった、と言います。

一方その2年ほど前のスコットランド住民投票〔2014年9月18日〕では55%-45%でイギリス残留が決まったようです。しかしこれも細かく見るとスコットランド内のある州では独立派が多かったかも知れず、州ごとのアメリカ大統領選挙の時のような選挙人形式にしたいのでしょうか。そんなことをするとますます混迷を極めるはずです。

つまり

アメリカの大統領選挙の場合、選挙人という複雑で問題のある方式をやめ、アメリカ全体の得票で決めるべき。←別に反トランプでも反クリントンでもありません。

イギリスの場合、イングランドやスコットランドといった国の連合というものに、そもそもの原因があり、これを解決するほうが先決。もし今のままを続けるならば、イギリス全体の得票で決める今の方式に賛成する。←別に反イギリス(イングランド)でもないし反スコットランドでもありません。

ということにしておきます(笑)。

さてさて、皆様はどう思われましたか。


韓国の醜聞160 罪を認め罪を否認するとは?

2016年11月17日 05時56分28秒 | アジア

誰にも醜聞があります。たとえそれが、事実であろうが、なかろうが(笑)。

ここでは最近の「韓国の醜聞」を集めてみました。疑惑を感じた方は、リンクをたどってくださいね。


韓国では

大統領朴槿恵の辞任を要求するデモが、いっそう激しくなってきました。様々な報道が見られ、崔問題には、崔自身の国政参加という問題と共に、娘の不正入学にも関連している、とのこと。いずれも私には、まだ判断を下せるほどの情報が集まっておりません。

いずれもまだ証拠がはっきりしていないため、にわかには私は信用しないことにしていますが

情緒を優先し、証拠なんてどうでもいい、とする韓国風土からすれば、すでに崔は有罪なんでしょうか(笑)。

このように

雰囲気や情緒で「有罪」か「無罪」かを決めるのが、正しい韓国のやり方で、これを私は「正調韓国節(せいちょうかんこくぶし)」と呼んでおります(笑)。

複数の報道によると、チェ・スンシル(崔順実)は、逮捕される前に謝罪したようで

 「死に値するほどの罪を犯した。国民の皆さん、許してください」:Record china 2016年10月31日

としたため 

「死ぬのを助けてあげようという気持ちで来た」WoW! Korea 2016/11/1

とクレーン車で検察庁ビルに突っ込んだ人がいました。これが殺人幇助にあたるのかどうかは別として

検察関係者は「被疑者が容疑を全面的に否認し、証拠を隠滅する懸念がある」:韓国聯合ニュース 2016/11/01 

という理由で拘束・逮捕したとのことです。

つまり崔容疑者は、

  • 「死に値する程の罪(本人談)」を
  • 自分で「否認した(検察関係者談)」

もしも報道が正しいなら(これも怪しいですが)、自分で告白したことを自分で否定したことになりますが、いつたいどうしたのだらうか・・・・・・

私たちが日本でよく見かけるのは

  • 最初は容疑を否認していますが
  • 証拠を見せつけられてやむを得ず認める

つまり

日本では「否認→認定」が普通ですが

韓国では「認定否認」と逆

なのでしょうか。それとも崔も「認定→否認→認定」となるのでしょうか。法体系が異なるし個人差もあるでしょうから、一概には言えません。

これが

  • 韓国検察の例のねつ造・・・・・・あり得ること
  • それとも報道の例のねつ造・・・・・・大いにあり得る
  • 或いは韓族特有の例の豹変・・・・・・当然?

いったいどれなのか、私には分かりません。どれもありそう、と思われるだけです。 

そういえば、現職大統領である朴槿恵の事情聴取でも、今まで例がなかったらしいのですが、当初

必要なら誠実に臨む覚悟〔2016/11/04:朝日

でしたが2週間ほど経過した今でも

 日程調整めど立たず〔2016年11月16日:読売

というところをみると、崔と同じで、

最初は「認め」その後「否認」に至る

これが韓国らしい伝統なのでしょうか。 


そういえば、思い出しました・・・・・・。

  • 日韓条約も、最初は認め、やがて都合が悪くなれば「あれは、独裁政権が勝手に決めたことだった」と否認に至り
  • 慰安婦問題でも、最初は合意に達したものの、やがて一部国民の声から否認が聞こえはじめ、日本ではもうこの国とはどんな約束もできないという風潮になりつつありますし
  • 韓国・中国FTA協定の合意に見られる通り、韓国は当初中国を認めていましたが、THAADミサイル問題で中国が経済制裁し始めたため、制約があるでしょうが、徐々に中国を否認しつつあるようですし
  • たった10年間とはいえ、大統領(金大中~盧武鉉)の左翼政権時代に北朝鮮を認めて支援し始めたのはいいけれども、やがて「だまされた」ことに気づいて北朝鮮を否認し始め、公には今、南北両国が再び激しい対立に至っているようです。

これらに共通するのが韓国の「認める否認」現象ですが、かといってたった一言

「韓国の豹変」

「分りやすい二元論」

「情緒民族」

「単純細胞」

で片付けていいのかどうか、というところでしょうか〔一言ではなく四言でしたか?〕。

その時はそう思ったのでそうした、のが情緒的なとらえ方です。

きっと韓国では「法・約束を守る」人が表に出にくい風潮があり、私たちにはそういう「普通の人たち」が見えにくいのでしょうか。


死に値」「不正」という発言では、次のようなものも、ありました。 


(記者)麻生内閣や総選挙に与える影響は。

(中山成彬)そのことがわたしが一番心配すること。もしそういうことがあれば万死に値する。:時事 2008年9月27日

8年前ですから、かなり古い記事ですね。もちろん形式的な「万死に値する」であり、辞任用の言葉なのでしょう。

なお中山成彬は「日本のこころを大切にする党」から2016年7月10日の参院選に出馬(比例区)しましたが落選したらしく、時代は変わってきたのでしょうか。

日教組を敵視するのは別に構いませんが、公職にあるうちはそういった「独断」は、日本では汚点となってしまうのです。 


(裏口入学の相場)小学校なら200万~500万ウォン、高校は1000万~2000万ウォン、大学は1億~3億ウォンが相場となっていた(中央日報1993年3月13日付)。

替え玉入学などの不正も跡を絶たず、金泳三政権時代には当時の法務長官が娘の不正入学がらみで失脚したことさえあった。:黄文雄「犯韓論」幻冬舎ルネッサンス新書

金泳三〔1927-2015〕の大統領在任は1993-1998でしたから、20年も前の話です。 

きっと日本でもかつては無数にあったことでしょうが、韓国では「不正」が今でも相当ひどい状況らしく、しかも自浄作用など見られないため、安易に「どこにでもあること」で片付けてはいけないようです。

世間ではどこにでもあること」で思考を停止する人を、よく見かけますね。

どこにでもあること自体は別に構わないと思うのですが

  • 本当にどこにでもあることなのか
  • 共通にみられるけれども、許容差・レベル差がないのかどうか〔許せる範囲内なのか、許せないけれどもどうしようもない、のか。〕
  • 同じだとみなしていたけれど、意味が広くなってきて、別のとらえ方が必要になってきてはいないか〔古代ギリシャ時代では、科学者が占い・医学・天文学などすべてを扱っていたようですが、やがて分化してきましたね。〕

などなど、場合によって慎重な把握が求められるというのに、使う本人にはそんな「慎重さがない」のが普通です(笑)。

汚職蔓延の儒教国家では

「公務員」の不正の底が見えません。

だますほうが賢く、だまされるほうがバカ、言い替えると、もしも「だます事に美徳がある」と信じているならば、もう最悪の儒教というレッテルを貼らねばならないようです!


さてさて、皆様はどう思われますか。


全国最低気温

2016年11月17日 04時32分52秒 | 科学(気象)

本日は相当冷えているようです。

以下は3時現在の都道府県庁所在地の最低気温ですから、まだまだ下がる可能性があります。

御覧の通り、最低気温が札幌の -1.2℃ ですが

これ以外の気象庁公表観測地域では

-9.5℃(旭川)・・・・・・最低気温
-3.8℃(広尾)・・・・・・帯広の南、えりも町の近く

北海道に限れば、全22観測地点で氷点下を記録していないのは、温暖な函館(1.2℃)と江差(3.0℃)の2ヶ所だけ(90%のほとんどが氷点下)でした。 

北海道のすべてで氷点下を記録するのももうすぐでしょうか。

なお全国でこの時間の最高気温は南鳥島の26.7℃ですから、最低気温との全国差は36.2℃にも広がりました。

2016/11/17 03:00の気象庁観測による全国最低気温です。