新型インフルエンザ:ワクチンにも要注意!「麻黄湯」の活用を!

新型インフルエンザに感染またはそれが疑われる事例の国内死亡者の数が、20名になりました。9月30日に死亡した49歳の北九州の男性に持病はないそうですが、発表された限られた情報を通して率直に感じることは、医師がインフルエンザであることを疑っていないということ、すなわち実際には極めて感度が低い簡易検査キットに頼り過ぎているということが、他の死亡例にも共通している事象ではないかということです。

このことはまさに、検査値至上主義の西洋医学の盲点(弱点)だと私は思います。数値だけ見て患者を見ず。。。まず頭のてっぺんからつま先まで(というと言い過ぎですが)患者を観察する漢方治療では起こり得ないことが、今まさに新型インフルエンザの治療現場では行われていると私には思えます。

そもそも新型インフルエンザは、感染力は強いのでしょうが、実際、その大半が軽症のまま回復すると言われています。従って、特に健常人の場合は、「ゾクゾクしたら麻黄湯」が、一番適切な対応だと、私は思います。なにしろ家で寝ているのが一番の治療法なのですから。病院へ行ってエネルギーを消耗していると、下がる熱も下がりません。。。麻黄湯は、ウイルス増殖初期に細胞への吸着と侵入・脱殻を阻害し、感染中期にRNAとタンパク合成を阻害します。

先月のシルバーウィーク、私も「らしき」症状にみまわれました。なんとなくゾクゾクしてきたなあと感じて熱を測ったら38.7℃でした。念のため市販の「麻黄湯」を1日飲みました。その後、熱は37℃台前半を推移しましたが、回復への最後の一線を越えようと4日目に「柴胡桂枝湯」を飲んだところ、ほどなく無事に回復しました。睡眠が一番のクスリだったと実感しています。勿論、検査はしていませんので、新型インフルエンザであったかどうかはわかりません。

私の例は一例にすぎませんが、米国疾病予防管理センターも、健常人は自宅で寝ていれば回復すると発表しています。セルフメディケーションが何よりも重要だと、私はつくづく思います。

ワクチンについても、自分でよく考えて納得した上で、接種したい方は接種されるよう望みます。ワクチンは、感染した場合の重症化を防ぐことは期待できても感染そのものを阻止するものではありません。

新型インフルエンザ対策として今回使用されるワクチンは、効果を高めるために石油由来のアジュバント(免疫補助剤)を添加していたり、これまで国内では未承認だったイヌ(犬)の腎臓由来細胞を培養して作られるなどしています。従って、その副作用は現段階では予測不可能であると、政府も認めているところです。そのため、副作用被害が発生した場合、製薬会社が求められる賠償金を国が肩代わりするという方針を、このほど政府は固めました。

政府が新型インフルエンザワクチンの確保に努めることは、今現在、避けて通ることのできない方針だと思いますが、私たち1人1人の国民は、リスクなどいろいろな要素をよく考えて判断して、自分の健康には自分で責任を持つという姿勢を忘れてはならないのだと、厚労省の対応を見て私はあらためて強く思います。

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「ポニョ」広島地裁判決:鞆の浦の景観は世界の遺産

鞆の浦架橋問題に関する広島地裁の判決は、非常に画期的なものでした。心がスッキリとしました。

政権交代したからには、環境破壊型の公共事業は行わず、しかし住民の利便性も考慮しつつ、大局はCO2大幅削減のために、人としてなすべき行動を深謀遠慮することが、とても重要だと思います。

能勢顕男裁判長は、「公有水面埋立法には住民らの景観利益を保護する目的があり、慎重な政策判断がない限り計画は不合理であり、侵害された景観利益は事業が完成すれば復元は不可能である」と、判決理由を述べました。

その上で、県側(福山市)の主張していた渋滞解消や下水道整備といった観光・生活面の利便性向上について、「必要性、公共性の根拠について調査、検討が不十分。埋め立ては、行政の裁量権の範囲を超えている」として、差し止めが必要であると結論付けました。

更に、住民側が提案したトンネル建設などの代替計画案については、「渋滞解消で利便性を確保できる可能性が大きい」と評価しました。

鞆の浦でポニョの構想をねった宮崎駿監督は、判決を受けて、「今後の日本をどうするかについて、いい一歩を踏み出した。」と語りました。→宮崎駿監督のコメント

イコモス(世界遺産候補地を審査)も鞆の浦に注目しています。

 

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