新型インフルエンザ:麻黄湯を活用する栃木県佐野市医師会治療指針

新型インフルエンザ感染が確認された東京都在住5歳男児の死亡に続き、あらたに都内在住4歳の男児の死亡が報告されました。 本当に痛ましく、未来ある可愛い子どもたちが、何故死ななければならなかったのか、非常に無念でなりません。

厚労省のプレス発表によると、いずれのケースも最初に症状が認められた日の翌日に簡易検査キットでインフルエンザ陽性と診断され、タミフルを処方されています。そして直後にけいれんなどを起こし重症化して亡くなっています。

タミフル投与以前の投薬状況は公表されず、判断材料がありません。特に5歳男児の場合は、症状が出たその日に医療機関を受診していますので、その際、どのような処置が行われ処方薬があるとすればそれは何だったのかを公表しなければ、教訓として生かされないと思います。

症状が出た段階で麻黄湯を服用していれば、死なずにすんだのではないか・・・新型インフルエンザ感染者の死亡報告にふれるたびに、私は思います。勿論、麻黄湯が処方されていたか否かは、私たちには不明です。

栃木県佐野市医師会は、新型インフルエンザ対策の治療指針の中で、タミフルまたはリレンザ(佐野医師会は、タミフルではなくリレンザを第一選択薬としています)と併用して麻黄湯の処方を考慮するよう明示しています。抗インフルエンザ薬との併用ですが、医師会の治療指針の中で麻黄湯の処方を明確にしている点は、非常に画期的です。

麻黄湯は、街の薬局でも購入できます。漢方といえども薬ですから体に合わない人もいます。薬剤師によく聞いて服用可能な人であれば、ゾクゾクしたりしてインフルエンザ様症状を感じた場合には、すぐに麻黄湯を服用すれば大事には至らないはずです。

 5歳と4歳の男児は、タミフルの投与が遅かったから亡くなったのでしょうか?その点も、あらゆる可能性を公平公正に判断しなければならないと思います。そして何よりも、厚労省の新型インフルエンザ治療指針の中に、栃木県佐野市医師会の治療指針をより発展させて、初期段階での「麻黄湯」の処方を明示することが急がれると思います。少なくとも、そうすることによって、新型インフルエンザで亡くなる人の数は減少することこそあれ、増えることはないのではないかと思います。

 阪大微生物病研究会が、スイスのノバルティスと同じように、イヌ(犬)腎臓由来細胞を使用した新型インフルエンザワクチンを製造すると発表しました。いよいよ国内産ワクチンもイヌ(犬)の腎臓を使用します。湾岸戦争症候群のほか不妊という説も流れるアジュバント(免疫増強剤)もまた、国内産ワクチンに使用される可能性が高くなりました。私たち消費者ひとりひとり、自分の健康は自分で守るという意識を高め、あとで後悔しないようよく考えて、必ず自分の意志で選択していくことが、ワクチン接種に際して非常に重要なことだと思います。

栃木県佐野市医師会:新型インフルエンザパンデミック治療指針

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