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関西ぶらり旅 その5:私鉄最古の洋風駅舎

2010年03月14日 21時08分25秒 | たびろぐ西日本。

では、関西の旅レポに戻ります!

恵美須町から阪堺電気軌道「阪堺線」に乗って、終点「浜寺駅前」駅へとやってきました。
駅名に【駅前】と付くからには、そばに駅があるってことですよね。
阪堺電車の駅舎の写真を撮っていて、ふと右手に視線をやると、
その向こうにとても美しい姿の駅舎を発見、惹かれるがままにその駅へ足を向けました。
それがこちらの「浜寺公園」駅。南海電鉄南海本線の駅です。
ここの駅前にあるから、阪堺線の駅は「浜寺駅前」というわけなんですね。


屋根の形状や車寄せの柱、丸く模られた壁面の飾りといい、まるで洋館のような造りのこの駅舎、
なんと明治40年に建てられたときのままの姿なんだそうです。いやぁ、あまりの美しさに感動!
向こうに見える赤いポストも、丸いタイプなのがいい!


柱を壁の中へ埋め込まず、そのまま外へ現す「ハーフティンバー」様式を採っているので、
この美しい曲線の柱が、装飾として使われているところも素敵です。
この駅舎、東京駅のレンガ駅舎を設計した名建築家、辰野金吾氏が設計に関わっているとのこと。
駅に貼ってあったポスターによると、平成10年に国の登録有形文化財に指定されたそうです。
そんな素晴らしい駅舎に偶然出会えてうれしかった!ぶらり旅ってやっぱりいいものです♪


駅舎内から外を写してみました。
正面が浜寺公園。そのすぐ向こうは海。海水浴場として有名なんだそうですね。
つき当たりの右手に、ここまで連れてきてくれた阪堺線の「浜寺駅前」駅があります。
美しい柱のシルエット、ここが駅とは思えないってくらい素敵。


このときは「スルKAN2dayチケット」を持って旅してたので、ホームへ入ってみました。
改札のすぐ横にある待合室へ入ってみると、ちょっとレトロなかわいい灯りが。
木の窓枠といい、明治時代にタイムスリップした気分になります。
辛うじて、エアコンの存在が現代っぽいですね(笑)。


反対側の「和歌山市」方面の2番線ホームを見てみると、ホーム中ほどにこちらも素敵な佇まいの待合室が。
せっかくなので、行ってみることにしました。


こちらの待合室も、扉やベンチなど、木のぬくもりを感じられる素晴らしい建物でした。
格子状の天井の中に埋め込まれた灯りが、なんともかわいらしかったし、
上部のすりガラスの窓枠の形状もとっても素敵で、思わずウットリ(笑)。


せっかくホームを渡ってきたので、そのまま反対側の改札を出てみました。
洋風駅舎とは全然違った趣きで、不規則に波打つ屋根がおもしろいです。
その屋根を支える丸い柱が、下へ行くにつれて細くなってるのもおもしろい。いいデザインですね。


そして、この「浜寺公園駅」ってフォント、すごく味があって好き!
こちら側にも来てみてよかった~。

そんな素敵な浜寺公園駅でしたが、駅前に「南海本線連続立体交差事業」という看板がありました。
どうやらこの駅、高架になってしまうみたい。
ということは、現在はオーバーパスしている阪堺線は、アンダーパスになるのかも。
そしてそして、一番気になるところ。美しい私鉄最古の洋風駅舎の行方は??
まだまだ先の完成のようですが、高架に変わってしまっても、
現在の静かでのんびりとした時が流れる雰囲気は、変わることがないといいなぁ。
新しく生まれ変わるまでにもう一度来たい、と思える素敵な駅でした~。

「その6」へつづく。


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6 コメント

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Unknown (山愚痴)
2010-03-15 13:07:48
浜寺公園の駅舎、いいですね^^ 私も見ましたが、改札内に行かず、素晴らしい照明器具や待合室を見ませんでした。次回のお楽しみが増えました^^

大ベテラン電車、2両が走っており、双方とも乗ることができました。これまた素晴らしい車両を堪能しました。いや、それ以外の車両もよかったです。

阪堺電車、一度は見たいと思っておりましたので、はるかさんの記事は本当に良い機会でした。
北陸のお弁当、同じ掛け紙でしたね。
乱文にて失礼致しました。
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山愚痴さんへ。 (はるか)
2010-03-16 18:24:20
やっぱり、浜寺公園駅訪れましたか~。
阪堺線を降り立つと、目を引きますよね。
大ベテランさん、乗ることができてよかったです!
まだまだ現役でがんばってることがわかって、うれしい限りですね。
たまたまいいタイミングで記事にしたみたいで、ほんとによかったです。
でも、このときの旅からもう1年経ってしまいました(^^;;
なかなか進まない状況ですが、マイペースで書いていきますね~。
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コレはホントに… (nobu)
2010-03-17 19:13:57
美しい駅舎ですね。
歴史を感じます。この場の空気を味わってみたいです。
開業当時どんな列車が走っていたのか?
昔々の時代に思いを馳せてしまいますね。
懐かしい車輌が次々に引退して鉄的には寂しい今日この頃ですが、
こういう味わい深い駅の探訪は…まだまだ当分楽しめそう?!(笑)
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わたしも好みです! (nikko81)
2010-03-18 02:09:46
nikko81です。

東京駅だけでなく、大阪の中央公会堂など
レンガ建築といえば、わたしは
辰野金吾という名前が浮かびます。

レンガ造りではないにしろ、
デザインはどことなく共通性を感じますね。

あと、浜寺公園駅のフォント、
これも味があり、いいな!と思います。
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nobuさんへ。 (はるか)
2010-03-23 12:36:21
ほんとにこの駅舎が視界に入ってきた瞬間、
勝手に引き寄せられたんですよ~。
それくらい、とっても素敵な雰囲気が漂ってました。
開業当時の列車、どんな風だったのか気になりますよね~。
その場にいるだけでタイムスリップしてしまいそうな、
そんな素晴らしい空気でした。
歴史を感じる駅舎巡り、きっととってもいい旅になりそうですよね~♪
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nikko81さんへ。 (はるか)
2010-03-23 12:44:16
辰野金吾氏の名前を見た瞬間、なんか納得してしまいました。
明治時代の舞踏会かなんかが行われててもおかしくないような建物ですよね~。
とにかく時間がゆったり流れているような、優雅な雰囲気を醸してました。
そして、このフォント、やっぱり味があっていいですよね~!
高架化になっても、うまくこの駅舎を生かしてもらえたらいいんですけどね。
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