マニアな話

マニアな話ですみません。

ルミアール社の楽譜シリーズの中で、「Bossa Nova １～５」と「Antonio Carlos Jobim １～３」があります。ジョビンの有名曲については、両者でかぶっているのですが、コードネーム表記が大きく違っていることが多く、何故だろう、とずっと疑問に思っていました。

A.C.ジョビン亡き後、楽譜や著作権等管理は息子さんのパウロ・ジョビン氏が行なっています。私は大変幸運なことにリオのパウロ・ジョビン宅へおじゃまさせていただく機会があり、彼に直接聞いてみました。

パウロ・ジョビン氏曰く、「Bossa Nova １～５」は先に出版されていて、「Antonio Carlos Jobim １～３」はその数年後に発売されたそうです。著者であるアルミール・シェジアッキ氏が、「Antonio Carlos Jobim １～３」を新発売するにあたり、A.C.ジョビンに楽譜の手直しをお願いしたんだそうです。

手直しは全曲ではないそうですが、有名曲で大きくコードが違っている曲については、「Antonio Carlos Jobim １～３」に掲載されているコードが、A.C.ジョビンによって手直しされた楽譜、ということです。