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「ポーラ ミュージアム アネックス展2019 捨象と共感」 ポーラミュージアムアネックス

ポーラミュージアムアネックス
「ポーラ ミュージアム アネックス展2019 捨象と共感」
2019/2/22〜3/17



ポーラミュージアムアネックスで開催中の「ポーラ ミュージアム アネックス展2019 捨象と共感」を見てきました。

ポーラ美術振興財団によって、過去に在外研修を受けた若手芸術家を紹介する「ポーラミュージアムアネックス展」も、14回目を迎えました。

今回の参加メンバーは、佐伯洋江、中嶋浩子、松岡圭介、滝沢典子の4名のアーティストで、同じフロアにて、それぞれ個展の形式で作品を発表していました。



色彩の幾何学的なパターンが目に飛び込んできました。それがテキスタイルを学び、ドイツ、フィンランドに研修した中嶋浩子で、「数学的公理や数理モデルなどの形態を再構築し、模様」(解説より)に表した作品でした。



ストライプを描く三角形が、幾重にも連なっていて、手前にはアクリルと思しき、透明な板が吊り下がっていました。いずれも三角形や四角形にカットされていて、空調によるのか、僅かに揺れていました。



昨年、イタリアでの1年間の研修を終えたのが、松岡圭介で、黒壇やメープル材などの木を用いたオブジェを展示していました。



「RIFGIATO-Babele」に目を引かれました。黒い頭部を象った作品で、一見、陶かと思いきや、ガラスで作られていました。なお、松岡圭介は、2016年の「18th DOMANI・明日展」にも出展していました。独特な有機物を表したような、木彫に見入ったことを覚えています。



そのDOMANI展に、同じく参加していたのが佐伯洋江でした。ここではシャープペンシルや色鉛筆による紙の作品を出展していて、花とも、何とも言い難い不思議なモチーフを細かな線にて表していました。



しかしながら、今回は線の展開よりも、面的な広がりを見せていたかもしれません。とするのも、鉛筆だけではなく、墨を散らしては、まるで大気か雲の靡くような光景を描いていたからでした。



かつては、時に鋭く、また滑らかな線で、植物的なモチーフを描いた作品が多く見られましたが、また新たな変化を示していたのかもしれません。どこか幽玄な世界が広がっていました。



「ポーラ ミュージアム アネックス展2019 創生と技巧」
会期:3月20日(水)〜4月14日(日)



なお第14回の「捨象と共感」を終えると、3月20日からはメンバーを入れ替え、「創生と技巧」と題した、第15回のポーラミュージアムアネックス展がはじまります。あわせて見に行くのも良さそうです。


3月17日まで開催されています。

「ポーラ ミュージアム アネックス展2019 捨象と共感」 ポーラミュージアムアネックス@POLA_ANNEX
会期:2019年2月22日(金)〜3月17日(日)
休館:会期中無休
料金:無料
時間:11:00~20:00 *入場は閉館の30分前まで
住所:中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
交通:東京メトロ有楽町線銀座1丁目駅7番出口よりすぐ。JR有楽町駅京橋口より徒歩5分。
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