北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)

2024.1本帰国しました。

南米旅その10 ラパス空港で夫、呼び出されるの巻

2017-03-21 21:44:10 | 海外旅行 ペルー・ボリビア 2017.1-2

現地時間1月30日。

この日は、ラパス(ボリビア) → クスコ(ペルー) → リマ(ペルー) → ヒューストン(アメリカ) → 成田 と、空港での時間も含めたら40時間を超える移動の日。

 

 

 

朝早く、ラパスのホテルを出発。

 

 

 

 

標高4000mの山並みにぎっしりと並ぶ家、家、家・・・。

 

 

 

 

どこもかしこも坂道。

 

 

 

 

NHKの『世界ふれあい街歩き』で見たままの光景。

 

 

 

 

空港に近づくと、カラフルなお店や壁の落書き(?)が。

 

 

 

 

さてさて、ラパス空港に着きました。 世界で一番高い場所にある空港。

 

 

 

 

・・・というより私たちにとっては、高度4000mをダッシュした空港、あるいは、夫の荷物が最後の最後に出てきてドキドキした空港、という印象しかありません。

そして、そこに残念な印象が新たに加わることになりました。

(いや、ほんま。 ラパス空港なんでこんなに相性悪いねんっ!!!)

 

 

 

 

すべての手続きを終え、ラパス空港の出発ゲート前で搭乗を待っていた時のこと。

 

 

 

 

「Mr.〇〇~、Mr。〇〇~。 搭乗口まで来てくださいな~」

 

 

 

 

 

・・・おいおい。

 

 

 

夫、呼ばれてますがな。

 

 

 

 

念のため私もついていくと、夫1人で良いという。

いったい何事!?

 

 

空港スタッフと一緒に搭乗口を出て飛行機が並ぶエリアへと進む夫。

(図らずもラパス空港では二度も飛行機近くを歩く羽目に!)

 

 

十数分後。

 

 

 

 

戻ってきました。

 

 

 

 

オレンジのベストを着せられて、いったい何事だったのでしょう?

 

 

 

 

何やら会話をかわし、その後笑みを浮かべる夫。

果たして、呼び出しの真相は!?

 

 

 

 

麻薬犬が夫の荷物に反応した ・・・らしい。

 

 

 

 

 

なんやねん、それ!

わっはっは、あほ犬、訓練し直した方がいいんちゃうんっ。 

 

 

 

 

と、ひとしきり笑った後。

 

 

 

 

 

でもなんで、麻薬犬が反応したん?

 

 

 

 

考えてみたら、前日夫の荷物が最後の最後まで出てこなかったのも、麻薬犬が何らかの反応を示したからなのかもしれない。

夫は係員の目の前でスーツケースを開け、係員はさささ~っとスーツケースの中を手で探って調べた結果、問題なし!ということで戻ってきたのですが。

 

 

 

 

なんで?

 

 

 

 

 

機内食を前に、頭の中には疑問が広がるばかり。

 

犬が反応するものは一切中に入れていない。食べ物も、未開封の日本のお菓子のみ。

じゃあ、なぜ犬は反応したのか?

 

 

 

おそらく単なるあほワンコだったのだと思うものの。

 

 

 

 

考えれば考えるほど不安になる私。

 

 

 

スーツケースの中をチェックした係員が、こっそりスーツケースに何かを入れたりしなかった?と、火曜サスペンス見すぎのような発言をしたり。

 

 

 

ウユニのホテルで何か入れられたか?

あるいは、ラパスのホテル?

 

 

あ~~~、もうわけわからん!

 

 

 

 

 

・・・で。

夫と私が出した結論は。

 

 

 

万が一、夫のスーツケースに麻薬が入っていたら、次の到着地クスコ空港で私たちのスーツケースを奪いに来る奴がいるに違いない。(つまり麻薬売人の仲間ですね)

その時はおとなしく、スーツケースを渡してしまおう。

うん。うん。

 

 

 

 

 

・・・と、ここで新たな不安が。

 

 

 

 

仮に、私たちのスーツケースがクスコ空港で、麻薬の売人仲間に奪われた! としましょう。

その瞬間、私たちはおとなしく、どうぞどうぞ持って行ってくださいませと差し出したにもかかわらず、正義感あふれる青年が。

 

 

 

「おい! この人たちのスーツケースに何をするんだ!」

 

 

 

 

と、

 

 

 

 

 

余計な正義感丸出しで、果敢に麻薬売人仲間からスーツケースを取り返してくれたりしちゃったらどうしよう・・・?

 

 

 

 

その瞬間で、このスーツケースには“麻薬”が入ってるってことですもんね。

私たち、絶対そのスーツケース、返してほしくないですもんね。

 

 

 

・・・などと考えながら、あっという間にクスコ空港に到着してしまいました。

 

 

 

 

 

ターンテーブルで荷物を引き取ってから、しばらく不自然に(そして若干隙を見せながら)壁際に立つ私たち2人。

 

 

 

・・・・・が。

 

 

 

 

あほみたいに数十分佇んでみるものの、だ~れも私たちのスーツケースを奪いに来ない。

 

 

 

な~んだ。 やっぱり問題なし、あほ麻薬犬の勘違いだったんですね。

と、次のフライトの手続きのためペルビアン航空のカウンターへ行くと、普段ならカウンターでさくっと手続きするはずなのになぜか。

 

 

 

 

私たちのパスポートを手に、オフィスに入っていくではないかっ!!!

 

 

 

・・・そうか。

ペルビアンスタッフ。

 

 

お前が麻薬売人の仲間やったんか~!!!!!

 

 

 

 

つまり。

 

私たちの周りで不自然な行動をする(ように見える人)すべてが怪しく見えていたわけです。

 

 

 

そんなこんなで、何事もなくその次の目的地 リマ空港に到着しました。

次のフライトは夜中。

まだかなり時間があるので、空港カウンターもオープンしていない。

 

 

 

 

 

仕方なく、空港のすみっこで座って時間をつぶす私たち。

 

他にも空いている椅子があるにも関わらず、(私たちから見ると)不自然に、椅子でもない場所でず~~~~~っと夫のとなりに座っている初老の男性。

おまえか? お前なんか?

スーツケース奪い取る隙を狙ってるんか???

 

 

と、引き続き警戒を続けていたその時。

 

 

 

 

 

 

 

麻薬犬~~~~~~!?

 

 

なんでっ!?

こんな時に限って、よりによって私たちの真ん前に麻薬犬が陣取るっ!?

 

 

 

 

 

しかも、めっちゃ見てるし・・・。

 

 

 

あぁ・・・。早く成田に帰りたい。

いやもう、帰らせてください。

 

 

続きはまたこんど。