Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

現在の状況ご報告

2020年03月17日 17時24分14秒 | Weblog

おはようございます。3月17日です。

今朝は、昨日二人が買いだめてくれた、パン、ハム、チーズなどが豊富にテーブルに並び、美味しい朝食になりました。

さて、オーストリアは昨日から外出禁止、今日からは劇場や学校、商店だけでなく、レストランやカフェも閉店になりました。子供が遊ぶ遊技場や公園、運動場なども閉鎖です。

開いているのは、スーパー、パン屋、ペットショップ(餌を買うため)、郵便局、警察、鉄道(バスは運転者を守るために、前の扉が開かなくなり、感染者を増やさないために、ドアが手動から自動で動くようになりました。)

まだ外へ出ていないのでわかりませんが、部屋から見える道路の様子は、ゴミを集めるオレンジの制服を着たおじさんと、近くにある「中央駅」に向かう旅行者が一人だけです。

お向かいの大家さんがチューリップを持ってきてくれましたが、チャイムが鳴ったのでドアをあけたら、チューリップが床にあり、大家さんは3メートル離れたところに居ました。

さて、オーストリアの首相はクルツさん。一度調べてください。若干33歳。首相になったのは30歳かそこらの年齢でした。私たちはこちらに来てから、何度もこの首相の会見や発表を聞いています。たいへんゆっくりと、分かりやすく、そして真摯なこの表情から、この状態が本当に危機的状態にあることがわかります。

「家から出ないでください」

「外出はしないでください」

なぜなら「命を守るためです」なのです。

日本では、イタリアやスペインがまるで間違った対策を取ったかのように報道されていますが、確かにイタリアのお医者様は足りません。でも、中国とは違う先進国です。

またイタリアでは、「今も陽気に夕方にベランダで音楽を奏でている」と報道されていますが、違います。それは、一人で自宅待機している高齢者が、寂しくないように、ストレスがたまらないように、皆で協力しているのです。武漢でも違う方法でしたが、同じことが起きていましたね。イタリア人が今、楽しんでいる余裕はないでしょう。

さて、日本では、まだまだ対岸の火事です。国内でコロナが発生しているものの、「抑え込めている」という報道が多いですが、本当にちょっとした感染爆発が起きれば、一気に第二、第三の武漢、イタリアになりえます。

そういう意味では、オーストリアは小さな国なので感染爆発が起こればすぐに崩壊するのがわかっているので、ものすごいスピードで大胆な政策をとりました。でもこれは正しいと思っています。

ちょうど今入った速報で、私たち日本人もヨーロッパから帰国した時、2週間の隔離を求められるという情報が届きました。もちろんそうでなくても、帰国の際は2週間の自主的な隔離をしようと話をしていました。それくらい、誰にもうつしてははならないと考えていたからです。

(しかし私たちはまだ健康です!)

今、どのように帰国するべきか、しないべきかを検討しています。3人で相談して決まればまたお知らせします。ちょっとバタバタするので、更新が1日~2日飛ぶかもしれませんが、3人でいるのでご心配なく。

1月からずっと新型ウイルスに対して、このブログで注意してきました。もう注意ではなく、警告です。来年、元気にいつもの生活をしたいと願うなら、誰にもうつしてはいけないし、移る可能性のあることをしてはいけません。

特に、手洗い、顔を触らない、誰かに会わない、近所の人と道で話をしない、そういったことを守ってください。

日本ではまだまだ「そこまでやらなくても」と思うかもしれませんが、イタリアではそこまでやっても現在あの状態ですし、オーストリアでは、そこまでやって何とかこの小さな国を救おうとしているのです。日本は周りが海なので、その分周りに影響を受けませんが、小さな国に多くの人がいます。ある数字を超えたら感染爆発する可能性が充分あります。今本気になって行動してもらいたいと思います。日本にいないからこそ見えるのです。どうぞみなさん、命を守る行動をしてください。もう一度どこかでお会いできることを祈って、お願いします。

 

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