Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

べん図

2014-06-30 | 想い・雑感
算数や数学の授業で
集合を習うときに必ずお世話になるベン図
Venn(ベン)という方が考案したものらしい

全体を意味する四角の中に
集合を現す閉曲線が三つも重なり合えば
試験問題とすれば十分頭を悩ましてくれる
円と円の重なり部分を考えたりするのは
円の数が増えるほどに複雑となる

でもそこは数学
実際の社会と比べれば
随分と単純化したものともいえる

ベン図になれば
ひとつの円の中と外は
その円周によって明確に分かれるのだが
実社会ではそこが明確とならないことが多い
だからたった一つの円を書いて
内と外に区別しようとしても
円周がぼやけるから
もう数学の問題にはできない

たとえば
円の中が味方 外は敵
と分けようとすると
敵であったり味方であったり
時により異なるようなものはどちらに入れたらいいのやら

今日は味方 明日は敵
なんてことが珍しくない世の中
あいつのためなら俺も戦うぜ
なんて楽天的に戦い始めて
正解にたどり着くとは思えない

術死

2014-06-30 | 想い・雑感


術死というのは
術後30日までに死亡したものを言います

5年生存率とは
術後5年したときに
生き残っている人の割合です

グラフは胃がんに対する手術後
三つの国でそれらを比較したものです

胃がんの手術では
死なないのが普通と言えるのは
日本くらいのようです

でも当たり前だからといって
術死があれば
警察の殺人課が出てきた上に
裁判沙汰になる可能性がある
なんていう日本という国もどうかと思います

調べるのはいいけど
意図を持って人を殺害するような
殺人者を調べる部署が
一生懸命病気を直そうとしていても
避けがたい合併症によって患者さんを失った
というような術死を担当するなんて
おかしいと思います

まじめにやっていれば
どうにかなるさ
なんて脳天気に構えていた私も
医師保険に入りました
私自身は胃がん術後の術死は経験していませんけど
絶対はないですから