Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

フルー レイジ

2009-11-02 | 想い・雑感
flu      インフルエンザ
rage      激怒、憤激、逆上



カナダでは
インフルエンザにまつわることで
随分いらいらしている方が多いようで
その状況を flu rage
と称しているらしい

口を覆わずに咳をする人に対し攻撃的態度に出たり
ワクチン接種の順番を守らず列を乱す人に強く怒り出したり

おそらく情報不足から
感染への不安が膨らみ
さらに恐怖から怒り 敵意へと発展しているのだろう

日本だって
関西の学校で最初に新型インフルエンザ発症が報告された後
学校やそこの生徒 先生を糾弾するような
心無い電話 投書 メールなどが舞い込んだと聞くから
カナダの状況を批判することなんてできない

こういうことから集団ヒステリーとなり
その情動のベクトルが
とんでもない方向に向かいださないように願いたい

これが国家間のrageとなれば
武力衝突
などということも可能性が出てくる

今後何かの病気に対する
予防薬や治療薬の奪い合いから
戦争に発展するなんてことも
ありうるかもしれない
とくにその病気が
民族の存亡に関わるとすれば

http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/23662cf710e591a88e4594776bd2b9b2

ワクチン接種

2009-11-02 | 想い・雑感

ニューヨークの医師たちの多くが
新型インフルエンザワクチンの摂取を拒否しそうなため
市が強制的に摂取を受けさせるような指示を出した
というニュースを先日見たが
その後どうなったのだろうか

拒否理由の一つは
ワクチンの安全性に疑問があったためらしい

1976年ころに流行した
豚インフルエンザにたいする
ワクチンを接種後に
ギランバレー症候群の発症頻度が上がったことが
問題となっていたようだ

実際そのワクチンとギランバレー症候群発症との間に
因果関係が証明されたのかどうかわかりませんが
大急ぎで作成したワクチンの安全性の検証が
不十分であった可能性はあるようです

日本では
そんなことはメディアも取り上げず
普通に医療関係者への摂取が開始されていますが
ある意味
規模の大きい臨床試験

医師何人かに重大な副作用が出ることと
多くの医師が新型インフルエンザに倒れた際の
医療体制の混乱とを秤にかければ
そりゃ 摂取すべし
の結論にはなると思いますが

なんか釈然としないまま
一応先日チクリとやられました



ちなみに
今年なくなられた
大原麗子さんは
ギランバレー症候群を患っていたと報道されていました

この病気の原因ははっきりしていませんが
ウィルスや細菌の感染時に産生された抗体が
自分自身の末梢神経に対しても攻撃を開始するため
との考え方もあります

まれな病気なだけに
医療関係者の中に患者が発症してくれば
ワクチンと疾患との間の因果関係が問題になるかも