Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

虚構

2007-02-24 | 想い・雑感
 鹿児島で起きたとされた2003年の選挙違反事件は、警察及び検察がでっち上げたものだとの判決がでた。去年、この事件が作り上げられたものではないかとの主張をする報道番組をみた記憶があったので、やはりそうであったかと恐ろしくなった。
 火のない所に煙は立たないと言われるが、身に覚えのないことで人にあらぬ疑いをかけられた経験を持っている人は多いだろう。故意に火があるように見せるような悪意の人もいるかもしれない。しかしこれを警察や検察という強権力のある組織が行うようでは、国民は安心して生活できない。治安維持法下の国家権力が国民を締め上げた構図と重なって見える。
 ところで、今回の事件に限らず、新聞の裁判報道において、無罪を勝ち得た被告の写真が掲載されることが多い。それはそれで良いのだが、被告の無罪が認められると言うことは、原告の誤りが裁かれたとも言えるわけである。今回の事件ほどでっち上げが明らかならば、その責任の所在である警察や検察の現場指揮者を報道される前面に立たせるべきではないだろうか。罪深い組織があるということを報道するだけでなく、その組織内の個の責任も問う必要があるのではないだろうか。被告ばかりが丸裸の個として取り扱われるのは、いささか不公平の感がある。