数日前、当てもなくTVのチャンネルを回していたら確かクイズ番組
だったと思うけれど若い弁護士が登場していて答えられなかったらしく
他の芸人、タレントたちにいじられていた。
若い弁護士が法律とは全く関係のないこういう番組にも登場するのかと
いささか驚いた。
他の番組でもコメンテーターとしては勿論、1人のタレントとして司法
の知識の要らない番組で見たことがある。
昔は最難関と言われた司法試験が法科大学院などいろいろなルートで
挑戦できるようになり、採用人数も増えて合格者の人数が多くなり
(最近は大学院を減らしたりして少し絞っているようだけれど)
仕事のない合格者が沢山いて、各地の弁護士会に入る金銭的な
余裕がない人もいるらしい。
TVに出ることで顔や名を売ろうとする気持ちもあるのだろうか?
その点、ゴーン氏の新しい弁護人は「無罪請負人・カミソリ」と言われる
弘中氏で、ある弁護士が「top of top of topの人でとてもおそばには
寄り付けない」とTVの中で言っていた凄腕らしい。
彼自身「まだカミソリの切れ味があるかどうか試してみたいと思います」
との給うた。
弁護士の世界もこのように力のある人から事務所に寄食しても仕事のない
人まで厳しい世界だ。
弟の息子(甥っ子)は学生時代東京の四大法律事務所の1つにインターンシップ
でいっていて弁護士になるか、裁判官になるか迷った挙句裁判官になった。
息子(彼とは従兄弟になる)が意見を聞かれたとき、「〇〇君は
人が良くて優しすぎ、押しがきかないから弁護士は無理だと思う」
と言っていた。
人生は分からないけれど、このTV番組を見て正解だったかもしれないと
思う。
ちなみにわたくしは弁護士のお世話になったことはない。
弁護士と一生関わることのない人は結構多いのではないだろうか?