デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

ヤンテの掟 【付録】夫バージョン

2006-02-24 22:01:33 | デンマークについて
今、改めて夫にヤンテの掟のことを聞いてみましたら、「よくないと思ってる」だそう! 夫曰く、これはあなたは大したことない、でしょう?みんな特別なところがあっていいところがあるんだからさぁ、とのことでした。
さすが我が宿敵の夫の意見!

ということで夫バージョンを作ってみます。

1. 自分は特別な人間だ。
2. 自分が人より善良だと思おう。
3. 自分が人より賢いと思おう。
4. 自分が優れていると自信を持とう。
5. 自分が人より知識があると自負しよう。
6. 自分以上の人間はいない!
7. 自分が何でもできると信じよう。
8. 他人を笑ってはいけない(でも笑ってもよい)
9. 他人のやさしさを期待できるときは期待してよい
10. 他人に何かを教えられると自信を持とう。

うーん、これはこれでいいのかもしれないけど、でも私が言いたいのは謙虚な気持ちが大切ということで・・・。まあ、これが現代デンマーク人版なのかもしれないと思いました。

ヤンテの掟 Jante loven

2006-02-24 21:49:46 | デンマークについて
以前デンマークに関する本を読んでいて、ヤンテの掟というものを知りました。私も詳しくはわからないのですが、これはアクセル・サンデモーセという作家が1933年に発表した小説の中に出てきます。小説の中のヤンテという町の掟です。

1. 自分が特別だと思い上がってはいけない
2. 自分が人より善良だと思ってはいけない
3. 自分が人より賢いと思ってはいけない
4. 自分が優れているとうぬぼれてはいけない
5. 自分が人より知識があると思ってはいけない 
6. 自分以上の人間はいないと思ってはいけない
7. 自分が何でもできると思ってはいけない
8. 他人を笑ってはいけない
9. 他人のやさしさを期待してはいけない
10. 他人に何かを教えられると過信してはいけない

これは現代のデンマーク人にはちょっと古い価値観に映るようです。というか、私の夫は聞いたことはあるけれど覚えていないと言っています。でも私にはなんだかとても新鮮に聞こえました。子どもを持ってから人に教える立場になったこと、いろいろな価値観を持った人に出会ったこと、自分と全く違う考え方の人と一緒に何かをしなくてはならなかったこと、そういうときにこのヤンテの掟を思い出すのです。

現実の世界ではときにはちょっと強気に出ないといけないときもあり、いつもこの掟を応用するというわけにはいきませんが・・・。
それに私は決して、人より優れているなんて自分のことを思えないし、どちらかというと他人を見てすごいなぁと思うことのほうが多いのだけど、それでもふとしたときに謙虚さが足りなかったなということがあるのです。そして他人の言動を見ていて、あー、この人は自分以上の人間がいないって思っているんだろうなぁ、そういう考え方を止めてくれたら、みんなとハッピーにやっていけるのになんて思うこともあります。

このヤンテの掟って日本人には比較的馴染みやすい気がします。例えばアメリカ人にはこの掟は消極的すぎてもっとアグレッシブにならないといけないと思われるかな?
でも私が個人的にすばらしいなと思う人たちは国を問わず、このヤンテの掟を感じさせる人たちです。そして私自身もこの掟をいつも心の片隅に置いておきたいと思っています。

フェステラウン Fastelavn

2006-02-24 13:05:57 | デンマークの行事
今週末は日本のデンマーク大使館で子供たちのイベント「フェステラウン」が行われる予定です。毎年恒例の北欧のイベントで、2月の下旬ごろに子ども達が仮装して、大使館のお庭に吊るされた樽を棒で順番に叩きます。最後に叩き割った子が勝ちで「猫の王 Kattekonge」「猫の女王 Kattedronning」と呼ばれ、その夜のパーティーの主役となるそうです。日本では夜のパーティーはなく、その場で何かプレゼントをもらいますが。

この日は子ども達は仮装したり、お菓子がでたり(フェストラウンボレ)、思いっきり叩くことではしゃいだりと楽しい一日になりますが、もともとは古い北欧の伝統で春を迎える祭りの前に断食が行われ、その前に人々が大いにご馳走を食べたというところから来ているようです。
そして昔は本物の猫を樽に入れて叩いたそうです。

またアメリカのハロウィーンのように「お菓子をくれないと悪さをするぞ」と歌いながら小さな箱を持って近所の家々を回るそうです。お菓子をもらったり、10クローネくらい(200円)もらったりしながら、冬の寒い中、子ども達は元気に盛り上がることでしょう。
夫が小さなころは近所を回る習慣はなかったそう。(地域にもよるのかもしれませんね。) 代わりに木の枝にキャンディーがついたものを両親が買ってくれたと言っていました。

さて、今度の週末の東京の天気は雨とのことです。無事にフェストラウンができるといいのですけれどね。

(写真は去年仮装したショウミー)