デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

そして、入学。始まりました~!

2010-04-04 06:23:55 | 通信制大学・大学院
 今年はちょうど入学式に満開の桜。桜咲く入学式はまさにこれぞ入学式、という気分にさせてくれるものですよね。とはいえ、私は子供たちの幼稚園や学校がまだ始まらないため、入学式は欠席、慌しく夕方からのオリエンテーションだけ参加し、寒さのせいもあり、いまひとつ入学気分を楽しむ余裕はなくという始まりとなりました。

 先生方、先輩方、そして新しく修士に進んだ私たち10人が集まり、まずは学生たち、その後は先生たちの自己紹介です。先生方の自己紹介とともに、早速授業の内容についての説明が行われましたが、「あれ、単位は何単位でしたっけね?」「うちの科からは何単位ですかね?」などと先生方はゆるーい感じです。入試の面接のときにも思ったけど、本当にこの大学なのか私の所属している西洋史学科なのかはわかりませんが、あくまでゆるい雰囲気です。

 その後は先輩方がケーキを用意してくれて、そのまま懇親会となりました。もちろん、誰も知らない私、最初は緊張しましたが、チェコスロバキアのプラハの春あたりを研究するという妖精みたいなかわいい女の子と、少し背が高くて菊川怜ちゃんみたいな女の子と話し、二人とも学部から来ているのでいろいろと教えてもらいました。男子はあまり話さなかったけど、博士過程5年目という方のドイツから見たロシア革命前後のロシア、などという話を聞いたりしました。まあ、同じ科の人たちは当然ながらみんな若くて、もうそれだけでかわいく見えちゃうという私です。入学式に出ていた保護者の方を見たら、あんまり私と変わらない感じで、まさに私は保護者の年齢ですもんね。

 そして、家に帰って分厚いシラバスを眺め、昨日は指導教官のところへ行き、何の科目をとるべきか相談に行ってきました。とっても困ったことに、大学院の授業は基本的に午後になっています。幼稚園の時間の都合上、2限目にできるだけ授業を取りたいと思ったのに・・・。5時まで幼稚園の延長保育はできるので、お金はすごくかかってしまいますが、それで3限、4限で授業を取るしかなさそうです。5限目も取りたい授業があるのですが、5時にお迎えに行かなくてはならないので、どうしても無理そうです。しかも、授業は6日から開始なのですが、まだジジのお弁当が始まらず、最初の授業の日は保護者会とも重なるので、のっけから先生に始まりを1週ずらしていただくという、こちらも先生方に負けないゆるーい生徒なのでした。

 ということでスケジュールはいろいろ心配ですが、科目登録が5日から始まるので、今日明日くらいでとにかく決めなくては・・・。でも、シラバスを眺めながら、どんな先生方の話を聞けるんだろうと、やっぱりとってもわくわくします。

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 懇親会でのこと。私はこれまで主婦であり母親である自分が一番大変では、と思っていましたが、その菊川怜ちゃんの話を聞いて、彼女たちのほうがもっと大変なのだとびっくりしました。彼女は教職を取っており、単位もプラス14単位取らなくてはならず、けっこう1週間授業がぎっしりだそうです。その上、民間への就職も考えているということで、今秋から就職活動も行う予定で、なおかつ、来年には教員採用試験も受けるかもしれない、そんな中で論文を書くとのこと。2年で書くのは無理じゃないかと思ってしまいます。でも、もし就職が決まっていたら、絶対に書かないと卒業できなくなってしまいます。

 そういう話を聞いたことはありましたが、本当に今の学生さんたちを取り巻く状況は厳しすぎます。大学も3年生で就職活動でしょう?院生も1年目から就職のことを考えなくちゃいけない。これじゃあ、いったいいつ勉強だけに集中できるだろうと思ってしまいます。勉強を思う存分にしたい学生さん、それから高い学費を出しても勉強してもらいたいという親の気持ち、そういうものが全く報われない、学校なのにじっくり学ぶ機会がないこと、やはりおかしいシステムになってしまっていると思います。

 菊川怜ちゃんも、無事修士を終えられるか非常に不安だと言っていました。「途中で消えちゃうかも」と言っていましたが、実際にそういう学生さんもけっこういると聞き、今の若い人たちの大変さを実感し、ちょっと胸が痛くなりました・・・。まあ、皆、いろいろな事情の上で勉強しているということで、大変なのは私だけじゃないと思い、皆さん、一緒にがんばりましょうねー!という気持ちになった入学でした。



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