ニュースを聞いたとき、まずは私はすごく驚いてしまいました。もちろん民主党内での辞任要求があったにせよ、まさか辞めるとは思っていませんでした。たった8ヶ月間、やりたいことをやって(実際にはいろいろと足を引っ張られていたとしても)、はい、失敗しました、じゃ、辞めますってこと?「普天間問題については失敗をしたのは申し訳ない。でも私はこれで終わりではなくて、ここからまた普天間問題に新たに取り組んでいく強い気持ちがあります。ですからどうぞ皆さん、もう少し長い目で支援してください」というような言い方はありえなかったのでしょうか?(ちょっと違うけど、友達と「私たち母親は子育てに失敗しても、絶対母親であることを辞められないわよ!」と話した。)
今回二つのことを強く思いました。
ひとつ目は、国民の態度についてです。この鳩山政権は多くの日本人に支持されての誕生でした。民主党が挙げた政策は、すべてが順調に成功を見せたわけではなかったのは確かですが、国民、それからマスコミというものは、政権を支えていこうというよりも、粗探しばかりして、悪口ばかり言っていたように思います。日本人はお酒を飲んで上司の悪口を言うという習慣が私が働いていたころはありましたが、まるでそんな感じです。マスコミには、もちろん役割は批判し、いろいろな見解を示し、あらぬ方向に行かないように監視するという役割もあるとは思いますが、もう少し、建設的な「提案」をマスコミをはじめ、学識者、ジャーナリスト、批評家たちが行ってもいいのではないかと思いました。また、6月4日の朝日新聞に「惜しいなあ・・・鳩山政権」というページが設けられましたが、すでに遅しという感じです。もっと早く、こういう評価してあげるようなことをして、支えてあげたらいいのに・・・。
鳩山さんは理想を掲げました。本当に国民のことを考えた人だと思います。ただ理想だけでは政治が行えず、その具現化にはいろいろな根回しや策略など、実現のための実務的な段階が必要だったとすれば、なぜ、その鳩山さんの弱い部分を補強するために、国民が、マスコミがもっと支えられなかったのでしょうか。ケネディの「政府があなたに何をしてくれるかではなく、あなたが政府に何をできるかを考えて欲しい」という言葉を今回思い出しました。
いつも誰かが何かをやろうとすると、日本人は批判的になってしまうのでしょうか?それを自分がよいと思うなら、人間は完璧な人はいないのですから、その人の足りない部分を支えて何とか目的のために一緒にやってみようという気持ちが大切なのではと思いました。たった8ヶ月でよい結果がどんどん出てくるわけはないはずです。2年間くらい失敗を含めて、長い目で見ますよ、だから頑張ってみてくださいね、などというのはありえないのでしょうか・・・?
そして、もうひとつが、日本人は民主主義教育を学校で受けていないということです。デンマークの思想家ハル・コックが、民主主義はそのときどきで変化していくものであり、真に民主的な、対話のできる人間を作ることこそが民主化であると述べていますが、まさにそういうことだと思います。
自分たちがどんな人生がいいと思っているか、日本や世界がどんなふうだったらいいかと思うか、それをどう実現していったらいいか、それが政治なのだと私は思います。その政治を行うためには民主主義がツールとして必要で、その民主主義の教育を私たちは学校でもっと教えてもらえればよかったのにと思います。そうして、その見つけることが難しい、「何がいいのか」という目標を、それからさまざまな困難を乗り越えて実現する手立てを、皆で話し合って見つけていくこと、そういうことができるようにならないといけないと思いました。
普天間問題は沖縄の人を傷つけて終わったというのは確かです。が、鳩山さんが真剣に焦点を当てたことにより、私たちがその問題にこれまでよりもずっと関心を持ち、基地問題からこれからの日米のありかた、日本の安全保障のありかたなどを考える、ひとつの大きなきっかけになったと思います。せめて、このきっかけを生かし、私たちももっと真剣に学び、考え、将来につなげていけたらと願っています。私自身、どんな安全保障のありかたが望ましいのかまだわかりませんが、少なくても、それについて悩むようになりました。
鳩山さんの辞任の挨拶に「5年、10年たてば必ず、国民の皆さんは鳩山の言っていることはこういうことだったのか、とわかっていただける時が来ると確信している」とありましたが、鳩山さんの出てきたことを、私たちが無駄にせず、本当に、引き続き大きな日本の転換期になるようにしたいと思います。
今回二つのことを強く思いました。
ひとつ目は、国民の態度についてです。この鳩山政権は多くの日本人に支持されての誕生でした。民主党が挙げた政策は、すべてが順調に成功を見せたわけではなかったのは確かですが、国民、それからマスコミというものは、政権を支えていこうというよりも、粗探しばかりして、悪口ばかり言っていたように思います。日本人はお酒を飲んで上司の悪口を言うという習慣が私が働いていたころはありましたが、まるでそんな感じです。マスコミには、もちろん役割は批判し、いろいろな見解を示し、あらぬ方向に行かないように監視するという役割もあるとは思いますが、もう少し、建設的な「提案」をマスコミをはじめ、学識者、ジャーナリスト、批評家たちが行ってもいいのではないかと思いました。また、6月4日の朝日新聞に「惜しいなあ・・・鳩山政権」というページが設けられましたが、すでに遅しという感じです。もっと早く、こういう評価してあげるようなことをして、支えてあげたらいいのに・・・。
鳩山さんは理想を掲げました。本当に国民のことを考えた人だと思います。ただ理想だけでは政治が行えず、その具現化にはいろいろな根回しや策略など、実現のための実務的な段階が必要だったとすれば、なぜ、その鳩山さんの弱い部分を補強するために、国民が、マスコミがもっと支えられなかったのでしょうか。ケネディの「政府があなたに何をしてくれるかではなく、あなたが政府に何をできるかを考えて欲しい」という言葉を今回思い出しました。
いつも誰かが何かをやろうとすると、日本人は批判的になってしまうのでしょうか?それを自分がよいと思うなら、人間は完璧な人はいないのですから、その人の足りない部分を支えて何とか目的のために一緒にやってみようという気持ちが大切なのではと思いました。たった8ヶ月でよい結果がどんどん出てくるわけはないはずです。2年間くらい失敗を含めて、長い目で見ますよ、だから頑張ってみてくださいね、などというのはありえないのでしょうか・・・?
そして、もうひとつが、日本人は民主主義教育を学校で受けていないということです。デンマークの思想家ハル・コックが、民主主義はそのときどきで変化していくものであり、真に民主的な、対話のできる人間を作ることこそが民主化であると述べていますが、まさにそういうことだと思います。
自分たちがどんな人生がいいと思っているか、日本や世界がどんなふうだったらいいかと思うか、それをどう実現していったらいいか、それが政治なのだと私は思います。その政治を行うためには民主主義がツールとして必要で、その民主主義の教育を私たちは学校でもっと教えてもらえればよかったのにと思います。そうして、その見つけることが難しい、「何がいいのか」という目標を、それからさまざまな困難を乗り越えて実現する手立てを、皆で話し合って見つけていくこと、そういうことができるようにならないといけないと思いました。
普天間問題は沖縄の人を傷つけて終わったというのは確かです。が、鳩山さんが真剣に焦点を当てたことにより、私たちがその問題にこれまでよりもずっと関心を持ち、基地問題からこれからの日米のありかた、日本の安全保障のありかたなどを考える、ひとつの大きなきっかけになったと思います。せめて、このきっかけを生かし、私たちももっと真剣に学び、考え、将来につなげていけたらと願っています。私自身、どんな安全保障のありかたが望ましいのかまだわかりませんが、少なくても、それについて悩むようになりました。
鳩山さんの辞任の挨拶に「5年、10年たてば必ず、国民の皆さんは鳩山の言っていることはこういうことだったのか、とわかっていただける時が来ると確信している」とありましたが、鳩山さんの出てきたことを、私たちが無駄にせず、本当に、引き続き大きな日本の転換期になるようにしたいと思います。
あまりにも早く辞めすぎではないかと。halfkidsさんの書かれている通りです。
オバマ大統領が国民から多くの支持を受けて当選した時、彼は「私たちはこの国で大きな問題を抱えている。これを解決していくのは大変厳しく、辛い道が待ち構えている」と言い、国民にもそれをわかって共に戦って欲しいというような主旨のことを言っていた記憶があります。今の日本は(日本に限りませんが)経済や福祉など、ものすごく大きな問題を抱えていて、それはある日突然スーパーヒーローがやってきて、ちょちょっとやって片付くような問題ではないと思います。
鳩山さんはカリスマ性やリーダーシップは無かったのかもしれないし、マイナーな問題を抱えていたのかもしれないけれど、原因は本当に彼なんだろうか、日本がかかえる問題が大きすぎるからではないのだろうか、と思います。日本の国民は、今の現状が、一人の総理大臣、新しい政府が、たった8ヶ月程度で解決できる、あるいははっきりした解決のめどを立てられると思っていたのでしょうか。
日本は政治家や政治に対して、とても悲観的なのは残念ながら歴史が証明していることですが、それでも私は今回の件を見ていて、日本人があまりにも政治に対して受身なんではないかと思ったりします。「変えてくれる人、それは彼ではなかった」と思っているのでしょうか。自分たちが選んだ政府です。どんどん議論して、良い方向性を考え、提案し、模索し、紆余曲折があっても共に作っていく、自分たちもほんの少しであっても、その役割を担っているんだという認識はないのかなと思いました。
批判するのは簡単。でも自分たちの将来について、あまりにも受身な印象でした。メディアを信じすぎる傾向も、どこかで誰かが批判しなければ、この傾向は続くのでしょうか。とっても残念です。(ちょっと熱くなってしまいましたね、私、苦笑)
政治家に関しては少々極端ですが「無給でいいから日本をよくしたい!」くらいの熱い気持ちを持った政治家が必要かと。カネの問題が辞任の原因となることがこれほど多いとカネが貰えなくてもやりたい!くらいの人が出現してくれないと、この体質は変えられないんじゃないかとすら思ってしまいます。
特にここではもともと金銭スキャンダル自体が少ないうえ、もしもそういった事実が発覚しようものなら、政界から追放されるくらい厳しい制裁を受けると聞きます。(逆に言うとそれだけ厳しいから汚職しないということも言えるかも)
政治家と国民、双方に問題があり、悪循環のループにどっぷりはまってしまってるような気がします。。
管新首相の支持率が64%?だかと報道されていますが、どうせこれも最初だけで、しばらくしたら(すぐに結果が出せないと)いつものごとくマスコミがたたきはじめるのだろうな、と静観しています。
こういう状況をもどかしく思っている国民はたくさんいるのにその声が国に届かないのは残念なことです。
私、TV番組の情報を集めている株式会社フォーミュレーションの石橋と申します。
この度、弊社で担当しているNTV「ズームインスーパー」の番組内におきまして、今週6/25日 深夜27:30~放送予定のデンマーク戦において、日本とデンマークの御夫婦で鑑賞するカップルに取材したいと考えています。
もし、ご夫婦で御観覧する予定がございましたら、取材をさせていただきたく存じます。
お手数ですが、詳しいお話をさせていただければと思いますので、下記の連絡先まで連絡いただけますようお願い致します。
お忙しいところお手数ですが、何卒よろしくお願い致します。
(株)フォーミュレーション リサーチ担当:石橋結香
東京都渋谷区東1-26-20 東京建物東渋谷ビル10F
TEL:03-3498-8232 FAX:03-3498-8234
HP:http://www.formulation.co.jp/
そうですね。本当になんというか、彼は理念だけでリーダーシップや策というものがなかった。純粋といえばそうだけど、やはり物事には策を練るということが大切でしたね。
あやさん、
これに対してオバマ大統領は保険制度の改革になんとかこぎつけた、ここに賢さの差があると思います。政治家はよき理念と具体的に実現するだけの力量が必要なのだと思いました。
政治学や政治思想だと、理念が大切か、それとも政体や制度などの実行にあたっての現状が大切かという揺らぎがあるそうですが、私は今まで理念がまずなければと思っていました。でも鳩山さんの辞任を通して、そういう実行のための力量が問われるのだと思いました。それが政治なのだと。
答えは決して簡単には出ないけれど、なんとかして改善しよう、皆で解決策を探していこうという姿勢、それが今、日本人にもっとも必要なことかなと思う。その思いが、多分私を研究に向かわせている大きな要因、かな?
私も熱くなっちゃいました。また話しましょう。
ロイヤルさん、
(ごめんなさい、ロイヤルさんは、ロイヤルデンマークさんでしょうか?)
どうなんでしょうね?私は日本もちゃんと民意が反映されると思うんですけど。ちゃんとそういう仕組みは日本も持っているので、それは他の先進諸国と大同小異はあるかもしれませんが、ほぼ変わらないのではと思います。
無給でもいいからというくらいの気概は欲しいところですが、一方で政治家はやはりプロフェッショナルじゃなくてはいけないのだと今回、私は思いました。
そしてロイヤルさんのおっしゃるとおり、支持率は消費税値上げを謳ったために、あっという間に50%になってしまっています。
これからどうなるのか・・・。前回と同じようにならないように、願うばかりです。
長いので省略しています。
勿論、無給というのはあり得ない話ですが、カネおよび諸待遇というウマミなくして、それでも尚政治家をやりたいと思う政治家って、どれだけいるんでしょうね?と思ったわけです。
確かに、マズければ支持率が低下→辞任させる、という点などは民意も反映されていると言えるかもしれませんが、「民意が反映されている」割に国民からの不満が多いのは何故でしょうか?
辞任にしても、侍が腹を切って詫びるみたいに、辞めれば事が済む、みたいな風潮?もいかがでしょう。
小泉さん以降皆1年そこそこで首相がコロコロ変わっている先進国など他に見当たらず、恥の一言です。
消費税が5%程度なのに値上げ反対、なのに福祉は充実させよ、といった非現実的な要求をする国民もまた、いかがなものでしょうね。自分たちの望む社会をつくるにはある程度の負担は当たり前、と考えているデンマーク人はその辺りをよく理解しているように思います。
もっとも日本の場合は税金の使われ方が不透明で、国民が納得して国にお金を納められないという面もあり、デンマークのようにはいかないのでしょうが、、
某TV番組で「日本人は税金は”もっていかれるもの”と考えるけど、スウェーデン人は”(国に)預けるもの”と考える」といった発言があって、なるほどなと思いました。
税金に対する意識、考え方も違うんですね。
民意が反映されるかどうかは、私は選挙制度という意味で言っていました。
そうですねー。
外国に住んでいるとよけい日本のことを「恥」と感じることも多いのかもしれないのですね。
今回特にあっという間の辞任劇であったのですが、これは私は総じて日本人全体の現状だと思っています。ゆえに、文句を言うのではなく、非難するのではなく、どうしたら変えられるんだろうか?ということをこれからも考え続けて、少しでも私なりの結論を見つけていきたいと思っているところです。
税金に対する意識も、何もかも、それぞれの国が違うので、何が日本にとっていいのかなぁということを考え続けていきたいです。すっごく難しいことだけど・・・。