デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

勉強のない日

2007-06-16 06:43:47 | 通信制大学・大学院
 昨日、西洋経済史についてのリポートを2通作成し、ポストに入れてきました。たまたま空は東京とは思えないほどの快晴、白い雲が浮かび、私には本当に解放感あふれる気持ちのよい空に見えたのでした。そして、この後すぐにテストが控えてはいるものの、今日一日は「勉強のない日」です。

 大学が始まってそろそろ2月半となります。もちろん始める前からわかってはいましたが、母親業と学業の両立はなかなか難しいものがあり、実感する日々となりました。そして勉強って何だろう、どうやって学べばいいんだろう、どうやったら身になる勉強になるんだろう、ということもよく考えました。入学を決める前も私の道を見つけるためにいろいろと試行錯誤していましたが、大学が始まれば始まったで、今度は違う試行錯誤です。

 まず始めてみて一番感じたのが、学問の広さ、深さ、複雑さでした。一冊のテキストの中から無限に広がる疑問、ひとつの言葉を知るために本当は本を一冊読まなくてはならないほどの深さ、ひとつの事柄も学問の領域ごとに違う見方があるという複雑さ・・・。そういうこと自体に学生時代の私は気づいてなかったのです。まあ、気づいてはいたのですが、そんなことはどうでもいいことだったのですね。そうして現在、限られた時間の中で、どこまでその学問に身を浸せるかというところで、ジレンマを感じ、悩んできました。時間的な制約を優先し、テキストを斜め読みし、リポートに書くところだけを拾っていく、テストも山をかけてそこだけ覚えるという方式もあると思います。逆に1冊のテキストから参考文献まで読みあさって、研究していくというような勉強方法もあると思います。(ただしこの場合は1単位取るのに恐らく1年かかってしまうでしょう。)
 
 この2ヶ月半で私が見つけつつある私の勉強のしかたは、どうやら「テキスト1冊ずつをしっかり学ぶ」という方法のようです。時間の都合上、非常に残念ながら参考文献まではいけないし、自分で疑問を調べていくというような余裕もありません。かといって、学生時代のときのような「テストさえ受かればいい」、そして全く身にならなかったような学習方法ではちょっと情けなく思ってしまいます。ということで、1冊ずつノートを取りながら、自分の中で噛み砕いて読み進むことにしました。これでもけっこう時間がかかり、1冊読むのに1ヶ月はかかります。加えて私の右手にはとうとうペンだこまでできてしまいました!学生時代にはできたことがなかったペンだこ、です。

 とにかくこうして試行錯誤、悪戦苦闘して始まった私の勉強ですが、それでも新しく何かを知ることの喜びはやっぱり格別なものです。ダイビングをし、初めて海の中に潜って、新しい世界を発見したときの喜びと同じ気持ちです。そのわくわくする気持ちは、まあ、必ずしも勉強でなくていいわけですけど、いくつになってもいつも味わいたい、なくてはならない気持ちです。また「勉強しなくちゃ」という追い立てられるような気分はストレスにもなるのですが、このストレスが逆に生活によい緊張感を与えてくれたり、つまらないことで時間を取るようなことがなくなり、生活がより充実してきていると思います。(あまりにも切り捨てすぎちゃって、子どもの幼稚園の持ち物やお弁当が適当になるなどの弊害もありますが・・。)

 そして今日のように「勉強のない日」、今日は一日勉強のことは忘れて、違うことを考えたりやったりしようという日もまた何とも言えずいいものです。気持ちのいい天気や家族とのささやかなくつろぐ時間などが、妙にハッピーに感じてしまいます。今日はたまたま近所でフリーマーケットを見つけたので、それに出店することになっています。ショウミーとジジも「いらっしゃいませ~!」「しゃくえん(100円)です!」とはりきっているので、楽しいひとときとなることでしょう。終わったら、天気がいいのでビールがおいしそうです。いつもは勉強があるのであまり最近は飲めず、ビールを飲むのは私のこの夏の特別なお楽しみなのです。