デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

MAMMA MIA!を見て

2007-06-08 06:20:10 | デンマークについて
           

 デンマークに到着直後の4月18日、夫と私はコペンハーゲンでずっと見たかったミュージカル、MAMMA MIA!を見てきました。このミュージカルが初演されたのは、90年代の終わりでしょうか? 2000年にNYに行ったときに、ダウンタウンの小さな劇場でやっていたこのミュージカルのチケットは人気がありすぎて、全く取れない状況でした。2001年にたまたまトロントに行ったとき、そこでも上演されていて喜んだのもつかの間、やはりチケットは取れませんでした。デンマークに出発前、何となくどんなイベントがあるかしら、と調べていると、なんとこのMAMMA MIA!があるではありませんか。しかもインターネットであっさりチケットも買えてしまいました。

 デンマークでチケットを買うのは、日本に比べるととても楽な気がします。日本では発売日にほぼ完売などということがありますが、デンマークではよほどのものではない限り、そんなことはないようです。チケットの売れ方は非常になだらかな右上がりの曲線を描き、最後の週あたりでぐっと上がる、のではないでしょうか?でも実際に行ってみるとけっこう満席だったりしていますし、今回のMAMMA MIA!はチケットが取れなかったという話も聞きましたが。でも、人口の少ないデンマーク、こういうところは東京とちょっと競争の激しさが違うのは確か、私は個人的にコペンハーゲンをヨーロッパの穴場と呼んでいます。MAMMA MIA!にはツアーでオランダなどから来ている人もいましたが、コペンハーゲンは地続きで来ようとすると、ヨーロッパから少し離れています。これがドイツとつながっているユラン半島にあったら、もっと観光客が増えてしまうかもしれません。

 前回のデンマーク・ロイヤル・バレエの「白鳥の湖」はうとうとしかかってしまいましたが、今回は夫も一緒にいたので、大丈夫でした。セリフの細かいところの聞き取りができず、デンマーク人が笑っているのに私は笑えないということがよくありましたが、英語だったので比較的わかりました。そして、MAMMA MIA!は非常に楽しく、ユーモアたっぷりに仕上がっていて、特に3人の「おばさん」たちが歌にしても、その、年を重ねた分の深みと貫禄のあるおばさんぶりも素晴らしかったのでした。(最近、格好いいおばさんに憧れる私には、いいお手本(?)だったかもしれません。)

 休憩時間、飲み物を買いに行こうとして、ちょっと驚いてしまいました。バーカウンターだけにライトがあって、あとは真っ暗だったのです。その暗い中、みんなが話をしているのですが、まるでクラブのようでした。これはデンマークのヒュッゲを演出しようとしているのか、最近はこういうのが流行りなのか、この会場が仮仕立てだからなのか、理由はわかりませんでしたが、とにかくその暗さにびっくりしたのでした。

          

 この日は非常に寒い夜でしたが、帰りは頭の中にABBAの音楽がいっぱいで、寒さに負けない元気をもらって帰りました。MAMMA MIA!の観客も私たちが一番下の年代くらいで、それ以上の年齢の大人たちが楽しんでいる様子も、なんだか素敵ないいものでした。

          
          開演前の会場の様子。とても簡単に設営されていて、面白かったです。