デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

トーヴァルセンの「瀕死のライオン」

2006-08-30 16:01:19 | デンマークのあちこち
 スイスのルツェルンに行ったときに、トーヴァルセンの「瀕死のライオン」を見ました。これはフランス革命時にフランスの王家側として革命軍と戦った、800人のスイス傭兵(スイス人って外国人傭兵として本当にあちこちで戦ったんですね)の勇敢な死を称えて作られたものです。http://www.myswiss.jp/area/04/luzern/sp_11.htm

 写真で見ると大したことがないように見えたのですが、実際に行ってみたら非常に大きな岩にかなりダイナミックにライオンが横たわっています。折れた槍がささり、苦しげな表情の最期の瞬間を迎えつつあるライオンの像で、見る側の胸を打つものでした。ライオンの前には水がたたえられており、よりライオンの像が際立って美しく感動的でした。
 改めて生命感を持つ彫刻が与えてくれるる感動の大きさに圧倒されるとともに、トーヴァルセンのすばらしさを認識しました。しばし、ライオンの前から動けませんでした。

 コペンハーゲンのトーヴァルセン美術館は、そのスイスで受けた衝撃から比べるとなんだかあまり感動しませんでした。やはり彫刻は大きいと感動するのかな?カミーユ・クローデルなどは小さくても感動したのでしたから、そんなこともないはずですが・・・。

かなりの投資、でもハイ・リターン

2006-08-30 09:58:18 | 日記
 昨日の夕方、お腹が急に痛くなってしまいました。空腹のところに急に食べたこと、体調が悪かったこと(朝起きたら軽い風邪を引いており、昼間は頭痛がしてました)、公園に6時間もいて、しかも子ども達のサッカーの試合を鬼コーチとして仕切ったりしていて疲れてたこと(バットを振り回して、すごいスパルタ!ほら、はると!ぼやぼやしないでボールに行け~!などと人の子までもどなりつける)、が原因かなと思います。

 ちょうどジジが疲れて寝ていたのでとても助かり、ソファーでうずくまっていました。あまりに痛くて、もう呼吸が出産のときのようになってしまいました。(助産婦さんの「深く息を吸って~」の声を思い出した。)

 運悪く、ちょうど夫の帰りの遅い日で、まずはショウミーに携帯電話を持ってきてもらい、あまりにひどくなったら夫に電話をして帰ってきてもらおうと準備。ショウミーは「電話しようか?」と言ってくれましたが、まだ携帯のかけかたは知らないのでした。

 そして頭や足を冷やすために冷凍庫から保冷剤、それからタオルをショウミーに頼みました。続いてショウミーは足をマッサージしてくれたり、手を握ってくれたり、何より「静かに」してくれたのでした。その後は洗濯が終わっていたので、中に入りっぱなしだった洗濯物を出して運び、テーブルの上に置きっぱなしだったお皿を片付け・・・。頼れるショウミー、ととても心強く思いました。

 普段、こちらからやってあげることばかりのこれまでの子育てでしたが、このところショウミーが育ってきて、やってもらうことも出てきています。昨日はショウミーが私の大きな助けになってくれて、またちょっと感動してしまいました。考えてみればジジの面倒を見、ジジのお相手をし、ジジが何かいけないことをしようとすると注意し、とショウミーは本当にこのところ私を助けてくれています。

 これまでいろいろと大変だったけど、こうして今度は私も子ども達に助けられていくのですね。家族を作っていくということは、自分を本当に助けてくれる人たちが増えていくということなんだ、と実感しました。

 独身のときは結婚をもっと甘いイメージで考えていたけれど、現実は違っていました。もっとシビアで、非常に日常で、体当たりでぶつかっていくような感じのものでした。けれども時間がたつにつれ、そうやって作り上げてきたものが、気づかぬうちに生きていく上で私にとって、こんなに大きな支えに変わってきつつあります。なんだかお金ではありませんが、がんばって貯蓄なり投資なりしたものが、思いがけず大きな利益を生んでくれるような感じです。しかもそれは通常は生涯保証付のハイ・リターン!です。こんな投資もあるのか・・・と妙に納得、そして感謝の昨日でした。しかし、今後も引き続き、莫大な投資を行うことになりそうです。