晴れ間の彗星

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《43》流れ星五十三次1

2011年11月13日 | 石森章太郎全集
 蔵書入力をしていて、つい腕が止まり

「石森章太郎全集」16巻「流れ星五十三次1巻」を読んでしまった。

つくづく「絵がきれいだ」「コマ割りが上手だ」と思う。

今の作家も見習って欲しい。

「佐武と市」で描いていた江戸時代の風景と情緒が

うまく生きている。

しかし、1話1話が短すぎる。10枚程度の短編とも呼べない1カットである。

まあ、全4巻かけての話の1カットとみればよいのかも知れない。

ただ、話運びは「木枯し紋次郎・地蔵峠の雨に消える」に似ている。

あてもない流れ旅の無宿人が、義理も恩もない死にかけの男に託されたものを

それを狙う多くの相手と戦いながらも届けようとする。

「明日にすることがあるというのは有難いことだ」というような言葉を残し

罠と知りながら手紙を届けに行く紋次郎の影を見る。

といっても、TVでは「紋次郎シリーズ」として放映したが

原作は「見かえり峠の落日」に入っている

別人を主人公とした作品ですが。


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