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[2] 孤島の鬼 江戸川乱歩推理文庫⑦

2013年04月06日 | 読書録
やっと、本年2冊目。

江戸川乱歩推理文庫。昭和62年9月発行 全65巻

購入してから25年してやっと1巻読めました。

乱歩は学生時代から好きで

「パノラマ島奇譚」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」など

結構読んではいるのですが…

横溝正史のじめっとした話と比べると

からっとした気持ち悪さ(?)

放送禁止用語っていうか

表現禁止用語というか

「かたわもの」「せむし」「こびと」…

現代の表現規制の中では絶対書くことのできない作品です。

見世物小屋のあの怖い物見たさですよね。


ある金持ちが、遊びで手をつけたせむしの使用人に

子どもが生まれるが、あまりのおぞましさに母子を放り出す。

せむし母子の悲惨な生活の中で、子は父親への復習を誓う。

金持ちの家は正妻の子が跡を継ぐが

結婚して子どもができた後、病死してしまう。

そこに、妾の子としてのりこみ、せむしの子が家を乗っ取ってしまう。

家を乗っ取ると、正常者への復習のように

かたわものをあつめて屋敷に住まわせたり、

正常な子どもを箱に詰めて育てこびとを造ったり

むりやりシャム双生児を造ったりと悪逆をくりかえす。

そんなおり、屋敷に伝わる財宝があり、その隠し場所をしるした文書が

家を乗っ取ったときに追い出した娘が持っているのを知り…

と、大変な話でした。

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