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Newton 別冊 化学のカラクリがよくわかるイオンと元素

2011年05月04日 | 

☆海水中のイオンを除いて飲料水をつくる

 

海水中のイオンを除いて飲料水をつくる方法として、この本の中では3例紹介されている。

それが「イオン交換膜」・「イオン交換樹脂」・「逆浸透膜」の方法である。

「逆浸透膜」の方法を本文から全部記載すると

「逆浸透膜」は簡単にいうと、水だけが通り、イオンや塩類などの不純物が通れない膜を用いて、いわば「ろ過」する方法である。

通常、塩分が濃い水と薄い水を仕切ると、その浸透圧の差によって水は薄い側から濃い側に流れる。「逆浸透膜」では、濃い側に圧力をかけることによって、濃い側から薄い側に流れるようにしている。その為「逆浸透膜」と呼ばれている。

「逆浸透膜」の穴はウィルスよりも小さい為、病原菌やウィルスを除去することもできる。

一方で、「逆浸透膜」の穴は海水中の主要なイオンであるナトリウムイオンよりも大きい。それにもかかわらずナトリウムイオンを通さないのは穴の中の膜素材の分子に水分子が水素結合して、実質的に穴が小さくなることやイオンや不純物を電気的に排除していくことなどがあげられる。

 

この方法を使って、先に放射性物質をイオン化させておいてからろ過して、さらに塩水に浸かった田や畑の塩分濃度を減らせればいいけれど。

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