最近はどうなのか知りませんが、私が結婚した頃は、妻が出産の時に夫がその場に立ち会うということが、一種の流行だったようで、知り合いにもそれを実行した者がいました。女性の出産時の苦労を共感する意義があり、生まれてくる我が子に対する愛情が増すのだそうです。
しかし、私は初めから出産に立ち会う気はありませんでした。妻も嫌がっていましたし、夫婦でひーひー、ふーふー呼吸を合わせて練習するのをテレビで見て、単純にあんなことはしたくないと思ったからでした。
その代わり、男は妻の出産を迎えてやるべきことがあると考えていました。それは、生まれてくる子のために、いい名前をつけてやることです。私はどちらかと言えば晩婚でしたので、先に結婚して子を持つ友人たちに、どうやって名前を付けたのか、事前にさりげなく聞いてみました。
すると、神社の宮司に付けて貰ったとか、おじいちゃんが考えたとか、酷いのはお寺の坊さんに頼んだ奴もいました。戒名じゃないんだから、酷いことをするものだと思いましたが、実態は大体そんなものでした。
長男・次男と立て続けに生まれ、三番目も男だと予想して、三人に共通する漢字を一字名前の下に付け、上の漢字は三者三様の由来を考えました。分厚い漢和辞典と首っ引きで考えました。
三番目は、上の二人とは少し事情が違う点がありました。それは、妊娠したのが昭和で、生まれたのが年号が新しく変わった、平成でした。私は、名前には昭和を表す漢字を考えていました。だからと言って、「昭」とか「和」という字はありふれています。
昭和の出来事をあれこれ思い巡らしました。何度考えても、行き着くのが「大東亜戦争」でした。戦いには負けたとはいえ、数百年にも及ぶ西欧列強による悲惨な植民地支配から東南アジア諸国を解放するという、大貢献ををした誇るべき一大イベントであると私は考えています。
そして、このイベントを漢字一字で表すとしたら・・・。私はこう考えて、数日間色々悩みました。そうして出した結論が、日本書紀が原点の、「掩八紘而為宇」(八紘をおおいて、宇となさん)子の中の一字、「紘」でした。
昭和の日本人なら恐らく誰でも知っている、「八紘一宇」の「紘」です。
しかし、私は初めから出産に立ち会う気はありませんでした。妻も嫌がっていましたし、夫婦でひーひー、ふーふー呼吸を合わせて練習するのをテレビで見て、単純にあんなことはしたくないと思ったからでした。
その代わり、男は妻の出産を迎えてやるべきことがあると考えていました。それは、生まれてくる子のために、いい名前をつけてやることです。私はどちらかと言えば晩婚でしたので、先に結婚して子を持つ友人たちに、どうやって名前を付けたのか、事前にさりげなく聞いてみました。
すると、神社の宮司に付けて貰ったとか、おじいちゃんが考えたとか、酷いのはお寺の坊さんに頼んだ奴もいました。戒名じゃないんだから、酷いことをするものだと思いましたが、実態は大体そんなものでした。
長男・次男と立て続けに生まれ、三番目も男だと予想して、三人に共通する漢字を一字名前の下に付け、上の漢字は三者三様の由来を考えました。分厚い漢和辞典と首っ引きで考えました。
三番目は、上の二人とは少し事情が違う点がありました。それは、妊娠したのが昭和で、生まれたのが年号が新しく変わった、平成でした。私は、名前には昭和を表す漢字を考えていました。だからと言って、「昭」とか「和」という字はありふれています。
昭和の出来事をあれこれ思い巡らしました。何度考えても、行き着くのが「大東亜戦争」でした。戦いには負けたとはいえ、数百年にも及ぶ西欧列強による悲惨な植民地支配から東南アジア諸国を解放するという、大貢献ををした誇るべき一大イベントであると私は考えています。
そして、このイベントを漢字一字で表すとしたら・・・。私はこう考えて、数日間色々悩みました。そうして出した結論が、日本書紀が原点の、「掩八紘而為宇」(八紘をおおいて、宇となさん)子の中の一字、「紘」でした。
昭和の日本人なら恐らく誰でも知っている、「八紘一宇」の「紘」です。