指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

東神奈川時代の市庁舎

2024年01月20日 | 横浜

1972年に、横浜市役所に私が入ったとき、まだ東神奈川の庁舎にいたという人が多くいた。

「夏になると暑いので、守屋のおっさんが市場から氷を買ってきて、議場に立てたんだよ」

と次長の有坂さんが言っていた。

守屋のおっさんとは、守衛さんの親分で、この守衛さんにはいろいろな人がいた。

あるとき、私が市会事務局の旅行会の幹事になり、どこかに行った。

すると、守衛さんの一人が喧嘩を始めて、倒れて額から血を流しているのだ。

幹事長の課長に報告して聞くと、「酔ってけんかしたのだから、醒めれば治る」とのことで、その通りだった。

おそらくは、運転手の誰かと喧嘩したのだと思うが、この運転手と守衛は非常に仲が悪かったのである。

どちらも、事務職と違い、さまざまな経緯で市会に入った人たちだったので、いろいろな思いがあったのだと思う。

この喧嘩をしたおじさんは、元は大工とのことで、器用にいろんなところを修理していた。

           

東神奈川から関内に横浜市役所は、1958年に移転し、今は桜木町駅前に移転している。

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