このところ、プロレスについてのユーチューブを見ていて、非常に人間関係が面白い。
中で、私のようにプロレスに興味のない人間でも、レスラー間のドラマは面白い。
だが、やはり一番興味深いのは、日本のプロレスの創始者・力道山だろう。
彼と豊登・シャープ兄弟戦は、池上の銭湯・久松湯の二階のテレビで見た。
なにより、シャープ兄弟のタッグの巧妙さ、ずるさに怒りを持ったものだ。
そして、力道山の自宅は、池上本門寺の裏の馬込にあり、われわれ子供は見に行ったものだ。
坂道の脇の豪邸で、高いコンクリートの塀があり、コンクリの塀には、無数の落書きがあった。
自宅と言っても、東京には複数のビルを持っていたので、住んでいるはずもなかったと思うが。
彼が、北朝鮮の人間であることなど、当時は誰も知らなかったと思う。
そして、意外なことに彼は、以下の多数の映画に出ており、記録のみならず、実際に演技もしているのである。
この点では、アントニオ猪木も、長嶋茂雄もまったく叶わない実績である。
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- 1953.09.22 薔薇と拳銃 新生プロ
- 1954.09.15 力道山大いに怒る 伊勢プロ
- 1954.09.29 力道山逆襲す 伊勢プロ
- 1954.12.13 力道山の鉄腕巨人 新東宝
- 1954.12.28 お月様には悪いけど 日活 ... 特別出演
- 1954.12.29 力道山に挑む木村 伊勢プロ
- 1955.02.01 力道山対山口六段 打つ蹴る投げる! 伊勢プロ
- 1955.05.01 力道山 勝利の記録 伊勢プロ
- 1955.10.18 やがて青空 東京映画 ... 特別出演
- 1955.11.15 力道山対キングコング 伊勢プロ
- 1955.11.22 続力道山対キングコング 伊勢プロ
- 1955.11.29 力道山対キングコング決勝戦 伊勢プロ
- 1955.12.27 力道山物語 怒濤の男 日活
- 1955._._ 続力道山、東富士・大暴れ 伊勢プロ
- 1955._._ 力道山、東富士・大暴れ 伊勢プロ
- 1955._._ 力道山・オルテガ・最後の決戦 伊勢プロ
- 1956.05.03 力道山の世界征服 日活
- 1956.05.03 力道山空手チョップの嵐 東京大会 日活
- 1956.05.10 再び捲起す空手旋風 大阪大会 日活
- 1956.06.11 力道山・シャープ最後の決戦 日活
- 1956.07.12 力道山、鉄腕の勝利 日活
- 1956.07.31 プロレス世界選手権 挑戦資格決定戦 力道山・タムライス 「61分3本勝負」 日活
- 1956.08.29 力道山 男の魂 協同プロ
- 1956.09.11 力道・タムライス 最後の激闘 日活
- 1956.10.31 怒れ!力道山 東映東京 ... 力道山
- 1957.01.15 純情部隊 東映東京
- 1957.10.15 力道山対ルー・テーズ世界選手権争奪戦 相模映画
- 1959.09.13 激闘 松竹大船
- 1983.09.15 ザ・力道山 松竹
そして、こうした映画の中で、彼は「やさしい叔父さん、リキさん」を演じているのだが、実際は非常に暴力的な人間だった。
だが、映像の中で、やさしい叔父さんを演じられたという点で、彼は本当に優れた俳優だったのである。
最初から「プロレスは、八百長だ」と言われ続けてきたが、八百長は上手い役者でないと演じられない「一つの演技術」なのだと私は思うのだ。