指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

文化村とは何か

2023年03月04日 | 東京

『アンナ・カレーニナ』を見るために、渋谷の東急本店に行くと、デパート部分は閉鎖されていて、シャッターが降りている。

だが、劇場シアターコクーンの入り口には「文化村」のサインがきちんとある。

             

この文化村とはなんだろうか、皆気づいていないようだ。

これは、もともとは「アーチスト・イン・レジデンス」をやるつもりで、文化村と名付けたのだ。

元サイマル・インターナショナルにいて、その後横浜コンベンション・ビューローにもおられた滝田さんからお聞きした話である。

要は、堤清二さんの「パルコ文化」を上回ることを東急の五島さんもやりたかったからだろう。

だが、この「アーチスト・イン・レジデンス」は、ここでは全くできなかった。

そして、閉鎖である。

もともと「アーチスト・イン・レジデンス」は、東京や横浜のような大都市ではなく、地方の小都市でするべきものだと思う。

滝田さんも、2年前に亡くなられた。


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