『アンナ・カレーニナ』を見るために、渋谷の東急本店に行くと、デパート部分は閉鎖されていて、シャッターが降りている。
だが、劇場シアターコクーンの入り口には「文化村」のサインがきちんとある。
この文化村とはなんだろうか、皆気づいていないようだ。
これは、もともとは「アーチスト・イン・レジデンス」をやるつもりで、文化村と名付けたのだ。
元サイマル・インターナショナルにいて、その後横浜コンベンション・ビューローにもおられた滝田さんからお聞きした話である。
要は、堤清二さんの「パルコ文化」を上回ることを東急の五島さんもやりたかったからだろう。
だが、この「アーチスト・イン・レジデンス」は、ここでは全くできなかった。
そして、閉鎖である。
もともと「アーチスト・イン・レジデンス」は、東京や横浜のような大都市ではなく、地方の小都市でするべきものだと思う。
滝田さんも、2年前に亡くなられた。