goo blog サービス終了のお知らせ 

指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『釣りバカ日誌・6』

2016年02月21日 | 映画

風邪で体が重いので、一日家にいたが、夕食後は『ブラタモリ』もないので、BSで『釣りバカ日誌・6』を見る。

いつもの愚劇で、三国廉太郎の社長と西田敏行の平社員の起こす、一応喜劇。

前に「こんなくだらない劇をなぜ松竹は作っているの」と、学生時代には原作者と雑誌の仕事を一緒にしたこともある金子裕君に聞くと、

「でも、あれだけ続いているのだから、どこか良いところはあるんじゃないの」と言っていた。

今回は、アイナメ釣りで、西田が釜石に行こうというが、三国は、その日は仕事が入っていて駄目と断る。

だが、その仕事は釜石市での講演であることが分かり、一緒に釜石に行くが、なぜ釜石市で三国が講演するのかは、不明。

そして、西田が車を運転できず、三国が運転して釜石に行くので、起きる取り違えの喜劇で、ゴーゴリの『検察官』である。

西田のいつもの裸踊りが、前日の宴会で披露され、一方三国は、旅館の女中久野綾希子と意気投合し、一緒に遠野に行く。

この取り違えは、東京に戻っても繰り返され、釜石市の幹部がお礼に来るところでも再度行われる。

 

西田敏行の講演は、「21世紀の都市の未来」というのだから、今見ると大いに笑える。3・11以後、東北は未来どころではなくなっているのだから。

そして、久野には一人娘の喜多嶋舞がいて、彼女が結婚する。

                    

 

式場は、横浜のヨコハマグランドインター・コンチネンタルホテルで、ここは1991年にオープンしているので、93年公開のこの映画は、比較的早い時期の撮影になる。

喜多嶋も、今やどうなっているのという感じだが、この頃は一応清純派だったわけだ。

最後は、結婚式から太田屋の連中が釣りに出かけるところでエンドマーク。

いつもの愚劇であることには変わりはなかった。

BSジャパン

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。