指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

食堂がなくなっていた

2022年12月22日 | その他

用があって紅葉ヶ丘の神奈川県立図書館に行った。

新装されて、9月にオープンしたとのことで、元の書庫のところに立派に建て替えられていた。

                                                 

前の本館は、再整備中で閉まっていた。

岡本真さんをはじ「神奈川の図書館を考える会」の皆さんのご努力の結果だと思う。

中身を調べるほどの滞在ではなかったので、言わないが、さすがにかって本館の地下にあった食堂、1950年代の学食のようなものがなくなっていたのは時代だと思った。

ラーメン、カレーライス、350円程度の昔の町の食堂がそこにはあった。

その分は、21世紀になっていたと言えるだろう。

だが、女性職員が制服を着ているのは、どうした理由なのだろうか。男性がどうなのかは、この日男性職員を見なかったので、分からないが。

これは、民間企業では、銀行などでも制服の廃止の動きがあるのに、ひどく20世紀的に思えた。

特別にあつらえる理由があったのだろうか、少々疑問に感じた。

 


辻さんは、ご健在らしい

2022年12月22日 | テレビ

BS12で、松本清張の『微笑の儀式』を見た。

これは、売れない彫刻家の内藤剛志が、殺された女性佳那晃子のデスマスクで作品を作って一時評価されるが、役所広司に事実を暴露されて転落するもの。

昭和30年代の厚木基地付近の風俗など結構面白かった。監督は、元松竹の長尾啓司。

最後に、死んだ内藤が住んでいた古い木造アパートが出てくる。

管理人の女性が、どこかで見たことがあるなあと思うと、辻伊万里さんだった。

                                     

1995年の作品だが、調べると辻さんは、ご健在のようで、101歳になるはず。

「辻伊万里って誰だ」

と思うかもしれないが、黒澤明の『野良犬』の最後のシーンで、ピアノを弾いている方である。