劇団俳小から3月公演の案内が来た。俳小は、元は俳優小劇場で、今は俳小という名になり、先輩の斎藤真さんが代表をつとめている。
斎藤真って誰だ、と思うかもしれないが、たぶん多くの人は見ている役者である。
黒木和雄監督の『祭の準備』で、主人公の竹下景子の処女を奪ってしまう共産党の文化オルグである。
私の3年上の方で、二枚目で声のよく、早野寿郎が演出をやっていた時代の劇団俳優小劇場に入り、早野から非常に目を掛けられ期待されて、劇団俳優小劇場が
劇団俳小になってからは代表をつとめられていられている。
今度は3月19日から28日までで、オーストラリアの作家の劇『聖なる日』である。
毎年、何人かの先輩と見に行くのだが、今回は絶対に行かないことにした。
理由は、会場の日暮里の「Dー倉庫」というのがあまりにもひどいからである。
ここは、日暮里駅から7分くらいのところにある。
だが、まず玄関に10段くらいの階段がある。
そこから入口に入ると、今度は暗い螺旋階段を2階分くらいを降りる。すると今度は、壁伝いに1回分くらい登ってやっと会場に到達するのだ。
足に障害を持っている私には、非常にひどい劇場である。
これで建築基準法の許可を得たのか、不思議に思う。
いわゆる二方向避難が義務づけられているはずだが、できるのか不思議である。
もし、火事や地震が起きたら、会場の人は安全に避難できるのだろうか。
私は、絶対に駄目で、たぶん死んでいるにちがいない。
コロナの状況下で、演劇は大変だからと言われるが、その前にきちんと会場を整備すべきだろうと私は思うのだ。