きのう、政府は安倍晋三の「国葬」を閣議決定した。政府にどうしてこんな権限があるのだろう。極悪の安倍を「国葬」だとは!死んだからと言って、悪人が善人になることはない。国葬に反対である。岸田文雄は閣議決定を撤回せよ。
昔、安倍晋三の『新しい国へ 美しい国へ完全版』(文春新書)を読んで驚いた。その第1章「私の原点」で、祖父の岸信介の悪口を言う「革新勢力」を倒すことを原点としている。そのために、安倍はなんでも利用してきた。安倍は生きている限り、まわりを汚しまくる。
安倍は、統一教会を利用してきた。統一教会も安倍を広告塔として利用してきた。安倍政権のもとで、世界基督教統一神霊協会(略称:統一教会)を世界平和統一家庭連合と名称変更した。そして、首相をやめたあと、2021年に世界平和統一家庭連合の大規模集会に礼賛のビデオメッセージを送っている。
統一教会は日本で異常に高額な献金を信者に要請した。信者がお金がなくなれば、借金させて献金させた。日本が朝鮮を侵略したから、その罪滅ぼしであると言って、献金を韓国の本部に送った。いっぽう、安倍は、戦後70年の談話で、日本は韓国に対して十分謝っているので、これ以上謝る必要がないと、つぎのようにのべた。
「日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」
今、日本で統一教会が課した過酷な献金で苦しんでいるのは、戦後生まれの世代である。その名前を変えた統一教会に安倍がビデオメッセージを送って讃えているのである。
安倍は、アベノミクスという語をつくり、3本の矢、「大胆な金融政策(異次元の金利政策)」「機動的な政出動」「民間投資を喚起する成長戦略」で景気をよくすると言いながら、国民総生産(GDP)を成長させることができなかった。年金基金を使い、日銀を使い、株価を操作してきたが、いまや、超円安を招き、株価操作も ままならない状態になっている。そして、国の借金は、GDPを2倍を超えている。
安倍は、広告業界とつるんだ言葉遊びで国民を騙し、選挙に勝ってきた男に過ぎない。
安倍は、経済政策に失敗しただけでなく、日本を戦争をする普通の国にすべく、法を変えてきた。9年前の機密保護法、7年前の集団軍事行動を可能とする安保法制、5年前の共謀罪法と、民主主義を抑え込む法案を成立させ、いま、緊急事態条項を憲法に加えようとしていた。
安倍は自分を礼賛するものを優遇し、森友学園、加計学園、桜を見る会と事件を起こしてきた。
安倍晋三を国葬とすることは、これらの失敗、腐敗、犯罪を隠蔽することになる。国民を騙して選挙に勝ってきた男は、その片棒を担いだ自民党葬で十分である。
私は、安倍を殺すより、刑務所にぶち込みたかった。
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