猫じじいのブログ

子どもたちや若者や弱者のために役立てばと、人権、思想、宗教、政治、教育、科学、精神医学について、自分の考えを述べます。

3月11日は東日本大震災の日、大津波と原発事故の映像を流して欲しい

2024-03-12 20:43:43 | 社会時評

きのう、3月11日は東日本大震災13周年であった。今年の元日に能登半島地震があったためか、例年になく、テレビの各局は特集を組んだ。当時の記憶が人々から薄れていくとの声を放映していた。それなのに、当時の大津波の映像や福島第1原発事故の映像が流されなかったのは、残念である。

3月11日、私は、横浜の集合住宅7階の居間で食卓が大きく揺れるのに、恐怖を感じた。私の妻は、ちょうどそのとき、外にいて、私のいる建物が大きく揺れるのに、また、恐怖していた。それから、来る日も来る日も、テレビでは大津波と原発事故の映像を流していた。たしかに、ウンザリしていたような気もする。

しかし、大津波と原発事故を忘れないため、また、新しい世代の子たちに大津波と原発事故が起きたことを知ってもらうため、見たくない映像でも、1年に1度はテレビで大津波と原発事故の映像を流すべきではないだろうか。

今回の能登半島地震で、能登半島の東側の海岸にある志賀原発は、危うく大惨事をまぬがれた。西側の海岸では2メートルから4メートルの隆起があった。使用済み核燃料を冷やすプールの電源が切れたにもかかわらず、志賀原発は停止してから13年が経過したこと、今回の震源からはずれていたことがあって、大事にいたらなかった。

いっぽう、半島に位置した原発が事故にあった場合の避難路に問題があることが明らかになった。地震によって、道に崖崩れや亀裂が走り、避難用のバスを走らせられないことが明らかになった。海からは、港湾施設が壊れ、救助船が接岸できないのである。

テレビ討論を見ていると、今後は、避難をするのではなく、屋内待機する方向で検討すると政府関係者は言っている。原発事故の最初の瞬間は、揮発性の放射性物質が放出され、拡散のスピードが遅いので、放射性の空気のかたまりが風に吹かれて流れていくだけで、屋内にいれば、放射性の空気を吸うことはない。しかし、1、2日すれば、放射性物質はあたり1面につもり、屋内にいても安全でなくなる。避難は必要なのだ。

地震や大津波は人間の力で防げない。しかし、それによって引き起こされる家屋の倒壊や原発事故は人間の力で少なくできるはずである。特に原発事故は、原発を稼働しなければ、原発を建設しなければ、防げるのである。

そのことを人々が忘れないために、また、新しい世代の子たちに大津波と原発事故が起きたことを知ってもらうために、1年に1度はテレビで大津波と原発事故の映像を流して欲しい。