車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

幸せを噛みしめる・・・

2020年05月27日 20時16分38秒 | 日記
緊急事態宣言が解除された翌日、朝一番でコーチとの練習を行った。

実はその少し前から練習再開に向けた準備は行っていたのだけれど、するとメディアで25日にも解除宣言か?みたいな報道がされ始め、では26日から可能なのかとコーチと打ち合わせ。

そして宣言が解除されると同時に練習予定が決定という、もう超やる気満々なのでした(笑)

民間施設だからこそのこのレスポンス。

そういう環境に身を置ける自分を心底幸運に思いました。

ただただ感謝の念に尽きます。

ただし、民間も同様に対策はしっかり行わなければなりませんから、通常とは異なる状態での運営となっています。

まず、窓やドアは全て解放し空気が抜ける状況に。

そこからボールが出ていかないよう網戸を自作するなどの工夫を凝らしてありました。

ベンチも間隔を開けるために半分には×印のテーピングが施され、さらには、通常よりも台を減らして2台のみでの運営となっていました。

台の利用も時間的間隔をあけての運営と、メディアで頻繁に報道される飲食店同様に見えないところでの努力がなされています。

この状況下でその業態、店舗や事業所それぞれの創意工夫を行いながらの運営・営業なのだと、そのご苦労・心労を察しますし、それを心地よく利用させてもらえることには本当に感謝ですし、敬意を表します。



さてさて、約2か月ぶりの練習。

身体がちゃんと動くか?

動きました。

感覚は衰えていないか?

大丈夫でした。

コーチからもお墨付きをいただきましたので。

ただ、リハビリを要する点も確認出来ました。

確かに、それは自宅では全く出来なかったことだから。

「最初はそんなものよ」

とコーチからも慰めをいただく(笑)

でもそれ以外は思っていた以上に全然大丈夫。

むしろ冷静に自己分析できている自分を嬉しく思えたし、打ち始めたら「あ、ここはこうだった」と記憶が瞬時に蘇るというか、身体の動きに連動して思考が働くという、そんな自分を「素晴らしい!」と思いました(笑)

トレーナーの先生によるフィジカルチェックも受け、練習前と後の状態の確認をしてもらい、そこでも自信につながる結果を得ました。

いやぁ、良かった良かった。



でもまず何よりも、台でボールが打てるということにまず感謝。

その瞬間がもう嬉しくて嬉しくて、楽しくて楽しくて、多分僕は知らず知らずのうちに笑顔で打っていたと思います(笑)

通常よりも少し長めに基礎練習をみっちり行ったのだけれど、久々だからと予想していた筋肉やスタミナの疲労感は一切なし。

それがまた自信になったし、自宅でのトレーニングの成果を実感するものでもありました。

ただ、やはり筋トレ等とボールを打つ動作では体への負荷は大きく異なりますから、そうした点で今までとは違う疲労はありました。

それでも、そうした箇所の疲労は想定よりもかなり穏やかで、また車椅子のポジションそのものも違う上に、それに伴う姿勢や身体の動きの違いがあるにもかかわらず、そうした点における疲労感も皆無だったので、それもまた自信につながるものでした。



ただし、プレーにおいてやはりリハビリを要する点も確認出来ましたので、それは時間をかけてでもじっくり修正していかなければと思います。

地味に一番気にしていたのがサーブ。

ちゃんと出来るかな?と、ある意味最も不安を覚えていましたが、案外全然普通に打つことが出来たのには自分でも驚き。

さすがに精度は高いとは言えませんが、それでもまぁ一応のレベルではありましたので、それは体が覚えていたんだなぁとそこも嬉しく思えたものです。



そうしたたくさんの喜びもあり、約2か月ぶりの練習再開には心底喜びを覚えたのでした。

ずっと打てなかった分、その喜びは大きなものになりました。

それと同時に、自分を客観視することも出来ました。



本当に、まず台でボールを打てる、卓球が出来るということに感謝です。

物凄く幸運なことだと思います。

そうさせてもらえることに、僕に関わる全ての方々に深く感謝です。

試合の予定は現状では全くありません。

今後どのようになるのかも定かではありません。

でも、いざというその時の為に、自分磨きを続けていきます。

だって、それが本当に幸せなことだから。

楽しいことだから。

自粛期間中に得た新たな気づきも複数ありますから、今後はそれも生かして、さらなる成長をイメージしています。

成長は誰かにしてもらうものではなく、あくまでも自分がそうさせること。

自分次第だと思っています。

だから、まだ五里霧中の状況ではありますが、怠けることなく、頑張っていきます。



とはいえ、まだまだ予断を許さない現状。

気を抜かずにしっかりと注意して、出来ることを出来る範囲でしっかり行っていこうと思います。

少しでも早く、世界中がこの困難を克服できますように。

位置について、用意・・・

2020年05月25日 23時29分00秒 | 日記

さぁ、スイッチを入れよう。


動き出そう。


いや、実を言うと、スイッチは既に入っている。




いつでもいけるように準備は整えていたつもり。


でも、少なからずの不安もある。


リハビリ期間も必要になると覚悟はしている。


けれど、その時間が惜しいから、極力少なく済むように、出来れば必要ないようにと、準備をしていた。


そして解除予定の報道がされ始めて、スタートラインが見えたので、それに合わせた用意を始める。


すると、自動的にスイッチが入った。


動き出す。


走り出す。


待ちに待ったその時がきた。




実は、この自粛期間中、卓球の動画を極力見ないようにしていた。


見ると、台で打てないストレス感じると思ったから。


同じ動画を見ても得られる情報が変わると思ったから。


どうせ美味しいものをいただくのなら、よりお腹を空かせた方が良い。




そしてついにスイッチが入り、見たかったものをようやく見ることが出来た。


パチパチパチパチパチ!


スイッチは一つだけでなく複数あって、それが連続してオンになっていく。


起動した。




さぁ、いこう。


ウィルスが減ったわけではないし、まだまだ予断を許さない状況であることは分かっているつもり。


うっかりが無いよう注意を怠らずに活動する。


この2ヶ月で蓄えたものがどうだったのかを確かめる。


そして、今までの自分を遥かに超えられるように努めていく。




スポーツ選手、あるいはその活動についても、多方面から様々なことが聞こえてくる。


中にはネガティブなこともあれば、不安を煽るようなこともあった。


自分はどうなんだろう?と、ちょっと、ほんのちょっとだけ不安を感じる瞬間もあった。


でもそれはほんの一瞬だけで「あ、自分は違うわ」と一蹴(笑)


いざその時になると案の定、スイッチは即座に入ったのだった。




高校生の頃、陸上競技大会のクラス代表で1500mを走った時、スタートダッシュして後半失速した悔しさを今でもはっきりと覚えている。


それでもスタートダッシュを繰り返す。


後半でバテなければ良いだけから。


そういう身体作りを行っていけば良いだけの話じゃないか。


さぁ、走り出そう。


周囲に、社会に迷惑をかけないよう注意しながら。


分かっちゃいるけど・・・

2020年05月19日 23時49分50秒 | 日記
分かってはいる。

分かってはいるけど、未だ台でボールを打てないことがもどかしい。

早く打ちたい。

普通に打てるかなぁ、感覚はどうかなぁ、腕はちゃんと振れるかなぁなど、不安な点もある。

身体が動くか、ということについては自信がある。

ただし、トレーナーの先生によるケアは十分に出来てはいないので、ベストではないことが動かしていて自分でも分かる。

けれど、身体はしっかりと動かせている。

だから自信がある。

でも、実際にボールを打つ感覚は異なるし、仮に筋力が向上していたとしても、その分力加減にも変化が生じるので、その感覚の違いが空白期間に重なってくることを考えれば、楽しみと同時に若干の不安も生じる。

ただし、リハビリの期間を要したとしても、それはごくわずかな時間で完結できるはず。

僕にはその自信もある。

そもそも、健常者であれば全身運動となる為、上半身下半身、さらにはその連動という動きから、すべての感覚を取り戻すのにはそれなりの時間を要するかもしれないけれど、僕のような半身完全麻痺の車椅子であれば、リハビリを要するのは上半身だけ。健常者の1/2で済む。

だから、要する時間も1/2となる。

そこに、トレーニングの成果が加われば、その時間はさらに短縮できるはず。

不安は僅かながらに存在はしている。

その僅かな不安が、「早く打ちたい!」という気持ちを押し上げてくる。

正直、その気持ちを持ち上げているのはもどかしさというよりも、トレーニングの成果を確かめたいという欲求の方が優っているのだけれど(笑)



6月から練習が再開できれば御の字だなと考えている。

でもまだ余談は許さない。

緊急事態宣言が解除されたところでも、スポーツクラブなどは未だ自粛が求められているところもあるようだし、まだまだ薄氷を渡っているのに変わりはない。

まだまだ、道のりは長いようだ。

僕の知る障害者の試合の予定は、その後なんの連絡も入ってこないし、練習そのものが出来ていない状況で、解除後に即試合っていうことはないだろうけど、もしかしたら、景気付けに開催なんてことがいるかもしれないから、活動再開に向けた準備という点においては、そうしたところもしっかりチェックしていかなきゃならない。

いずれにしても、準備をしてなきゃダメだということだ。

ストレッチも何もしないで身体を動かせば、それは即身体へのダメージとして襲い掛かってくるわけだし、スポーツに限ったことではなく全てにおいて準備が必要というのは言うまでもない。

だから、今考え得る自分に出来る準備をしっかりと行っておく。

再スタートが楽しみで仕方ない。

再開できたら何をやるか?

を考えると、あれもこれもとなってそれだけで楽しくなる。

子供の頃の遠足の前日みたいなものだ。

という例えが今の時代に適しているか分からないけど(笑)

とにかく、まだ気を抜けない状態が続くけど、動き出す時に自分がどうあるか、何をするか、すべきか、そうしたイメージを明確にして、今を確実に積み上げていきたい。

こんな社会状況だから、藪から棒は様々な角度から出てきても不思議はない。

まずは生き抜く。

ひとりの社会人として生き抜くこと。

そして、一障害者スポーツ選手として生き抜くこと。

頑張るのだ。

動画を紹介します

2020年05月16日 16時59分37秒 | 日記
まだまだ気を抜けない状況に変わりはありませんが、緊急事態宣言が解除されたところでは練習・活動再開という方も多くいらっしゃると思います。

正直、すごく羨ましいです。

僕の住んでいるところはまだ解除されていないので、卓球場も体育館も障害者スポーツ施設も、現時点では今月末まで閉館となっています。

この際だから誰か誘って、越境して台でボールを打ちに行きたいところではありますが、それは隣町のパチンコ店に行くのと同じことなので、打ちたい気持ちは山々ではありますが、僕は今しばらく我慢して過ごそうと決めています。

幸い自宅で出来ることへの楽しみ、喜びみたいなものもしっかりと感じることが出来ているので、この先活動が今まで通りに再開できた時に、この自宅でやってきたことをどのように繋げていくか、それを考えることも楽しみの一つとなっています。

また、限られた環境・範囲のみの活動から得られたことも多くあるので、それを今後どのように活かしていくのかも課題の一つ。

そうしたことを考えながら先の自分をイメージすることそのものが楽しくもあるのですね。

ナルシスト(笑)



さて、ではここで、実はひっそりと公開していた僕の動画を紹介させていただきましょう。

なぜ?

何となく、思い付きです(笑)

今のこの状況下での軌跡を記しておこう、そんな感じでしょうか。

ネット上では国内外の試合の動画やイベントの動画などいくつかあげられてますが、今回は僕が自分で撮影した練習等の動画を紹介します。

今のところ全部で5点です。
時系列で並べていきます。

その①

これはもうしばらく前に公開したものですが、車椅子での卓球のイメージが湧かないという方の為に、練習風景をアップしたものです。
車椅子でもそれなりのピッチのラリーは出来るし、やってるんですよというアピール動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=wC_Vf46kB-8

その②

これは練習前に思い付きでやってみようと撮ったものです。
「なんか出来そうな気がする」ということでやってみたら、案の定簡単に出来ちゃったというもの。
リハーサル無しの一発目でした。練習前だし時間を割きたくも無いので、軽い気持ちで撮ったものです。
https://www.youtube.com/watch?v=KYGLoOpSM8g

ちなみに、今回紹介する動画は全て、リハーサル無しの一発本番のものです。
そこまで本格的にという趣向でもなければ、動画で収入を得る目的でもないので別段クオリティを求めてもいませんし、思い付きの流れ程度のものでしかありません(笑)

その③

これは練習のワンシーンです。
この外出自粛期間に突入し、何かしらの情報発信と自己備忘録的な考えからアップしました。
https://www.youtube.com/watch?v=IoQi1BmyTJA&list=PLLOTOha22lS3nKlT3D3mzV29kWtF0sena&index=3

その④

台でボールを打てない毎日が続く中、車椅子プレーヤーとして自宅でもこういうことが出来ますよ、やってますよというのを発信しようと思い付き、公開しました。
https://www.youtube.com/watch?v=5eN2eYgn67g&list=PLLOTOha22lS3nKlT3D3mzV29kWtF0sena&index=4

その⑤

今日公開したばかりのものです。
ちゃんとやってますよというアピールみたいな感じでしょうか(笑)
でも自宅で出来ること、これくらいが限度かなと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=lxgF1fHWyDc&list=PLLOTOha22lS3nKlT3D3mzV29kWtF0sena&index=5


以上、僕の動画です。

ちなみに、自宅にてラケットでボールを打つ際、まず風があると普通に出来ませんので、エアコンや扇風機はオフにすることになりますし、窓を開けても行わないでしょう。ボールが外に飛んでいくことも考えられますから。
そして、光もすごく影響を与えるので、外光も遮るべくカーテンも閉め切ると思います。
また、マンション等であればボールの「コンコン」という床で弾む音が階下の方とのトラブルを招くことにもなりかねないので、その点は注意が必要です。
さらにもう一つ、車椅子の方の場合、ボールが家具の奥などに飛んで行ってしまって自分で拾うことが出来ないようなケースも考えられますので、そうした点にもご注意を。
他にも環境によってなにかしらの注意点が生じると思いますから、もしご自宅でやられるという場合はどうぞそうした点もひとつ念頭に置いたうえで行うようにしてください。

ついでを言えば、途中思いついたのが、おもしろ動画として、例えば頭にGoProを目線角度で装着し、玉突きしながらくるくる回り続けるとか良いかなというもの。

でも、回ってると2周目くらいから目が回り始めます(笑)
5周目くらいで感覚がブレてきてミスします。
さらに、目が回るので壁や家具にぶつかりそうで危険でした(笑)
さらにさらに、自室を360度全方位映すことになるので、それは恥ずかしくて見せられませんね(笑)

車椅子にGoPro付けて、走行動画とかランニング動画を撮るのも面白そうだなと考えたりもします。

実際に車椅子が感じる歩道の段差や傾斜をよりリアルに感じてもらえるだろうし。

こういうアイデアもある意味この状況下の恩恵と言えるかもしれません。



とにかく、今回あらためて思ったのが、自分を撮影することで自分自身をチェック出来るということです。

自己管理の一環として動画の撮影はかなり有効だなと思いました。

こうして客観的に見ることで、「あ!」と思える部分もあり、もしかしたらそれは太ったとか痩せたとかを含む自分の身体のことに限らず、映り込んでいる背景などにもあらたな気付きが得られるかもしれません。

自分を撮影するっていうのはこっ恥ずかしいものではありますけど、得られるものが思う以上にあるとも思います。

恥ずかしいから撮らない、撮られたくない、見ない、という気持ちはよく分かります。

でも、そう思うから自分は見ないとしていても、そんな自分は常に人から見られているわけです。

人が自分をどう見ているのか、それを自分自身が知らないというのは逆におかしな話ですし、人間社会を生きていく中で、それこそまず自分が知っておくべきことじゃないかなぁとも思います。

恥ずかしいから見ないというのは、臭い物に蓋をするのと同じことになりますね。



ほら、自宅ひきこもり生活がこういう気付きを与えてくれているわけです。

大切だな、自分磨き(笑)



栄養バランスを考えた食事は大切。

でも運動量が落ちているのに、それまでと同じように栄養を摂取するのはナンセンスな話。

今は太らないようにも気をつけなきゃいけない。

下半身のマヒで日常生活の代謝量そのものが通常よりも低い身体だから、一般論以上に考えなければなりません。

幸いなことに、食生活には今のところ何の心配もなく、これまで同様に出来ていますから、だからこそ注意しなければなりませんね。

一日の食事のサイクルも、他の選手の話も参考に見直したりもしていますが、それを今後に当てはめて考えていくなど、いろいろとやることも考えることも多々あって、不安に陥っている暇などありません。



まだ自粛生活は継続中です。

解除されたとしても、細心の注意を払い、これまで同様に気をつけていなければなりません。

と同時に、出来る限りのことはしっかり行っていく。

相反するようなことではありけど、それをどれだけ高いレベルで実行出来るか、維持できるか、そこに自分自身の能力が試されるような、そんな気がしていて、よし!やってやろうじゃん!そんなイメージを抱きつつの引きこもり生活を過ごしています。



最後に、動画の撮影は超がつくくらい簡単です。

でも、編集が大変。

というか面倒。

アプリがあるので難しくはないのですが、その作業は面倒です。内容にもよりますが、それなりの時間を要すると思います。

時勢を踏まえたうえで、そうした編集加工の必要性は重々承知してはいましたが、何分そこに時間を費やすことを躊躇し、まぁいっか!と無加工でのアップが続いた次第です。

次回があるなら、素人ではありますが、見る方を楽しませる、あるいは見やすくする為の工夫を施そうと考えてはおります。

考えているからといってそれが実行されるかどうかはまた別の話ですが(笑)

ほら、僕の本分はそこにはないので(笑)

という言い訳でした(笑)



ではみなさん、まだまだ不安な状況は続きます。

くれぐれも、宣言解除から勇み足を踏むようなことの無きよう、変わらず注意して行動、活動していきましょう。

少しでも早い世界の回復を切に願います。

日々を建設的思考で過ごしていく

2020年05月11日 22時32分13秒 | 日記
報道を見ていると、中には海外の情報も散見されるのだけど、そこから察するに「あの国の選手たちはこれで活動を再開できるんだろうな」と考えたりする。

緩和からの感染拡大傾向なんて報道も各国であるから、まだまだ予断を許さないだろうけど、そもそもその情報にはそれに対する各国の対応まではまだ聞こえてこないので、海外の選手達がどのような活動をしているのか、出来ているのか、再度中止となったのか、あるいは未だ出来ていないのか、それはあくまでも勝手な想像でしかない(仲の良い選手には直接聞くことも出来なくはないけど、さすがに今は控えている)。

けれど、その想像が自分を焦らせる感覚もあれば、モチベーションになっている部分もある。

国内のトップ選手(張本君や石川佳純さんなど)は、ちゃんと練習を行えているように思う。

どこで?どうやって?

これも報道を見た上での僕の勝手な想像。

でも、全然可能だと思う。

これは卓球という競技の特性で、わずかなスペースでも可能なものだから。

お金をかければ、僕にも実行できる安全な手段が思いつく。



この状況下でも活動している選手たちがいる。

それに対して自分の今の状況はどうなのよ・・・

と、焦る・・・悲観する・・・

ことは案外無い(笑)

確かに、台でボールを打つ練習は全く出来ていない。

一応その為の準備を怠らないようにしているとはいえ、いざその時になったらちゃんと打てるかどうか不安はある。

でも、現時点で出来ることはしっかりと行うことは出来ている。

ボールを打つという直接的なトレーニングではなくとも、それを支える為のトレーニングは出来ている。

そこに手ごたえも得ている。

さらに、その内容はアップデートも出来、思考範囲と活動内容の幅も広げられている。

良い傾向にある。



「思想の健康は肉体の健康に勝る」

大好きな言葉だ。

今はイレギュラーな状況で、思うように活動が出来ない大変な事態になっている。

そんな時だからこそ、思想を健全な状態で維持することが大切なのだと思う。

口で言うほど簡単じゃないことは分かるし、そう気楽に言えない方も少なくないことは承知しているつもり。



だからこそ、敢えて言わせていただきたい。

思想の健全な状態が大切なのだ。



そうでなければ、つい感情的になったりと、思考の幅も狭まるだろうし、人の話も聞けなくなってしまうだろうから。

そうなると、それまでに構築した人間関係にも綻びが生じかねない。

負のスパイラルに陥ってしまうことになる。

逆に、健全な思想の状態にあれば、真逆のスパイラルが生じるように思える。

思考が健康であるからこそ、足元を見て悲観するのではなく、先を見て、上を見て、そこへ進むための手段を考え、その為の一歩を踏み出せて行ける。

こんな時だからこそ、現状を悲観したり、誰かを否定するのではなく、現実を肯定的に捉えてその先を見定め、それに向かって前進していこうとそちらにエネルギーを費やすことが大切なのだと考える。



今の僕に出来ること、海外を含め他の選手と比べれその範囲は狭い。

でも可能な範囲の中で濃い活動を行うことは出来ている。

食事も申し分なく出来る。

憂いることは無い。

ボールは打てない。

でも、ボールを打つイメージトレーニングは出来る。

あとは、その時にイメージ通りの動きが出来るよう今しっかりと身体づくりをやることなのだ。

これだけ間隔があくとイメージ通りに打てないんじゃないか?と不安な思いは確かに無くはない。

でも、それとは比べ物にならないくらいの「その時が楽しみ!」という気持ちが僕にはある。

今日もトレーニングのメニューを少し修正し行った。

その結果、若い頃から経験のある筋トレ後の「心地よい疲労感」に見舞われた。

僕の経験上、最高の疲労感であり、心身ともに満足度の高い状態を表す指針なのだけど、自宅で行うだけの内容でも、それをこうして感じられるのは非常に嬉しいことだし自信になる。

僕の思考は健康状態だ。

ちなみに今は心地よい疲労感を通り過ぎ、純粋な疲労感へと変化してきている(笑)



今は我慢を繰り返すしかない。

個の我慢の向こう側に、また幸福の満ち足りた世界があるだろうから。

ポジティシンキング。

プラス思考。

それは、自分に都合の良いことばかりを考えること(笑)

それで幸せになれるなら、こんなに簡単なことは無い。

幸せとは、感じたもの勝ちなだけかもしれない。

さぁ、明日も頑張っていこう!