車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

ローカル大会出場

2018年02月26日 21時36分00秒 | 日記
2018年最初の障害者卓球大会。

ローカルなもので車椅子参加者も決して多くはないのだけれど、でも少ないわけでもなく、全国区の主だった選手も少なからず出場する大会なので、僕としては来月の試合の前哨戦みたいな意味合いで出てきました。

今年のテーマである「優勝」を胸に挑んだ大会でしたが、残念ながら決勝戦はおろか準決勝にも進めず、準々決勝で敗退するという始末。

練習の成果は自分でも確認出来たし、ステップアップを実感できるプレーは要所要所で出来たと思うけれど、それでも全体を通して必ずしも「よし!」と言える内容ではなかったと思います。

特に負けた試合が顕著で、自分自身の課題が今まで以上に明確に出来ました。

技術というよりも心と頭の問題。

試合を見ていないコーチは「こうだったんじゃないの?」と見事に言い当てる。

まさにその通り。

言われて初めて気づく。

というか思いだす。

普段の練習ではやっていることなのに、いざ試合になるとその「引き出し」をすっかり忘れている。抜けている。

だからコーチとその場でそれを練習しても、ほら、出来るじゃん。

なのにやらない。

なぜ?

それは頭が悪いから。

自ら引き出しの数を絞って戦うという始末。

それじゃぁ結果を生み出すことは出来ませんよ。

視野が狭くなり、思考も狭まり、結果的に悪い方へと深みにはまっていく。

でもこのタイミングで気づけてよかった。

別のコーチからもトップ選手関係者の言葉を引用して指摘していただく。

まさにその通り!

そうなってくると、課題は技術というよりも頭と心の問題。

そう、技術を磨くことと頭や心を磨くというのは決して同じことではないので、そこは常日頃から意識して取り組んでいかなければならない。



来月の試合の前にそれに気づけて良かった。

指導してくださるコーチ陣とそのことを共有出来ていることもまた幸いなこと。

まぁコーチ達からは「同じことを何度も言わせて!」と叱られるのだけれど。



いずれにしても、前に進めている実感はある。

もう一つ、あとほんの少し、5年前に始めた頃、理想に描いたものはようやく、いや、ついに、今の自分とリンクし始めている。

足りないものが何かも今は明確に理解できるし、それを指導してくれる環境も僕にはある。



今回の試合で足りなかったもの、それは背負う責任と覚悟の認識かもしれない。

その欠如が逆に思考を停滞させる要因であったとも思える。

それは大いなる反省材料。

僕は決して一人でやっている訳ではない。

協力してくれる方や応援してくれる方々があるからの僕なのだ。

それを胸に活動すれば、そんな簡単な失敗は起こさないはず。



さぁ、休んでいる暇は無い。

目標を見失うことなく、チャンスを逃さぬよう、日々しっかりと取り組んでいけ!俺!

2018年、首の皮一枚、つながる

2018年02月03日 02時38分43秒 | 日記
昨年末に日本肢体不自由者卓球協会へ問い合わせたところ、僕の今年の代表選考は去年の国際大会の成績から見送るという判断をされていた。

でもその決定の後で、協会内で再度協議がされたそうで、その結果特別に2次選考をしていただけることになった。

これはかなりありがたい。

嬉しい。

国際大会、いわゆるワールド・ツアーなのだけれど、そのひとつひとつの試合結果から各選手の所持するポイントが増減し、世界ランキングが決定する。

でもそのポイントというのは、勝てば増えて負ければ減るだけでなく、なんと1年間ツアーに出場しなければ数%が自動的にマイナスされることになるのだ。

何もしないままその数%を失うというのはもの凄い痛手なので、1度だけでもいずれかの試合に出場してそうしたロスだけは防ぎたいというのが選手の本音。

そうしたことからも首の皮一枚つながったのはもの凄くありがたい。



でもこれはあくまで選考であり、試合結果を出さなければ先の決定を覆すことは出来ない。

代表選考というプレッシャーはこれまで年に1度だったのが、幸か不幸か2回目が訪れたことになる。

でもそのプレッシャーを押しのけて、乗り越えていかなければ、国際大会で勝とうなんて言えたものじゃない。

その選考を兼ねた試合はもうすぐだから、今更どうこうできるものではないので、これまで積み重ねてきたものをベストコンディションで発揮できるよう調整していくしかない。



「出来るからやるのではなく、やってみるから出来るようになる」



これは僕の数多ある座右の銘の一つ。

車椅子、障害者。

健常者とは異なる限られた身体能力。

逆に、学生時代、健常者の頃の卓球の経験、健常者としての社会人の経験は僕のスキルとして今も存在している。

勉強する、学ぶ、人に教わりそれを消化吸収する、また、努力を積み重ねていくということは、障害に関係なく今でも出来る「能力」でもあると思う。

卓球の技術はまだまだのさらにまだだけれど、これまでの人生経験はそれなりにあると自負する。

それを糧として卓球に、学びに応用すれば、同じ時間でもより早く、濃く、効率よく成長していけるはず。



6年目はまだ始まったばかり。

今年の目標は変わりない。

ただそこに少し上乗せされただけ。

ハードルと、そして可能性が。

チャンスが。

一生懸命に手を伸ばすから、触り、掴むことが出来る。

手の長さは変わらなくても、身体を鍛えることでより遠いところへ、高いところへ手は届くようになる。

そこへ行きたければ、自分から進まなければ。

向こうから来てくれる?

世の中そんなに甘くは無い。

「してもらう側」の立場になりやすい障害者であればこそ、そういう甘えた発想になりがちだけど、自分から動かなきゃ、動く意思を示さなきゃ結果的に変化は訪れない。

さぁ、千載一遇のチャンス!

全ては自分次第!

チャンスを掴めるように身構えて、しっかりと逃さないように日々取り組む!

絶望から絶望へ、私の名は希望、希望という名の車椅子乗り(笑)