車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

横浜での試合に出場

2017年01月31日 23時08分18秒 | 日記
横浜市の障害者スポーツセンターで開催された試合に出場してきた。

これは車椅子も身体障害者も知的障害とか聴覚障害とか一切関係なく開催されるもので、総勢約60人ほどで行われた。

予選リーグのみ各障害(またはそれに近しい障害)ごとに分けられたようで、僕は車椅子の予選リーグに入っていた。

でも車椅子だけで4人のリーグが4ブロックもあったからすごい。

予選1位~4位まで、それぞれの決勝トーナメントは分けられ行われる。

進行上の理由からだろうけど、2セット先取の3セットマッチだったので、かなりシビアなものだった。



僕は予選を1位で通過。

決勝の組み合わせはくじ引きで決定するのだけれど、僕は幸か不幸か1回戦の相手は車椅子の大先輩だった。



まず予選では最近メキメキと腕をあげている中学生と対戦。

苦しい試合だった。

ミスを連発してしまっていた。

でも相手もミスをしてくれていたので結果的には勝てた。

この勝利は与えてもらったものに過ぎない、僕自身としては不満の多いそんな内容だった。



大先輩とは久々の対戦。

以前よりも腕をあげた自信はあったけれども、やっぱり大先輩は「大」がつくだけあって僕の想像を上回っていた。

「え!?このボールが!?」というプレーがいくつもあった。

だけどそうした大先輩とのプレーだからこそ、僕自身も良い動きなりが出来たと思え、結果的にはストレートで負けはしたけれど、次回へつながる敗戦だったと思えた。



総合的に振り返って、最近毎回思うのだけれど、今まで以上により濃くピンポイントに自己分析できていると思う。

何が良くなかったのか、逆にどこが良かったのか、相手は何を嫌がって何を得意としていたのか、ゲームの流れはどうだったのか、そういうのをこれまでになく分析というか感じることが出来ていたように思える。

だからその反省は翌日の練習ですぐに活かされ、その結果が収穫へと結びつくのだと思う。



この試合会場でも多くの車椅子選手と話が出来たし、また多くの障害者選手とも話をすることが出来た。

やっぱり僕の発想はみなさんとはちょっと違っているようだ(笑)

でもそれで構わないと思っている。

どちらが正しいとか間違っているとか、そういう問題ではない。

プレースタイルが多々あるように、練習内容や取り組み方も様々あって当然だし、そもそも見ているところもそれぞれ違っているだろうから、全てにおいて十人十色なのは自然なこと。

他者を否定せず、意固地にならず、学ぶべきは学び、謙虚な気持ちで共立の精神の元に励んでいけばいい。

プレーだけでなく広い意味で勉強になった、収穫の多い試合だった。



自分を甘やかすことなく取り組んでいこうと、気持ちを引き締めることが出来た良い一日だった。

全日本選手権

2017年01月22日 20時39分25秒 | 日記
自分の試合ではないけれど、あえて書かせていただく。



今回の全日本選手権、例年以上に良い勉強になった。

特に女子の優勝、平野美宇選手には感動した。

僕はここ数年、毎年観戦しに行っている。

行くタイミングを考えた上で行っている。

今年ももちろん行った。

余談だけど、会場で「あ!」と声をかけたりかけられたり、そういうご縁も年々広がりつつあって実にありがたい。

その日は昼前から終わる頃までずっと見ていた。

その中でも特にすごいなと思ったのが平野美宇選手だった。

1~2年前には苦戦していたであろう相手を全く寄せ付けない試合っぷりで、「これはもしかしたら!?」を思わせるものだった。

準決勝でも苦手選手を相手に勝ち上がっての決勝でのあのプレー。

そして優勝。

感動した。



彼女のこの1年半くらい?の新たな取り組みでこれほどまでの成長を成し遂げているのが本当に素晴らしいし、そのことに僕も勇気づけられる。

力を与えてもらえる。

見ている人も元気になる、勇気づけられる、これこそがまさにスポーツの力でもあると思う。



どのような目標を立ててどのようなルートを選択し前進するのか、なぜそのルートを選ぶのか、自分にふさわしい、必要なルートはどれなのか、妥協なき取捨選択を行う必要があることも彼女からまた新たに学べた気がする。



そして自分で言うのもなんだけど、卓球を見る目が肥えたと確信する。

これは日ごろのご指導の賜物だと思う。

だから観戦する楽しみがさらに増している。

さらに今回はお世話になっているコーチ達にご一緒させていただいての観戦だったので、トップ選手の素晴らしいプレーをより一層楽しめた。



さぁ、これからは自分がしっかり頑張らねば。

今年は国際大会への出場も予定しているので、ただ練習するだけでなく活動からトレーニングや生活全般まで、自分自身を厳しくマネージメントしていかなければならない。

10代の華々しい活躍、躍進が多く見受けられる日本卓球界。

でも急成長出来るのは10代だけではない。

年齢に関係なく、その気になってしっかり効率よく取り組めば誰だって立派に成長出来るはず。



と自己暗示にかけて、日々頑張ります!

2017年 これからの活動にあたって

2017年01月16日 00時41分29秒 | 日記
一昨年から自分の考える方法、求める進歩を行動に移してきたけれど、年が明けてこの2週間でふと感じたことがある。



どうやら一巡したみたい。



特に何かしらの根拠があるわけではない。

自分が勝手にそう思っただけに過ぎない。

でもそう思える何かがある。

そう実感出来た瞬間があった。



コーチに教わり始めた頃の自分と今の自分とでは様々な点で違いが分かる。

自分だけでなくコーチを含め周囲もそれを認めている。

でもそれは今になって実感できていることではない。

「あ、あの頃とは違っているな」と思える瞬間はこれまでにも多々あった。

でもその成長には「まだまだ足りない」という思いが常に先行していて、自信や確信を持てる瞬間はそうはなかった。



この2週間、指導を受けたり練習をしたり試合をしたりして、今までには無い心境の変化に気づく。

言葉や感覚の理解度が去年までとは違っている。

本当に自分で言うのもなんだけど、進歩したのだと思う。

ある意味ようやく、ついに、ここへたどり着けたという感覚。



ようやく1つクリア出来た思い。



ということは、これから先はもっともっと、さらに加速していけそうな気がする。

暗中模索だった1巡目から、今度は視界良好、知行一致でいける、そんな気がしている。



まだまだ足りないものはたくさんあることに違いはない。

けれども、同じ土俵に上がって胸を張って闘える自信はついた。

あとは細かいものを積み上げていくだけ。



根拠は何もないのだけれど(笑)



という思いで2017年から気持ちを新たに頑張っていこうと思う。

いや、頑張っていける。

思う方向へ進めている。

誰かにそうしてもらうのではなく、自分の足でそっちへ向かっている。

それを叱咤激励してくれる方々がそばにたくさんいてくれる。



2巡目ということで、今年からはより明確に結果を求めていきます。



よし、頑張るぞ!

一般の大会 団体戦に出場

2017年01月12日 23時21分19秒 | 日記
年に2回ある団体リーグ戦に参戦してきました。

会場には男女合わせて1200人くらいの人が集まり、男女ともに1~7部に分けられ、それぞれがリーグ戦を行うという大会。

会場は大小の体育館で約50の卓球台が並ぶとんでもないスケール。

その中に車椅子なんていうのは僕一人。

障害を持つ方は他にも1~2人いるけれど、さすがに僕のような重度の障害者はいない。

それをこうして受け入れてくださっている地元の卓球連盟のみなさまには本当に感謝です。



今回ももちろん車椅子ルールは適用されません。

僕の所属するチームは今回は3クラスにエントリー。

ひとつは1部で3位。

もう一つは4部で1位。

そして僕のところは・・・

前回負けて降格したので最下位の7部。

4チームで3試合のリーグ戦、2勝1敗で2位でした。

残念ながら昇格はなりませんでしたけど、2位なのはちょっと良かったです。



僕の試合は2試合。

シングルス2番手と3番手で出場。

結果は1勝1敗でした。

最初の試合はペンホルダーの方。

反転して変化系表ソフトと裏ラバーを使われる方。

序盤リードを許すも3-0で勝利。

途中手の届かないところへのサーブをやられましたが、以前に比べて取れるボールが多くなったことと、そのサーブも回転は強くあるもののそれほどスピードのあるものではなかったので幸いでした。



もう1試合はカットマン。

その方のほかの試合を見ていて「あの人とやってみたい」と思っていたので、組み合わせが出た時は嬉しかったのでした。

でもいざ試合となると思うように事は運ばず、また「カットマン相手だから」と自分がしたいことばかりをし、それをミスをして失点を繰り返すという一番良くないパターンでの敗退でした。

しかもこの時は同じチームの1部4部のメンバーが応援に駆けつけてくださり、ベンチからはものすごい声援が飛んでくるので、僕はいつにもまして「かっこつけたい!」という意識が働き冷静さを欠いたのでした。

「すごい良いボールはいくつも決まっていたんですけどね、やっぱり全体的に普段練習しているボールとは全然違ったボールだったのが見てとれるので、それでミスをしちゃった感じでしょうね」

と1部エースからは言っていただく。

全くその通りで、確かに普段とは全然違う。

でもだからこそ、冷静に対処し出来ることをやる戦術を選択すべきだったのにそれをしなかったのは明らかに自分のミス。

これこそまさにメンタルの問題でもあるのでしょう。

だけどそれをこのタイミングで経験出来て良かった。

次につなげることが出来そうです。

「あぁいう戦術が車椅子の人のプレーなんですか?すっごくやり辛かったです」と、そのカットマンの方に試合後言っていただけたのはせめてもの救い。

でも「こんなもんじゃないんですよ、本当は」と言いたかったし見せてやりたかったですが、それはまた次の時にということにします。



今回もハイレベルなプレーをいろいろ見ることが出来たので、その点でもすごく良い勉強になりました。

回を重ねるごとに知った顔の方が増えていき、挨拶をする回数も増し、応援する機会も増え、その方々と互いのプレーを議論しあうこともあり、益々充実した卓球生活となってきています。

雑誌に掲載されてる障害者の大会の記事をちゃんと見てくださってて、「2セットリードしてたのに逆転負けしたんだ!?」と突っ込みつつ激励してくださったり、ただ勉強するとか楽しむというだけでなくそうした応援の声を直接いただけるのが本当にうれしく、もっとしっかり頑張らなきゃと良い意味で背筋を正せる機会にもなるので、こういう場を共有させていただけることに本当にうれしく、ありがたく思います。



そんな卓球をこよなく愛するみなさんに僕も堂々と胸を張っていられるよう、しっかりと頑張っていこうと気持ちを新たにしました。

今回の1敗は心底悔しい。

同じ思いをしないで済むように、努力を重ねなきゃいけません。

技術を磨く、体を鍛える、と同時に、心と頭も強くしていかなければなりませんね。

ということで、2017年も頑張ります!

2017年 スタート!

2017年01月04日 02時23分54秒 | 日記
新年がスタートし、僕の卓球活動もあらためてスタートいたしました。

今年からは今まで以上に考えて、行動し、少しでも多くのことを学び、身につけていくようにしようと思います。



今年はまた海外へいくつもりなので細かな技術面や戦術面などの強化はもちろんですが、まずその前に自分自身の取り組みの概要として「本多忠勝理論」を掲げようと思います。

これは自分自身がまだ学生の頃から仕事においてもプライベートにおいても大切なことだと教えられて、またずっと意識してきていること。

それをあの本多忠勝が(意外にも)同じことを言い残しているというのでびっくり。

でもそれは卓球にも同じことが言えると、その話を聞いた時直感的に思いました。

だから「本多忠勝理論」とします。

これを忘れちゃいけない。



海外の選手達は一昨年に比べれば大きく進歩していることでしょう。

現に当時に比べてランキングを大きく上げている選手も複数いる。

彼らにどう挑む?どのようにして勝ちにいく?

と同時に、自分自身は何を磨く?どこを伸ばす?

でもそれを自分一人で考えていたのでは自己満足を含め間違った方向性になりかねないので、そこはコーチをはじめ周囲の皆さんの力を借りてしっかりと見定めていくつもりです。

あとは、それを活かすも殺すも自分次第。

それが「本多忠勝理論」(笑)

より良い指導、アドバイス、協力をしていただくためにはまず自分がどうあるべきなのか?

自分がどう取り組むべきなのか?

まず自分自身でござるよ、ということで、広義での自分磨きを怠ることなく、2017年から気持ちを新たに取り組んでいく所存でございます。



海外で勝つとか、メダルを取るとか、それぞれの選手が様々な目標を掲げているでしょうし、それは日本に限らず世界中の選手やチームがそうだと思います。

そんな中で自分はどうなのか?

それを明確にしているのか?

初めて海外に行った一昨年と今とでは考え方が全く違っています。

自分でも驚くほど冷静です。

だからしっかり見えて、考えられているつもりです。



ということで、今年は今までとは比べ物にならない加速が出来るように頑張ります!