車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

試合前の妄想はプレッシャーの表れか?(笑)

2017年02月21日 00時58分33秒 | 日記
海外のトップ選手達は普段どういう練習をしているのだろう?

どんな環境でどういう指導者のもとどのようなプログラムをこなしているのだろう?

常々想像する。

いや、妄想してしまう。



おそらく国やチームによってその内容は大きく異なると思われる。

でも、僕が考えるのは、彼らは誰一人として障害を言い訳にしていないということだ。

「こういう障害で身体のこの部分は動かせないからそのプレーは出来ない」

とは言わないと思う。

勝ちたいのならやれ!とコーチに言われ、どうにかして出来るようにやってやろうと頑張っているのだと思う。



僕もその心持で取り組まなければ、そういう連中に勝てるわけが無い。

付け焼刃は所詮付け焼刃に過ぎないのだから。



卓球の指導をやられている元全日本ランカーの方に車椅子卓球の動画(海外の試合)をいくつか見ていただいた。

その方の目に映ったのは、クラス云々は関係なく全てが同じ「車椅子卓球」であったということ。

腰が利く利かないは関係ない。腕に障害があるないも関係ない。

みんな車椅子に座ってプレーしている、凄い球を打っている、動いている、それがすごいというのだ。

「あれは神業ですね、私も取れない」という言葉まで出たほど。

おそらく世間は車椅子卓球をそういう目で見るということで、そこにクラスがどうだ障害がどうだと言っていたのでは始まらないのだとあらためて知らされた気がした。



そういう方々から指導していただくと、僕自身の障害とか身体機能は関係なく「はい、そこ、もう少し頑張りましょう!」と遠慮なく言っていただける。

「車椅子の障害者だからこれは出来なくても仕方ないね」とはならない。

「きついだろうけどそこ頑張りますよ!」となるのだ。

スポーツの指導というのはそれが当然だと思う。

だから僕はそれがすごく嬉しい。

多分、海外の連中はいつもそういうレベルの指導のもとトレーニングを重ねているのだと思う。

技術も経験も上を行くそういう連中に勝つためには、自分自身がそのさらに上を行くトレーニングを重ねていかなきゃならない。

自分自身の取り組み方というか姿勢を理解してもらうことで、コーチ陣の指導もよりシビアになり、健常者のそれと変わらないレベルに近づきつつあるのかなとすごくありがたく思える。これぞまさに僕の求める理想の姿になってきた。全くもって感謝の念に堪えない。

そうした取り組みが自分を取り巻く環境そのものも変えていく。

最近つくづくそう思える瞬間がある。

僕は本当に恵まれていると思う。

厳しく親身に指導してくださる方々がいてくださるのだから。

そうした方々のご厚意や応援してくださる方々の声にこたえるためにも、まずは日々の取り組みをしっかりと行わなければならない。

ただ頑張るだけでなく、試合でベストのパフォーマンスを発揮できるようにプライベートも含めてマネージメントしていかなければならない。

世界の壁は高い。

でも越えられない高さではない。

その壁を超えるためにどの筋肉を使い、どの関節を可動させ、どういう順序で身体を動かすのか、体重移動はどうするのか、頭も使えばよりスムーズに壁を超えることは出来るはず。

というわけで、今年初の国際大会まであと1週間。

出来ることをしっかり頑張ります。