チェコ大会に出場してきました。
まず、今回は波乱の渡航(笑)
行きの便はウィーンで乗り継ぎだったのですが、僕ともう一人の車椅子選手は乗り継ぎする事が出来ずに、なんとウィーンで一泊し、翌日午後の便で予定の場所へ向かうということに。
その間もちろん観光などすることもなく、ホテルで大人しく待機。
むしろ現地へ遅れて到着することで、練習時間もなくなってしまうので、試合を目前にして不安が高まる結果に・・・なるかと思いきや、案外そこは大らかな気持ちでいて(笑)、まぁ、なるようになるよ!とある意味強気でいたのでした。
それは航空会社が手配してくれたホテルの良さ、朝食の素晴らしさによるものなのかもしれません(笑)
また、ホテルのスタッフも、とても親切かつ気さくな方々で、ポーターの男性スタッフ達とも雑談を楽しめたし、そういう彼らの与えてくれたリラックスが、僕をそうさせてくれたのかもしれません。
余談ですが、国籍も民族も、もちろん宗教も文化も異なる様々な人たちが生活を共にし、同じ職場で働き、複雑に絡み合って共に生きているヨーロッパ、だからこその多様性があればこそ、異文化を受け入れることへの耐性の強さが、障害を持つ人たちとの共同社会についても違和感なくごく自然な感覚を生み、その結果ソフト面でのバリアフリーがより自然なものになり、結果的に障害者がより生き生きとしているのかなぁなんて思わされたのでした。
もちろん日本を悪くいうつもりはありませんよ。
でも、そうした空気感を僕は節々に感じる事があり、だから、大会期間中もホテルと試合会場の、およそ1kmの移動をシャトルバスではなく自走で度々移動していました。
だってそれが気持ちいいから!
気候がというのもあるけれど、でもそれ以上に気持ちよく移動が可能な街なんです。
歩道と車道の段差の少なさ、歩道の幅、傾斜などもそうだし、片側2車線の道路の横断歩道も信号機はなく、歩行者があれば車は最優先してくれる。ハード面だけでなくそんなソフト面での下支えがあるからこその移動の心地よさ、そういった街の居心地の良さ。今回のチェコに限らず、僕はヨーロッパでは毎回特にそれを感じます。
さて、本題へ戻りましょう。
まず結果から。
今回は個人戦団体戦共に予選敗退でした。
まず、個人戦は予選ブロック4人中、僕は3番手。
事前の予想が外れる組み合わせで、それは残念ではありましたが、でも逆に楽しみな組み合わせでもありました。
だって、去年一度対戦し負けた相手とまた当たるから。
よし!と挑みましたが、僕の課題がまんまと足を引っ張りあえなく敗退。
その課題一つだけを克服すれば、次は絶対負けないのに、そう思えた試合内容でした。
唯一の格下は、おそらくベテランの選手で、スタイルはいわゆる車椅子選手特有のプレイ。
要所要所でのアンラッキーも重なったり?自分がミスを繰り返す内容となり、一時は2ー7など大量リードを許す展開ながらも、そこから挽回するという形で勝利。
もう1試合は初対戦の格上。
事前のデータも一切持ち合わせていない相手。
でも、彼の用具を見て、そこから「あぁきっとこういうプレースタイルなんだろうな」と想像。それを確認する形での、試合前の2分間の乱打。
それが、思う以上にメンタルに余裕を与えてくれるものなんだとも実感。
ある意味ゲームをより楽しめたのでした。
それはいつも指導していただいているコーチ陣のおかげ。
技術的な指導だけでなく、様々な角度から卓球における情報を僕に与えてくださるので、それが功を奏したものに思えます。
そして試合は序盤は僕が優位に試合を運びリードする展開に。
でも2セット目を大接戦の末に奪われ、その後も接戦を制する事が出来ずにあえなく敗退となったのでした。
そして団体戦。
今回は日本人ペアでの出場。
でもそこで嬉しかったのが、今まで対戦、あるいはチームを組んだ数人の選手から「お前は誰と組むんだ?」と聞かれた事。
あぁ、少しは自分の存在を意識してもらえてる、認めてもらえてるのだなと勝手に(笑)実感。だって、そうじゃなきゃ聞かれることもないでしょうから。そしてそれが僕には自信にもつながります。
予選は幸か不幸か今大会調子の良い強豪2チーム。
僕はどちらも初戦のダブルスの後、シングルスは1番手で出場。
1試合目は個人戦銅メダル選手を含む攻撃的ペア。
でもダブルスも思った以上に手応えを感じたし、逆に怖さを感じなかった。
それは自分自身の成長の証だとあえて自画自賛する(笑)
ただし、課題は明らか。というかあからさまなほど。
それさえクリアすれば格段にステップアップできる!と確信出来るのに、そこが今の僕の足かせとなっているのを痛感。
それはその後のシングルスでも同じだった。
ダブルスはそれほど悪くはない感じだったけど敗退。
シングルスは思った以上に相手が慎重になっていて、逆に僕が攻める展開で2セットを先取。
ところが3セット目終盤の僕のミスから逆転を許し、その後自分のミスが重なって逆転負け。
とても悔しい結果となってしまった。
もう1試合は、個人戦で接戦をした相手選手のチーム。
格上二人のペア。
でも、ダブルスはもう一歩のところまで追い込む事ができ、フルセットで接戦の末敗退。
シングルスは個人戦と同じ相手で、これも一進一退を繰り返すも、後半は自分のミスで点を与えてしまう結果になり、でも、それでも接戦ながら、あと一歩が及ばずに敗退。
試合会場で悔しさの中、自分自身になりが足りないのかを猛省。
アドバイスをいただいたりもして、それらを自分自身と照らし合わせ、今後の活動内容をどのように修正していくべきかを考案する。
帰国したらまずそれをコーチと確認し、必要あらば修正。そして実行に移す。
全体として、今までやってきていることは出来ていたし、まだまだ自分のものにできていない部分もあるけれど、成長は実感できたし、それは自信にもなった。
あとは、足りない部分をどう補っていくか、補填作業をどのように行うか。
でもそれは自分自身考えることは出来ているし、実行手段を即浮かべる事も出来た。
やってきていることは一つも間違ってはいない。
でもまだまだ足りていないだけ。
自分が目指す目標に対して、残された時間は限られている。
のんびりやっている余裕なんてない。
それはこれまでも変わらないけれど、今まで以上に厳しく取り組まなければならないのだと、正直焦りも多少はある。
とにかく、やるしかない。
努力が結果を必ずもたらす訳ではない。
でも、結果を得た人間は皆、努力を重ねてきた人間であることに違いはない。
為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり
自分でしっかり前に進むしかないのだな。
結果はともかくとして、積み重ねてた努力は自分を裏切りはしない。
さぁ、しっかり頑張っていこう!
まず、今回は波乱の渡航(笑)
行きの便はウィーンで乗り継ぎだったのですが、僕ともう一人の車椅子選手は乗り継ぎする事が出来ずに、なんとウィーンで一泊し、翌日午後の便で予定の場所へ向かうということに。
その間もちろん観光などすることもなく、ホテルで大人しく待機。
むしろ現地へ遅れて到着することで、練習時間もなくなってしまうので、試合を目前にして不安が高まる結果に・・・なるかと思いきや、案外そこは大らかな気持ちでいて(笑)、まぁ、なるようになるよ!とある意味強気でいたのでした。
それは航空会社が手配してくれたホテルの良さ、朝食の素晴らしさによるものなのかもしれません(笑)
また、ホテルのスタッフも、とても親切かつ気さくな方々で、ポーターの男性スタッフ達とも雑談を楽しめたし、そういう彼らの与えてくれたリラックスが、僕をそうさせてくれたのかもしれません。
余談ですが、国籍も民族も、もちろん宗教も文化も異なる様々な人たちが生活を共にし、同じ職場で働き、複雑に絡み合って共に生きているヨーロッパ、だからこその多様性があればこそ、異文化を受け入れることへの耐性の強さが、障害を持つ人たちとの共同社会についても違和感なくごく自然な感覚を生み、その結果ソフト面でのバリアフリーがより自然なものになり、結果的に障害者がより生き生きとしているのかなぁなんて思わされたのでした。
もちろん日本を悪くいうつもりはありませんよ。
でも、そうした空気感を僕は節々に感じる事があり、だから、大会期間中もホテルと試合会場の、およそ1kmの移動をシャトルバスではなく自走で度々移動していました。
だってそれが気持ちいいから!
気候がというのもあるけれど、でもそれ以上に気持ちよく移動が可能な街なんです。
歩道と車道の段差の少なさ、歩道の幅、傾斜などもそうだし、片側2車線の道路の横断歩道も信号機はなく、歩行者があれば車は最優先してくれる。ハード面だけでなくそんなソフト面での下支えがあるからこその移動の心地よさ、そういった街の居心地の良さ。今回のチェコに限らず、僕はヨーロッパでは毎回特にそれを感じます。
さて、本題へ戻りましょう。
まず結果から。
今回は個人戦団体戦共に予選敗退でした。
まず、個人戦は予選ブロック4人中、僕は3番手。
事前の予想が外れる組み合わせで、それは残念ではありましたが、でも逆に楽しみな組み合わせでもありました。
だって、去年一度対戦し負けた相手とまた当たるから。
よし!と挑みましたが、僕の課題がまんまと足を引っ張りあえなく敗退。
その課題一つだけを克服すれば、次は絶対負けないのに、そう思えた試合内容でした。
唯一の格下は、おそらくベテランの選手で、スタイルはいわゆる車椅子選手特有のプレイ。
要所要所でのアンラッキーも重なったり?自分がミスを繰り返す内容となり、一時は2ー7など大量リードを許す展開ながらも、そこから挽回するという形で勝利。
もう1試合は初対戦の格上。
事前のデータも一切持ち合わせていない相手。
でも、彼の用具を見て、そこから「あぁきっとこういうプレースタイルなんだろうな」と想像。それを確認する形での、試合前の2分間の乱打。
それが、思う以上にメンタルに余裕を与えてくれるものなんだとも実感。
ある意味ゲームをより楽しめたのでした。
それはいつも指導していただいているコーチ陣のおかげ。
技術的な指導だけでなく、様々な角度から卓球における情報を僕に与えてくださるので、それが功を奏したものに思えます。
そして試合は序盤は僕が優位に試合を運びリードする展開に。
でも2セット目を大接戦の末に奪われ、その後も接戦を制する事が出来ずにあえなく敗退となったのでした。
そして団体戦。
今回は日本人ペアでの出場。
でもそこで嬉しかったのが、今まで対戦、あるいはチームを組んだ数人の選手から「お前は誰と組むんだ?」と聞かれた事。
あぁ、少しは自分の存在を意識してもらえてる、認めてもらえてるのだなと勝手に(笑)実感。だって、そうじゃなきゃ聞かれることもないでしょうから。そしてそれが僕には自信にもつながります。
予選は幸か不幸か今大会調子の良い強豪2チーム。
僕はどちらも初戦のダブルスの後、シングルスは1番手で出場。
1試合目は個人戦銅メダル選手を含む攻撃的ペア。
でもダブルスも思った以上に手応えを感じたし、逆に怖さを感じなかった。
それは自分自身の成長の証だとあえて自画自賛する(笑)
ただし、課題は明らか。というかあからさまなほど。
それさえクリアすれば格段にステップアップできる!と確信出来るのに、そこが今の僕の足かせとなっているのを痛感。
それはその後のシングルスでも同じだった。
ダブルスはそれほど悪くはない感じだったけど敗退。
シングルスは思った以上に相手が慎重になっていて、逆に僕が攻める展開で2セットを先取。
ところが3セット目終盤の僕のミスから逆転を許し、その後自分のミスが重なって逆転負け。
とても悔しい結果となってしまった。
もう1試合は、個人戦で接戦をした相手選手のチーム。
格上二人のペア。
でも、ダブルスはもう一歩のところまで追い込む事ができ、フルセットで接戦の末敗退。
シングルスは個人戦と同じ相手で、これも一進一退を繰り返すも、後半は自分のミスで点を与えてしまう結果になり、でも、それでも接戦ながら、あと一歩が及ばずに敗退。
試合会場で悔しさの中、自分自身になりが足りないのかを猛省。
アドバイスをいただいたりもして、それらを自分自身と照らし合わせ、今後の活動内容をどのように修正していくべきかを考案する。
帰国したらまずそれをコーチと確認し、必要あらば修正。そして実行に移す。
全体として、今までやってきていることは出来ていたし、まだまだ自分のものにできていない部分もあるけれど、成長は実感できたし、それは自信にもなった。
あとは、足りない部分をどう補っていくか、補填作業をどのように行うか。
でもそれは自分自身考えることは出来ているし、実行手段を即浮かべる事も出来た。
やってきていることは一つも間違ってはいない。
でもまだまだ足りていないだけ。
自分が目指す目標に対して、残された時間は限られている。
のんびりやっている余裕なんてない。
それはこれまでも変わらないけれど、今まで以上に厳しく取り組まなければならないのだと、正直焦りも多少はある。
とにかく、やるしかない。
努力が結果を必ずもたらす訳ではない。
でも、結果を得た人間は皆、努力を重ねてきた人間であることに違いはない。
為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり
自分でしっかり前に進むしかないのだな。
結果はともかくとして、積み重ねてた努力は自分を裏切りはしない。
さぁ、しっかり頑張っていこう!