ゴエモンのつぶやき

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点字ブロック上に放置自転車 市民苦情・仙台

2014年09月29日 02時11分58秒 | 障害者の自立

 仙台市青葉区中央4丁目のファッションビル「イービーンズ」北隣の市道で、放置された自転車や二輪車が点字ブロックをふさぎ、視覚障害者らの歩行を妨げている。放置自転車の影響を受けた市民からの苦情を受け、市は点字ブロックの位置をずらす方向で検討中だ。「視覚障害者を安全に誘導できない」との声が上がる現場に向かった。(報道部・氏家清志)

 市道は幅約6メートル、長さ約100メートルで車は進入できない。17日午後3時半ごろ、ビルの外壁に沿って自転車やバイクなど計約80台が放置されていた。うち14台の後輪は点字ブロックの上に置かれた状態。記者が点字ブロックの上を歩いてみると、23台の後輪が脚にぶつかった。
 後輪が点字ブロックの上に乗ったまま、自転車のサドルに腰掛けながら談笑する若者がいた。
 市道に面するうどん店の副店長の男性(33)は「週末は放置車両がもっと増える。目の不自由な人が店の前を通るのを見掛けるが、大変そうだ」と語る。
 市道には2時間まで無料の駐輪ラックが174台分備えられているが、満車だった。市道路管理課は「駐輪ラックが全て使われているから壁側に止めても良い、と考える人が多いのではないか」と推測する。
 同課は現場の市道を含む放置車両の多いエリアを職員が毎日巡回。駐輪場への誘導に加え、点字ブロック上の車両の整理に当たっているが、整理した後も新たに放置自転車などが現れるため、状況は改善していない。
 先日、視覚障害者から「自転車があって歩きづらかった」と苦情が市に寄せられた。市は点字ブロックを壁から離れた位置に移す方向で考えている。
 市視覚障害者福祉協会の高橋秀信会長は「どこでも起きうる問題で残念だ。点字ブロックの意味を知らない人が多いのではないか。社会の理解がもっと進んでほしい」と指摘する。

<点字ブロック>正式名称は「視覚障害者誘導用ブロック」で、視覚障害者を安全に誘導するために敷設されている。日本盲人会連合(東京)によると、進行方向を示す「誘導ブロック」と危険箇所などの位置を示す「警告ブロック」がある。

点字ブロック上に放置された自転車やバイク。視覚障害者が歩きづらい状況になっている=17日午後3時半ごろ、仙台市青葉区中央4丁目

2014年09月27日土曜日        河北新報



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