ゴエモンのつぶやき

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重度障害者のいる家庭への支援はまだまだ足りないと

2018年04月02日 10時51分46秒 | 障害者の自立

 重度障害の娘がいるフリーライターの児玉真美さん(61)=広島県呉市=が31日、兵庫県加古川市加古川町寺家町の播磨生活創造センター「かこむ」で講演した。障害者の子どもと支援する親のあり方などについて話し、市民ら約40人が耳を傾けた。

 加古川市のNPO法人「知的障がいを持つ人の余暇活動をサポートする会」が主催。児玉さんの長女・海さん(31)は、重度の知的障害と肢体不自由がある。現在は施設で暮らし、週末は児玉さんが自宅で食事や入浴などの介護に当たる。

 児玉さんは自身の経験から、重度障害者と介護する親の間には「支配する側・される側の関係が生じる可能性が潜む」と話す。「子の権利を踏みにじらないよう、本人の意思を尊重することが大切」とした。

 また、2004年に米国で起こった論争を紹介。重度障害の6歳女児に、父親の提案で子宮や乳房の切除手術が行われた。肯定する意見も少なくなかったといい、「人間を機能や能力で評価し、『その人がその人であること』を認める意識が希薄な社会になりつつあるのでは」と危機感をあらわにした。

 一方、重度障害者の両親や介護者に対する支援の不足についても指摘した。介護者の高齢化や、障害者の成人後も親の支援が欠かせない実態に対し、児玉さんは「少しでも社会の関心を高めることが問題解決の糸口になる」と訴えた。

重度障害者やその家族に対する支援について話す児玉真美さん=播磨生活創造センター「かこむ」

重度障害者やその家族に対する支援について話す児玉真美さん

 主婦(58)=稲美町=は「重度障害者のいる家庭への支援はまだまだ足りないと思う」と話した。

2018/4/1   神戸新聞NEXT


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