認定NPO法人とくしま県民活動プラザなどが、小中学生を対象に徳島市の沖洲マリンターミナルで開いているイベント「ぷらざタウン」が好評だ。県内のNPO法人やボランティア団体の取り組みを体験するという内容。参加者から「社会貢献に興味が湧いた」、団体からは「活動のPRにつながる」との声が多く寄せられている。
イベントでは、読み聞かせボランティアや障害者支援、被災地支援などの団体が毎回15程度のブースを設置。子どもたちは興味のあるブースを訪れて約2時間、手作り菓子の包装や紙芝居朗読、手話を体験する。
その後、ステージで成果を発表したりブースで物品を販売したりする。会場全体を街に、活動体験を仕事に見立てており、仕事をすると、子どもたちにブースでの買い物に使える通貨「プララ」が贈られる。
イベントは2013年2月にスタート。16年3月までに7回開かれ、延べ440人が参加した。
毎回参加している助任小5年四宮暖奈さん(11)は「学校ではできない経験ができて楽しい。防災や徳島の文化などに関心が高まった」と言う。北島小4年西久保みゆさん(10)は「誰かのためになる活動に参加してみたいと思った」と話す。
参加団体からも「活動内容や取り組みへの思いを知ってもらえる」。紙芝居ボランティアの大家礼子さん(61)=徳島市名東町1=は「仲間に入りたいと言う子もいて、メンバーの意欲が高まっている」と喜ぶ。
14年度までは徳島市のみで開いていたが、15年度は鳴門、三好両市で初めて行った。同プラザの吉野育也プランニングマネジャーは「今後も県内各地で開き、社会貢献する次世代の人材育成につなげたい」と話している。
【写真説明】紙芝居ボランティアの活動を体験する子どもたち=6日、徳島市東沖洲2のとくしま県民活動プラザ
2016/3/13 徳島新聞
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます